infiltration＆DBクッパ - アールの部屋 第17回 放送後記

アールの部屋、第17回が無事終了しました。

今回は韓国より、ストⅣシリーズで活躍するトッププレイヤー、Infiltration氏と韓国格闘ゲーム事情に詳しいDBクッパ氏をお迎えしてこれまでの名勝負での心境やプロゲーマー先進国である韓国のプロゲーマー事情について伺っていきました。クッパ氏は日本語が非常に堪能だということでInfiltration氏の通訳も兼任していただき、これまでないほどにInfiltration氏の対戦観に迫れたのではないかと思っています。

2012年から目覚ましい活躍を続けるInfiltration氏は並み居る日本のトッププレイヤーをなぎ倒していた時、どのような環境で練習し、どのような心境でトーナメントを戦い抜いていたのか。そして進化し続ける現在、何を目指しているのかなど聞いていきましたが、

「誰も信じてくれませんが……」

という言葉とともに様々な事実が語られました。

対戦観を聞いていく上で真面目な話が多かった印象ですが時には通訳していたクッパ氏が途中で笑ってしまうような発言もあり、和気藹々とお話を伺うことができました。また最後にはInfiltration氏からアールの部屋へお土産をいただいてしまいました。

トッププレイヤーは全員先生、と言い放つほどの謙虚さを見せたInfiltration氏。いろんな質問をさせていただきましたがその謙虚さの底は見えませんでした。結果を出せば出すほど謙虚になるのは難しいと思うのですが、この謙虚さこそが彼の強さの原点のような気がしました。

韓国格闘ゲーム業界を支えるDBクッパ氏から語られた韓国のプロゲーマー事情には驚くべきものがたくさんありました。派手に聞こえる韓国プロゲーマーたちの活動も一握りの世界、人気のあるゲーム以外は苦しい現実の中で切磋琢磨しているというお話は興味深かったです。

様々な噂の真相についても言及してくれたInfiltration氏。事実ではない憶測や、ご自身に対してSNSを通してくる質問などにやや迷惑もしているということで、この機会を使って明言してくれました。勝った負けたの勝負の世界で、当事者にしかわからないこともたくさんあるとは思いますが、Infiltration氏の人柄を感じ取ることで、察することができる部分も大きかったと思います。

韓国の格闘ゲームシーンをもっと盛り上げたいという思いが痛いほど伝わったクッパ氏。韓国にはまだまだ凄いプレイヤーがいるという事もわかりました。韓国のみならず様々な国が繋がりを深めて格闘ゲームシーンを盛り上げられたらと感じさせられました。

※最後にはInfiltration氏が日本に身近な存在になるかもしれないというところまで語られました。衝撃とともに期待感が高まりましたね。

さて次回アールの部屋は、8月末に開催されるアークレボを終えたばかりのタイミングで、EVO2014のブレイブルー決勝を争ったお二人、ガリレオ氏、どぐら氏のお二人をお迎えします。日程の都合上、収録でのお届けになってしまいますが興味深いお話が聞けるかと思います。