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【アイマスSS】或る日のひびたか【百合m@s?】

2014/07/08 22:47 投稿

コメント:1

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「ペットは飼い主に似ると言いますが―――」

そう呟いて貴音は自らの周りを取り囲む動物たちに目を向けた。

「この子たちは本当に響に似て元気ですね」
「元気なのはいいことだぞ!」

響は楽しそうに笑っている。

今日は珍しく二人同時のオフ。
そしてこれまた珍しく貴音が響の家に訪れているのだ。

「響の家にお邪魔するのは久しぶりですが、相変わらずのようですね」
「そうか?そういうのは自分ではよくわからないぞ」
「ふふ、そうですか」

貴音はそう言って微笑んだ。
ここ一年で事務所の他の皆とも仲良くなったが、やはり先に付き合いのあった響は貴音にとって特別であった。
無論響にとってもそれは同様である。

「・・・ん?どうしたんだハム蔵」

響が肩に駆け上がったハムスターのハム蔵と会話(?)している。
普通の人にとってはおかしく見える光景だろうが彼女と親しい人間にすれば最早普通の景色だ。

「・・・おお、もうそんな時間だったか!」
「いかがされましたか?」
「そろそろいぬ美達にご飯を作ってやってくれって!」
「おや、もうそのような・・・」

ふと時計を確認すると短針がちょうど真上に至ったところだった。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくという言葉を貴音は実感していた。

「自分ちょっとご飯作ってくるね!」
「かしこまりました。私はこの子達と遊んでいますね」
「うん!よろしくねー!」

響がキッチンへと向かう。

(この子たちの食事が終わったら私たちも食事にしましょう)

貴音は急にお腹が空いてくるのを感じた。
意識すると急にそう感じてしまうというのはよくある事だ。

「・・・きゃっ!」

貴音がぼーっとしているといつの間にか傍に来ていたいぬ美が貴音の頬をなめあげた。

「もう、くすぐったいですよ」

窘めるような口調だが表情は笑顔だ。
彼女がここの動物たちに心を許しているのが見て取れる。

「・・・こら、へび香まで・・・」

貴音がいぬ美に注視している間にへび香が貴音の下半身に絡まった。
貴音はロングスカートをはいているため最早ヘビ香は完全に中に隠れてしまっている。

「へび香?女性のそのような所に潜るのは感心しませんよ」

聞いているのかいないのか、へび香は足に絡まったままおとなしくしている。

(まぁ放っておきますか・・・)

普通の女性であれば凍り付く状況であろうがそこは貴音。
生来の大らかさと幾分の慣れによって特に気にしない事にした。

―――と、そこで響と一緒に料理をしているはずのハム蔵がこちらに駆けてきた。

「こら!ハム蔵!つまみ食いはだめだって言ってるだろー!?」

それを追うように響もリビングに戻ってくる。
気づいたハム蔵は貴音の胸に飛び込んだ。

「あら・・・」
「ハム蔵~!またお前はそうやって人の胸に潜り込んで~!」

そういえばプロデューサーが初めて来た日は未希の胸に潜り込んでいましたね、と貴音は思い返した。

「・・・って、へび香までそんなところにぃ!」

完全に見えなくなっていて気付かなかったのだろう。
貴音に近づいた響が足に絡まっているへび香に気が付いた。

よくよく見ればほかの動物たちも貴音に頭を押し付けたり顔を舐めたりとやりたい放題だ。

「お前たちー!貴音が困るからやめるんだぞー!!」
「まぁまぁ響。私は別に気にしていませんから」

この状況で顔色一つ変えず穏やかに微笑むことができるのは貴音くらいのものだろう。
響も貴音が本心から言っているのはわかっていたが、やはり気が咎めた。

「ごめんな。なんか皆やけに貴音に懐いてるというか、貴音のことが好きみたいで・・・」

そういえば大分前に貴音がここに来た時も似たような状況だったと響は思い出した。

「仕方のないことです」

しかし貴音はまるで気にもせず、むしろ当然かのような顔をしている。

「そうかぁ・・・?」

貴音がそう言うなら・・・そう続けようとした響が貴音のその表情に気付いた。
いたずらする子供のような、男を誘惑する娼婦のような・・・そんな瞳。

「始めに言ったじゃないですか」

響はどんな顔をするだろうか?
反応を楽しみにしつつ彼女は続けた。

「―――ペットは飼い主に似るものですから」


コメント

水城優希 (著者)
No.1 (2014/07/08 22:50)
リクエスト内容が「イチャコラ」のみだったので困っていたところ、昔のコメ返しでひびたかが見たいと言われていたのを思い出した。
相当短いですが少しでも楽しんでいただければ幸いです。
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