今日はHKT48の番組収録だったが、メンバーが
全員わしの本業を知らないのだから驚いた。
漫画家ということも知らないのだ!
『東大一直線』も『おぼっちゃまくん』も、彼女たちが
この世に誕生する前の作品だし、
『ゴーマニズム宣言』は読めるはずがない。
少女たちにとっては、わしは「AKB評論家」でしかなく、
AKBヲタにとっても、「AKBを語る人」でしかないだろう。
ある意味、わしが何を描いている人か
知られない方がいい。
『ゴーマニズム宣言』や『戦争論』などを彼女たちが
読んだら、「恐ろしい人」と思ってしまうかもしれない。
NMB48の渡辺美優紀は『おぼっちゃまくん』を
読んだと言ってたし、SKE48の古川愛李は
『ゴーマニズム宣言』も知ってたようだが、
他の子たちはみんな「AKBを語る人」と
思っているのだろう。
時代は刻々と変わっていく。
『戦争論』だって、もう17年前だ。
17年ぶりに『新戦争論』を出しても、現在20歳の
若者は、『戦争論』を知らない。
大学生あたりが、『ゴーマニズム宣言』の影響を
受けてないのかもしれない。
わしは一体、17年間も何をしていたのだろう?
もう一刻も猶予はない。
もっと若い世代にメッセージが届く漫画作品を、
ガンガン描かなければならない。
そいていつかまた、「アンパンマン」みたいな
子供漫画に戻っていかねばならないだろう。
その時は、AKBグループの少女たちが母になり、
我が子の見ている漫画の作者が小林よしのりだと
知って、「あの頃、AKBを語っていたよしりんって人は、
漫画家だったのね」と分かるだろう。
その時、AKBはまだ続いているのか?
小林よしのりは本当にまだ描いているのか?
未来はまったくわからない。
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