武藤 のコメント

配信ありがとうございます。インフレ・ターゲットを設定して、金融緩和をすればデフレが脱却して景気が良くなるという神話が席巻していますね。そんなうまい話があるのでしょうか。
そもそも、安倍晋三は小泉改革支持の新自由主義者だったはずです。節操なく、ポール・クルーグマンが唱えたインフレ・ターゲット論に乗っかっているのは滑稽ですね。
国民は20年間、デフレ不況に苦しんでいます。そんななかで金融緩和政策を行なってもインフレになるのは不可能です。不可能を可能にするためには無制限に日銀が買いオペをする必要があり、長期国債どころか不動産投信や株式を購入する必要性が出てきます。これは日銀の責任が恐ろしく上昇することを意味し、金融政策が失敗すれば完全に信用は失墜してしまいます。そうなると国債価格は暴落し、インフレは暴走し始めると思います。
仮に緩やかなインフレが実現できたとしても、インフレ率の上昇に伴い金利が上昇し銀行は破綻する危険が出てきます。それを防ぐためには泥沼的に買いオペを行う必要性が出てきてインフレは暴走します。一度、火のついたインフレを消火するのは容易ではなく、最悪ハイパー・インフレの可能性もあります。
「国民のインフレ期待を完全にコントロールできる、政府は国民を洗脳できる」と安倍は本気で考えているんでしょうか。社会主義国じゃあるまいし、ずいぶん馬鹿にされたものですね。
「どいつもこいつも、経済はお上次第ということになって、政府の景気対策に甘えてしまっているのが、虫唾が走る」と小林先生が書いていますが、本当にそう思います。僕自身、自戒を込めて現実逃避しないようにしていきます。

No.40 144ヶ月前

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