ゆきのふのブロマガ

ここ最近の作品を振り返る その2

2018/11/04 23:42 投稿

コメント:2

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  • 宇宙よりも遠い場所
さてさて、前回の続きです。AniPAFE結果発表から既に一週間が経過しようというのに、未だにANIMAAAD祭について語ってたら格好がつかないので、さっさと進めてしまうことにしましょう。何より、いつまでもぐずぐすしていると肝心のAniPAFEを振り返る内容に進めないので。

そんなこんなで、AniPAFEについては既に結果を知ってる方もいらっしゃることでしょうが、それについてはまたその時に改めて語りたいと思います。







では引き続きよりもいMADについて。前回は、冒頭のReLIFEOPの再現であるモザイクアートについて語りましたが、今回は動画の構成について、意識したことや工夫した点なんかについて書いてみたいと思います。まずは冒頭でオルゴールから入る訳ですが、これは今回も


何故オルゴールから入るのか?大抵の動画は冒頭10秒で判断されて、そこで合わないと思えば見切られます。恐らくはこのスローテンポの入りからだと、見ないで帰ってしまう人も多いかと思われます。それでもこの構成にしたのは、きっとこのMADを見ようと思ってページを開いた人が、宇宙よりも遠い場所という作品が好きに違いない、という点に賭けた為です。1話冒頭、そして5話のキマリ達が旅立つ直前のナレーションは非常に物語上重要であり、印象深い内容なのですが、この作品を見た人であればきっと、「おっ」と思ってくれるのではないか、その点にある意味甘えています。初見にとってはあまり響かないかもしれません。でも、ここで構成的に何か感じてくれる人であれば、きっと最後まで見てくれる筈。何より、ボタン冒頭のあのOP演出に繋げるべく、わざわざスローテンポなオルゴールから入ることで、メリハリを利かせ、より一層モザイクアート演出でインパクトを感じてもらえるのではないかなと言う狙いでもあります。4人のキャラ達の動機付けと、キマリのモノローグから受ける「青春、する」というワード。そしてここで一旦BGMが切れてからのモザイクアート突入。構成上の緩急をつけるという意味で、ここはだいぶ意識した点です。















で、モザイクアートとタイトルで少し「おっ」と思わせた後で、またスローテンポな背景のみのシーンが続きます。これは、元のReLIFE OPの展開をなぞっているという事もありますが、最初に、キマリ達にとっての日常の象徴。通学路であったり、校内の風景であったり、駅に佇む、まだ身動きを取ることのできないキマリの姿であったり・・・。こばやしさんがブロマガでも指摘してくださっていましたが、ここはキマリにとっての帰るべき場所、旅立つ前の生活の場をあえてゆっくりと意識することで、これからの旅立ちを見る側に意識してもらうための布石です。ってこういう作者の意図と言うのは恐らくあまり伝わる物では無いのでしょうが、それに気づいてくれた人もいたようなので、一部でもわかってくれればしめたものかなーと思います。







そしてめぐっちゃんとの対峙のシーンから、一気にアップテンポな曲調へと変わります。旅立つキマリにとっての一番の試練は、このめぐっちゃんとの別れを納得のいく形で終わらせること。とにかく最初のイメージは、キマリ達の二人の関係をすっきりさせる事、構成上一番は全てここに注ぎ込むべきだと判断しました。早い切り替えで、めぐっちゃんから離れてどんどん進んでいくキマリ。仲間が一人ずつ増えていき、輝きを放つキマリとは対照的に、どんどん陰っていくめぐっちゃんの姿を印象付けるべく、これでもかと二人の対比を画面上に見せつけます。

















で、闇落ちしためぐっちゃんはこれまでの真実をぶちまけてキマリとの決別をしようとする訳ですが、ここで一旦時系列を前夜に戻して、旅立つ四人の姿に焦点を当てます。歌詞になぞらえる為という事もありますが、1番ラストに持っていく為には、めぐっちゃんが闇落ちする裏の情景と対照的に、光へと向かって突き進むキマリの表の姿を描かないといけません。旅立とうとする四人の姿を見せてから、一気にサビへと突入していきます。













