12月3日(日曜)の「ゴー宣道場」だが、道徳を考える
ときに、まず堕胎や人工授精などの問題は、
今回は外すことにした。
科学と倫理の問題は、いずれ議論する時が来るだろう。
今回は共同体の中で育まれる道徳に絞ろう。
もちろん今現在、道徳を語るときに、近代的な価値観、
合理主義、功利主義との軋轢を考慮しなければ
ならないのは当然だろう。
去年の議論では、「いい人と思われた方が得」と子供に
教えるのが道徳だと主張するゲストを招いてしまって、
頭を抱えてしまったが、本人がたちまち人格的に
信用されない結果を出してしまったのが驚きだった。
「いい人と思われた方が得」というのは、ベンサム的な
功利主義でもなくて、単なる打算主義なのだろうが、
「世間の目」を意識した打算主義ということになって、
「徳」「人徳」というものに、全然つながらない。
実は沖縄の青少年はこの基準をしっかり会得していて、
大人に「いい人と思われた方が得」なので、反戦平和の
作文を平然と書いて、隠れて舌を出してたりする。
いや、沖縄だけでなく、全国紙の新聞の投稿欄でも、
純粋無垢な子供の「反戦平和」の意見は「いい人」と
見られて好評のようだ。
シールズちゃんたちも、「お母さんがご飯を作ってくれる
毎日、これが平和」なんて言っている。
サヨク系の知識人にはこれでウケるのだろうが、
わしは虫唾が走る。
「いい人と思われた方が得」
この基準は、小賢しい人間を育てるためには
良いのだろうが、「人格」の形成には全然役に立たない。
道徳は、人格の形成と不可分で、それは共同体の
中で習得する技術のようなものと考えた方がいい。
これに関しては、当日、わしが話したいが、最初から
まじめな話をしたら、あとが楽しくなくなるので、
少なくとも第一部は「笑い」と「楽しさ」をベースに
師範方で討論してみようと思う。
切通理作氏の基調講演は間違いなく、笑えるし、
確かに難しい道徳的判断を必要とするケースだと思う。
参加者がどんな顔するか、日曜日が楽しみだ。
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