「村山談話・河野談話に未来はあるか? 第1回」
村山富市元首相は韓国の正義党の招待で2月11日に訪韓し、
元従軍慰安婦の女性3人と面談した。
さらにソウルの国会で開かれた韓国議員の前で講演し、
過去の植民地支配などを謝罪した1995年の「村山談話」について
「安倍首相も継承すると言っているので安心してほしい」と強調した。
村山氏はいわゆる従軍慰安婦問題についても
「女性の尊厳を奪った大きな罪だ。
(日韓の)政府で話し合い、決着をつけてほしい」と話した。
韓国側は村山氏と連携し、安倍政権に圧力をかける狙いがあったのだが、
村山氏は安倍政権への批判を避け、
関係改善に向けた韓国側の努力も要求したので、
韓国側は「肩すかし」を食ったと感じたようだ。
自称保守派やネット右翼にとって村山富市は売国奴だろうが、
韓国側の思惑通りに安倍政権への批判を行わなかったということに
注目しなければならない。
むしろ日韓首脳会談の実現の後押しをするために、
安倍政権に協力をしたのではないかと思えるほどである。
菅官房長官も村山氏のこの韓国での発言に対し否定的ではない。
実際に「村山談話」及び「河野談話」を
安倍政権は継承していくことを決めている。
決して「河野談話」を否定することはないだろうし、
「村山談話」を否定することなど、さらにあり得ないのだから。
だが、日本は韓国を侵略したと、本当に言えるのだろうか?
いわゆる従軍慰安婦に対して、日本はまだ謝罪や賠償を繰り返し、
負い目を感じなければならないのだろうか?
かつて『ゴーマニズム宣言』で慰安婦問題を描いてから18年、
『戦争論』で祖父たちの擁護をしてから16年が経った。
もはや20代、30代は『戦争論』を知らない若者も増えてしまった。
もう一度、「村山談話」「河野談話」を検証してみようと思う。
(続く)
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