八木秀次が朝日新聞の記事中で、「戦後レジーム」とは
ポツダム体制のことで、7年間の占領期の前半のこと、
憲法と教育基本法がその象徴だと言っている。
後半はサンフランシスコ体制で、日本を反共の防波堤に
するために、講和条約と日米安保条約と自衛隊の創設に
繋がると勝手な分析をしている。
安倍首相の言う「戦後レジームからの脱却」とは、前半の
ポツダム体制からの脱却のことで、だから教育基本法を
見直し、憲法改正を訴えるのだと八木は言う。
そうは言っても、安倍首相はアメリカが怖くて、
ポツダム宣言の間違いを明確に否定することも出来ず、
主権回復記念日までやったくせに、アメリカに対して、
思想・言論の自由を主張できない。
野党と共に、安倍首相も、ポツダム体制の蟻地獄に
引きずり込まれてしまった。
さらに言うなら、日米安保条約もポツダム宣言の枠外の
ものでもなく、岸信介の安保改定もまた米国追従の強化に
過ぎないのだが、この国の自称保守派はどういうわけか、
岸信介神話を盲信していて、真実がなにも見えていない。
最高裁の砂川判決が岸信介政権下で画策されたものである
という事実すら知らないのか、見たくないのか、
安倍政権&自称保守の知性の劣化は果てしない。
ブロマガ会員ならもっと楽しめる!
- 会員限定の新着記事が読み放題!※1
- 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
-
- ※1、入会月以降の記事が対象になります。
- ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
小林よしのりライジング
小林よしのり(漫画家)
月額:¥550 (税込)