この旅立ちのシーン、原作でもそうなんですが、全部最終話ラストシーンへの布石になっているんですよね。ここでこの構図を見せておくからこそ最終回のあのシーンで感慨深くなる訳で、本当このアニメを作ったスタッフは神がかってるなと思わされました。当然MADの構成でも有効活用させていただく訳ですよ、後のシメに持ってくる為に視聴者に印象付けておく、ある意味では原作リスペクトでしょうかねこれも。















そんでもってここからはサビに突入する訳ですが、マジでノンクレジットOP様々ですよ。自分のイメージを曲に乗せるために、絶対にこのOP映像は必要だった。丁度ANIMAAAD始まるちょっと前に第一巻が発売してくれたおかげでこういう構成ができたわけですが、これだけでも円盤買う価値はあったなと言う感じですね。いや当然手元に置いておきたい素晴らしい作品ですし、今も何度も見返してる訳ですが。マジで本当に作品の魅力の全てが詰まった最高のOP映像だと思います。



で、ここからが自分が1番サビを構成する上で一番意識したポイントなんですが・・・とにかくキャラクターをひたすら画面左側に向かって進ませる、ということでした。よりもいと言う作品の魅力は、その青春群像劇の魅せ方にあると思いますが、その中でも自分が声を大きくして言いたいのは、キャラクター達が決して過去を振り返らない所にこそ、この作品の重要なテーマが隠されているのではないかと思います。どういう事かというと、それはもう報瀬の名台詞である「ざまーみろ!!」に集約されていると思うのですが、とにかく振り返らないのです。過去に足を引っ張ってきたつまらないしがらみや、嫉妬の感情、前を進む時において、見る必要のないくだらない中傷や足かせとなる過去。そんな物に向き合う暇があったら蹴飛ばして前に進め!!くだらん言葉に耳を貸すな、そんな後ろ向きなくだらん連中に使う時間など一切必要ない、そんな無駄は全てはねのけろ!!と言う強いメッセージ性こそが、このアニメから自分が勝手に受け取ったことなのです。


このアニメ、本当に全く振り返らないんですよね。報瀬をバカにしてた連中が彼女の事を見返したり、キマリと報瀬に絡んできた先輩や、同級生たちが反省して仲直りしたり、二人が出発する報告をする際の体育館の一般観衆の同級生の姿や表情を見せたり、一切しない。通常の作品だと、ここで二人が見直されたり、ごめんなさい私たちが間違ってましたー、なお涙頂戴劇、良い子ちゃん的な展開が用意されていて、性格の悪そうな連中が悔しそうに歯ぎしりしたりとか、そんな描写が挟まれそうなものなのですが、そういうのを一切やらない。そんな連中に割く尺も時間は無駄なだけ。ただ一言、「ざまーみろ!!」と切り捨てて、主役たちは前へと進んでいく。その潔さこそが、宇宙よりも遠い場所の最大の魅力なのでは無いでしょうか。



そんなこんなで、サビではキャラクター達をひたすら左へと、前へと走らせます。振り向きはしない。走り抜ける中で友と出会い、ともに突き進む仲間が増えていく。ひたすら前へ、左へと突き進むシーンを連続して画面に出します。




前へ



前へ



前へ



前へ



仲間が増えて



前へ



前へ



仲間が増えて



前へ!!左へ!!


とまあ、そんな感じで色々と意識してここの切り替えの早い構成をしてる訳ですが、そういう連続性の意図と言うのはどのくらい見る側に伝わるものなのか不安になったりもしますwでも無意識に高揚感のようなものを得てもらうことができたのだとしたら、そこは狙い通りだという事なのかもしれません。よりもいMADに大体共通してるのが、1番のサビに、2話の逃走シーンを入れるということなのですが、確かにあの場面は疾走感があるので使いたい気持ちはわかるのですが、自分はあえてあまり使いませんでした。あそこは、キマリ達の心情的には青春まっさかりと言う感じで、物語が動き出す前兆として、画面の見栄え上には派手なのですが、やってることは逃げであり、何よりキマリが右側に向かって疾走するシーンの印象が強いので、あえて採用してません。今回のMADのサビは、とにかく既に目標を見つけた四人が走り抜ける、前へと向かって駆け抜ける、という構成にしたかったので、ひたすら左を向いてるシーンばかりを詰め込んでる訳です。


