小林よしのりライジング

選挙は究極の選択である

2014/12/13 12:30 投稿

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タクシーの運転手に
「アベノミクスの恩恵はありますか?」と聞いたら、
全然ないと力説する。

驚いたのは、あれは株を持ってる富裕層か、
輸出向けの企業のためだけの政策で、
我々庶民には関係ないなどと、
アベノミクスの批判を徹底的にする。

よく知ってるなあと感心しながら、
「ほお、ほお、やっぱりそうですか。」と
知らぬふりして聞いていた。 

運転手は「日本はもう悪くなる一方ですよ」と
悲観的なことばっかり言う。

そこでわしが「じゃあ、投票には行きますか?」
と聞いたら、「いやあ、行かないかな。」と言う。

「それじゃ、悪くなる一方ですね。」と言ったら、
「そうですねえ。」と言う。

ぶん殴ってやろうかと思った。

「野党に入れればいいじゃないですか。」と
もう一歩押すと、「民主党もねえ・・」と言って
全然活気がなくなった。

 

選挙なんて、しょせんがゲロを食うか、
ゲリを食うかみたいな究極の選択だ。

どっちも食いたくないのは死ぬほどわかるが、
究極の選択ならば、どちらか食わねばならない。

どっちも拒否した奴は、量の多い方を
食わされるのだ。

しかも量の多い方を食わされながら、
まずいと文句を言う資格もない。

負けるとわかっている政党に投票するのは、
無意味さ、虚しさが半端ない。

だからマスコミが「自民単独で過半数の情勢
などと報じるのは、「バンドワゴン効果」が
絶大になる。

あれは自民党の応援のための世論調査なのだ。

そしてそのマスゴミに動かされて
「勝ち馬に乗る」のが愚民大衆。

投票日には選挙特番で冷静に客観的に
分析する識者やコメンテーターがテレビに
出てくるが、彼らはどこに入れたのだろうか?

はらわた煮えくり返る思いは持ってないのだろうか?

「ちくしょう!」とコメントする者が一人もいない。

わしはあの選挙特番を見ると、はらわた煮えくり
返るので、見ないで外で忘年会をするのである。

しょせんこの国では選挙も娯楽なのだろう。

 

 

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