門弟の報告だが、これには感慨深いものがあった。
『戦争論』の読者は必ず排外主義になると言わんばかりの
プロパガンダがなされる最近の風潮だが、現場を持って
アイデンティティーが揺らがず、苦労しながらも着実な
人生を歩む者は『戦争論』をこのように次世代に
繋げてくれている。
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先日、中学3年生の長女が、突然「戦争論どこにあるの?」
と聞いてきました。
母親である私は、小林先生ヲタと言えるほど(笑)ボロボロ
になるまで繰り返し読んでいましたが、
長女は『おぼっちゃまくん』や『東大一直線』の方を
楽しんで読んでいて、『戦争論』や『ゴー宣』に
手が伸びることはありませんでした。
それはそれで別に構わないと思っていたし、
親が好きだからといって無理やり押しつけるように
読ませることはしたくなかったのです。
少し前に、塾で教えてもらっている先生から、
捕鯨問題の話を聞いてきたらしく、日本が置かれている
捕鯨の状況に興味があるようでした。
二人であれこれ話していて、よしりん先生が昔の『ゴー宣』で
捕鯨問題を取り上げていた事を話し、
詳しく書いてあるから読んでみる?と言って捕鯨問題を
取り上げた過去の『ゴー宣』を渡しました。
その数日後に、長女から『戦争論』を読みたい、
と言われました。
彼女の中でどのような変化があったのかわかりませんが、
今、長女のベッドの枕元には『戦争論』が置かれている
ようです。
昔、長女に授乳しながら、片手で分厚い『戦争論』を
読んでいたのが懐かしいなぁ。
あまりにも分厚くて、手が腱鞘炎になりそうだったなぁ…
長女は最近彼氏が出来たらしいので、あの時代の
兵隊さん達の気持ちが、少しはわかるようになって
いるのではないかなと思います。
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わしが年をとるはずだ。
長女が『戦争論』を読むほど成長したことの代償として、
彼氏ができたことを認めねばならないのだろうな。
人の娘ながら、少し嫌だ。
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