だがしかし、キマリには旅立つ前に向かい合わなければならない相手がいます。そう、めぐっちゃんです。ここまで左に突き進んできたキマリに取って、彼女は南極へと旅経つ前に乗り越えなければならない相手。そう、他では一切を振り返らない演出をしているよりもいという作品ですが、めぐっちゃんに対してだけは、振り向かないといけないのです。つまり、右向きの構図を意識して入れます。入れなければならないのです。















キマリは振り返ります。右へと、己の過去と因縁に向き合います。そして、右へ逃げようとするめぐっちゃんを捕まえる訳です。







「最初の一つだけ、お揃いだからいい。全部消えても・・・」








「ただそれだけは、ほつれない」











・・・このシーンを表現したいがための、選曲でした。ここのイメージがビビっと来たからこそ、よりもいとボタンと言う作品の組み合わせが思い浮かんだ。そして、こばやしさんやゆっぴさんから、ここの表現が良い、との感想をいただいた時は、してやったぜ!と言う気持ちになりましたね。「そこ」が表現したいからこそ、「その」イメージを伝えたいからこそMADを作る。そして「それ」が伝わる喜びがあるからこそ続けられる。うん、MADっていいものですねえ!!^^







そして、めぐっちゃんとの因縁を断ち切ったキマリは、今度こそもう、振り返りません。ひたすら前へと、左へと突き進んでいきます。














いざ、南極へ!!という所で1番終了。ほぼ自分の脳内構成通りに作れたので満足しています。ちなみにキマリを迎える三人のシーンは、元は全く画面が動いていないのですが、そのままだとMAD的に流れが止まってるように見えてしまうので、少し拡大してから右から左へと画面を動かしています。まあ、良くある手法ですが、動画の流れ、勢いを止めない為にそういう配慮をするのも大事だなと最近は意識するようになりました。ほんのちょぴっとではあるものの、一応これも進歩・・・かね?そんなこんなで、動画を振り返るというよりも完全によりもい名場面振り返りになってしまってる感じですが、作品への思い入れ、作ってる間こんな事考えて編集してるんだよ、という想いの一端を、感じ取っていただければと思い、こんなことを長々と書いてしまうのでした。




さてさて、1番が終わるまでで偉く尺を取ってしまったので、今回はこの辺で終わりとしますが、いい加減このよりもいMAD一つに時間をかけすぎなので、さすがに次回で終わりとしたいと思います。AniPAFEについてもいい加減触れねばなりませんので!それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!!

コメント

てりやきてっちゃん
No.1 (2018/11/06 19:24)
「1フレームに魂を込めろ」
誰が発したか覚えてないがその名言を思い出した。
モザイクアートやべぇ・・・時間にして7秒くらいだけどこれつくるのどれくらいかかるのか気になる・・・

そしてこれらのブロマガ見て最初に思ったのは
・・・このMAD、見覚えがあるぞ!!

マイリス探ってみたらやっぱり登録してた
2018年05月03日 投稿 /2018年06月18日 登録

このときはまだアニメは未見だったから
やっぱボタンの曲いいわ~
って感想だったけど、アニメ視聴後の今改めてMAD見返したら
・・・鳥肌たった
めっちゃ歌詞とシンクロしてるやん!

当たり前のことだがアニメの内容知ってる状態でのMAD視聴と
そうでない時とでは心への響きかたがケタ違いだと再認識した

さらに言えばこのブロマガ通してMADの見方が変わりそうになっている... 全文表示
ゆきのふ (著者)
No.2 (2019/10/13 00:04)
>>1
てりやきてっちゃんさん、いつも色々な場面で応援してくださりありがとうございます。きちんとよりもいMADについての解説を全て終わらせてから返信しようと思っていたのですが、ズルズル引きずるうちに一年近く放置してしまいました、ごめんなさい。

ずいぶんと前から自分の作品の事も見てくれていたようで本当に嬉しいですね。奏は残念ながら消えてしまいましたが、てっちゃんの言葉は凄く嬉しいです。作者の意図を理解した上で見るとまた感じ方が変わるというのもわかりますね。皆さんもそういうことをもっとしてくれたらきっと盛り上がるでしょうねwてっちゃんも、毎度イベント参加、本当にお疲れ様です!これからもお互いに頑張りましょう。
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