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兼業農家おじさんの日記

随神(かんながら)の道と農業

2016/02/29 04:09 投稿

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  • 農業
  • 農家
  • 神道
  • 大麻
こんにちは。
今回は農業と神道の話。

今は殆どが絶えてしまったものの、昔の農業には神様が欠かせない存在でした。
田植えから収穫まで祈りを捧げ、豊穣に感謝し、神を怒らせることが無いようにと様々なお祭りや儀式がありました。
今でも新嘗祭などが行われていますが、歴史として見られる一方で、現在の農業に欠かせないものと言う雰囲気はなくなってしまったと思われます。

・・・・・


うちは代々古神道の神社(神社庁系列ではない)を管理していることなどから、今でも小さい祭
りや神様に献上するものを作っています。その一部をご紹介したいと思います。




まずうちの五穀は玄米、麻、粟、稗、豆(黒大豆)になります。
そこに黍、蕎麦、胡麻(黒)、荏胡麻(えごま)で九穀。さらには根菜類、大豆などが捧げられます。
これらを毎年育て、捧げ、氏子衆で分け合い、修行者(このあたりは昔、山伏のメッカでした)に振舞います。神社ではありますが、昔から仏教者との関わりも深く、猟師が多かったこの地方においてもうちの集落はジビエ料理が伝わっていません。故に基本的には菜食となっています。

そして衣も自分たちで作っていた名残で繊維作物も捧げていますが、昔のように反物にする事ができません。織り師を募集中です(笑)

■米

・古代米(赤・黒・紫・白・緑)
ノゲ、と言う麦のトゲのようなものが付いた米です。小粒でもちっとしてるけど角もあり。
味は稗のような感じで、現代の米とはかけ離れた存在ですが、慣れるとイケます。

・陸稲(おかぼ)古代米(赤・黒・紫)
上記の古代米より古い品種だと思われる、水田ではなく畑に植える稲です。
雑草の管理が超めんどうなこと意外は適当で育ちます。
・・・・・ (※この方のように撒いたりはしません)

■麻


・大麻(ヘンプ)
このへんでは昔から種を食用に、茎を細工にしていました。食用油、和紙や糸製品、注連縄などです。今でも味噌に入れたり、七味に入れたりと割と見かける存在です。特に神道との関わりは深く、大麻は切っても切れない存在です。

・・・・・ (※この方とは関係ありません)


・亜麻(リンネル)
麻の代用として服などの材料にされてきましたが、あまり普及しませんでした。食用油として大麻の代用として使っています。

・苧麻(からむし)
このあたりの主な繊維作物となります。大麻と共に縄文時代以前から続いてきたと思われる伝統的な繊維作物です。ただ、つるが広がって山の管理が死ぬほど面倒なのです・・・

・ぜんまい
これは番外編と思いますが、ぜんまいの綿の部分を使って編み物などをしていた記述があります。私も着物の中綿として使ってみたことがありますが・・・うーん、もっと良い技術を教わりたいものです。

■粟・稗などの雑穀


・粟(あわ)
うちの粟はもち粟になります。突いて餅にし、団子状にして保管します。ほんのり苦くて二日酔いにバッチリです。鍋に入れて食べたりします。
基本的に何もしなくても勝手に増えます。

・稗(ひえ)
稗は餅にせずそのまま乾燥させ、汁に入れたりおかゆにしたりして食べます。昔は酒にしたりしていたようですが、レシピは絶えてしまいました。
基本的に何もしなくても勝手に増えます。

・黍(きび)
うちの方ではきびはあまり消費されません。縄文文化はかなり残っているのに弥生文化があまり無いことから、なんとなくルーツが想像ができますね。
「きび」と言うとこの黍よりも「もちきび」の方を指すようです。

・蕎麦
ソバと言うと雑穀と言うより麺類じゃねと思う人が大半だと思いますが、うちではソバガキのようなソバを突いたものを汁にぶち込むものが主流となります。「先祖蕎麦・はや蕎麦」と言う荒く挽いたそば粉に熱湯を掛けてぐちゃぐちゃにした、硬いとろろのような料理があるのですが・・・うちのひいばあさんが大嫌いだったためにオリジナルレシピは途切れました(笑)
麺にする際は「ウラジロ、オヤマボクチ」と言うヤマゴボウの葉を繋ぎに使って打ちます。ウラジロの葉を乾燥させ軽く揉むと硬い部分とやわらかい部分に分かれます。細かすぎるカスをふるった物が蕎麦の繋ぎになります。硬い部分と細かいカスは火をつける際の火口(ほくち)となります。この火口は神仏事で行う護摩焚きに使用されたりします。まぁ最近はチャッカマ(ry

・胡麻
まぁこれは紹介しなくてもいいでしょう。普通の黒胡麻です。

荏胡麻(えごま)
わりと有名になりつつあるエゴマ油ですが、うちでは食用には殆どしません。
灯り油に使ったり、和傘や屋根藁に塗ったりと、食用以外の使い方がメインとなっています。


・・・・・・
近年では信仰と共に、農業も珍しいもののようになってしまいましたが、自然と共に生きること、そこには人間が関与できない力があること、それはまだ変わっていないことと思います。

というわけで・・・

 すてきな賽銭箱はここよ!

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