ゆっくりと学ぶ家庭の医学のブロマガ

解熱鎮痛成分解説「非ステロイド系抗炎鎮痛薬について」

2019/02/24 13:24 投稿

  • タグ:
  • 医薬
  • 医学
  • 薬学
  • 解説
動画で解説しきれなかった部分の補足となります。

動画の視聴はこちらから



①非ステロイド系抗症鎮痛薬(NSAIDs)について

代表的な製品としてロキソニン、アスピリン、バファリン、
セレコックス、ボルタレンなんかがあります

詳しい薬理作用としては、体内で炎症や痛み、熱などを引き起こす
プロスタグランジン(PG)があることは動画内で解説しましたが
そのPGは体内でCOXという酵素によって産生されます。

この解熱鎮痛剤はそのCOXを阻害することでPGの産生を抑えて、炎症や痛み、熱などを
抑える作用を表します

注意点としては一部薬剤では喘息患者に使用すると
・COX阻害作用により、体内の気管支収縮を引き起こす物質が多くなることがある
・それによって気管支収縮が起きやすくなって喘息発作が起こる可能性がある
ので注意が必要となります

②COXについて
PGを生成する酵素でシクロオキシゲナーゼの略称である
体内ではアラキドン酸という物質から生成される。

COXは3種類の種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです

COX1・・腎血流の維持、血管拡張などの体の機能を維持している
     これが阻害されると胃腫瘍などの胃腸障害の副作用が起こることがある
     また。気管支を収縮させる作用を持つロイコトリエンという物質が
     増える場合があり、喘息の症状を悪化させる場合もある

COX2・・炎症のときに働く酵素です。
     NSAIDsの抗炎症作用は基本的にこのCOX2阻害作用に基づきます。
     近年は主にCOX2をより選択的に阻害するCOX2選択的阻害薬も
     登場し、臨床でもよく使われている
     理由としてはCOX1は胃粘膜保護などにも関わっているため
     そちらを阻害することがないため胃腸障害などの副作用が少ないという
     メリットがあるため

COX3・・主に中枢神経系に存在するCOX1の変種です
     アセトアミノフェンによって阻害されるとされています

③副作用について
主な副作用として以下の物があります

消化器系症状・・腹痛、吐き気、食欲不振など

喘息発作・・アスピリン喘息などが知られていますが頻度は非常に稀です
      息苦しい、ヒューヒュー、ゼーゼーするなどの症状が現れた場合は
      速やかに医師に連絡しましょう

胃腸障害・・急性腎不全などがありますがこちらも頻度は稀です
      尿量が減った、発疹、むくみなどが現れた場合は
      こちらもすぐに医師に連絡しましょう

※妊婦への投与について
薬剤によって違いはありますが基本的に避けたほうが無難です
特に妊娠末期(具体的には予定日の12週以内)のときは原則使用不可です
ただし、低用量アスピリン療法など治療上必要な場合は例外となります。

④代表的な製品

代表的なものとして、ロキソニン、アスピリン、バファリン、ボルタレンなどがあります

注意点としては、
バファリン、アスピリンはインフルエンザのときに使用すると
インフルエンザ脳炎、ライ症候群などの危険が高まるため注意が必要です

風邪とインフルエンザの判断は医療機関でしかできないので
特にインフルエンザ流行時は安易に市販薬に頼らず受診をお勧めします


以上がNSAIDsの補足となります。

残り2種についても後日補足をしたいと思います

~あとがき~
このあたりの話も本当は動画に入れるべきだったのですが
あまりにも膨大になりすぎてこちらで補足という形になりました。

一応10分以内の動画を心がけているのでどうしても解説漏れが
多くなってしまうので可能な限りこちらで補足を上げさせていただきます

その他にもドラッグストア、小売業全般の話なんかもこちらで書いて行ければと考えています
仕事が落ち着いたらいずれそちらも動画に・・・落ち着けばね・・

では次回、鼻炎と、鼻炎薬の動画もお楽しみにお待ちください





  • 一覧へ

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事