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【趣味の再生栽培】カビとの戦い開幕【ロマネスコ・新規】

2019/02/24 22:03 投稿

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ロマネスコの花蕾というものは、花原基を大量に作って小花蕾を大型化させて生長していきます。
小花蕾は頂点の分裂組織によって次々に生み出され、密集して並んでいます。
密集した小花蕾が各々大型化していくとどのような事態が起こるのか。簡単に言えば潰し合いが発生します。大きくなれる小花蕾と、それに負けて萎れてしまう隣の小花蕾、勝者と敗者が生まれてしまうのです。
そうして多数の小花蕾が消えて行き、最後に残った数本が変異葉を、枝を生み出し長生きする事が出来るのです。
本来のロマネスコの生態ではそんな事にはなりませんが。本来は花芽の分裂よりも花柄の発達の方が先に始まるため、小花蕾同士は互いの距離を作り出す事ができ、潰し合わずに大きくなって、どの小花蕾もが花を咲かせるまでに至る事ができます。

潰し合いが行われるうちのロマネスコ達では、敗者となった小花蕾はどうなるのでしょうか。
萎れてしまう、とは上に書きましたが、それだけでは終わりません。
というのも、カビが萎れた花蕾に憑いてしまうからです。
ロマネスコの花蕾は大きく二段の構造になっています。
ひとつは花原基が螺旋状に並ぶ上段。外から見える粒々ドリルの層です。
そしてもうひとつが、上段を支える、花柄が林立して並ぶ下段。
下段はさながら放棄された杉林のように、外の光が届かず風通しも良くない環境となっています。当然入り込んだ水分は保たれやすく、しかも水分の供給源は真下にあります。日々自然蒸発する水が入り込んで、抜け出ていく事なく溜まってしまいます。カビにとってはこの上ない最高の住処であり、あとは餌があれば全力で繁茂する事ができるのです。
そしてその餌というのもロマネスコが提供してくれます。つまり、潰し合いに負けて萎れた、つまり生長を止めて弱りかけた小花蕾です。
弱りかけが病原に冒されやすいのは動物も植物も同じ。敗北者となった小花蕾はカビにとってちょうど食べやすい餌なのです。

長々と説明しましたが、要するに何がいいたいかというと、花蕾の潰し合いが各株で激化してきて、それにあわせてカビの攻撃が始まった、と。
カビとの戦い第一陣の開幕です。


これは頂点株の一部を拡大したもの。
茶色くて小さな小花蕾とその右下に白い綿毛のようなものが見えます。
この茶色い小花蕾こそが潰し合いに負けた小花蕾。生長が止まったために花芽が萎れて茶色くなっています。
そして右下の白い綿毛はカビの菌糸です。奥の暗闇に住み着いており、弱り始めた小花蕾を見つけるとそれを包んでまるごと食ってしまいます。
綿毛のさらに右下にも茶色くなりかけの小花蕾がありますが、これもカビの侵略を受けている最中です。他にもいくつもの敗北者がカビに襲われ食われています。
これをこのまま放置するとどうなるかというと、ちょっとした悪臭と気持ち悪い見た目によって私の気分が悪くなります。それくらいです。株全体がカビに負けて萎れる場合もありますが、必ずそうなるというわけでもありません。むしろカビに負けない抵抗力の強い小花蕾が選別され、少数でも力強い枝が生長を支えていく、という場合もあります。
どうなるかはその株次第という事です。


この株もカビにやられているだけではなく、こうして一部の小花蕾が葉を出して生長しています。
決してカビにただやられるだけではなく、生きるため、生き続ける為に一生懸命頑張っているのです。
まあ、この葉っぱが出ている小花蕾たちもじきに潰し合いを始めて、ほとんどがカビに食われてしまうのですが。


潰し合いをあまりしない株もあります。大型の株にその傾向が強く見られます。
一部の小花蕾を生長させると同時に、周囲の小花蕾を休眠状態において発達を遅らせる手法をとる株です。この方法をとると休眠状態のためしばらくの間潰し合いが発生せず、先に伸びた小花蕾は後に発生する潰し合いを回避する事ができるため確実に生き残る事ができます。
大きい株ではこの方法がとられる箇所が多く現れます。逆に小さい株では一箇所二箇所程度だけで見られて、他のところでは潰し合いが行われる、といった感じになります。
大きい株は体力に余裕があるため、たくさん花を咲かせる事ができます。そのため、しっかり位置取りを計算して複数の小花蕾を選別、より多くの花を咲かせようとします。小さい株だといくつもの花を咲かせる事はできないため、ひとつふたつの小花蕾に絞らざるを得ません。
潰し合いが盛んに行われればその分カビに多く餌を与える事になり、カビの侵攻をより強く受ける事になってしまいます。小さい株が生き残りにくいのには、そういった理由もあります。

カビの発生はどうしても避けられない事態です。
ロマネスコの花蕾の構造上、絶対に発生してしまいます。
だからといって放置すれば、元気な小花蕾にも悪影響が現れてしまいます。
基本的には何もしませんが、カビの侵攻がひどくなって摘んだだけで軸から外れてしまうほどになってしまったものは摘み取って捨てる。それをするだけで、上に書いた下段、花柄の林の風通しが良くなってカビによって住み悪くなります。
カビの攻撃が弱まる頃までそれを続ければ、体力のある株であれば生き残る事が可能です。体力がない子は途中脱落していまします。
こうしてカビの侵攻という個体の選別が行われ、生きる力の強い子だけが花を咲かせる時期に到達する事が出来るのです。
まあ、先に花を咲かせ始めた子もいますが。
さて、カビとの戦いの中、いったい何株が生き残る事やら。


といったところで今回はこの辺で。
ではでは。

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