みっど のコメント

もうVol.20ということに驚きました。
よしりん先生、みなぼん様、他スタッフの皆様、毎回濃密な作品をありがとうございます。

「不景気のせいにしてたまるか!」という気概、プロとしてとても素晴らしいと思います。
小説、漫画、ゲームなどクリエイターの世界やスポーツ、芸能界などは、才能ある人が大変な努力をすることによってのみ成功し、そうでない人は敗れ去っていく弱肉強食の世界で、そんな気概が無いと勝ち残ることができないのかもしれません。しかしそのような世界は会社員などの一般の人々にはそぐわないのではないかと思ってしまいます。一生懸命勤勉に働いていれば、贅沢は出来なくても普通に結婚して出産できるような世界であるべきで、国家というのはそういう世界を守るべき存在だと思います。そのような状況ではじめて我々庶民は安心して消費をすることができ、その消費が出版界、芸能界、スポーツ界などの弱肉強食世界を支えるのだと思います。
なにも坂の上の雲を目指す必要はありませんが、現在は坂の下の土地を一生懸命耕しても全く食べていけない状況なのだと思います。「不景気のせいにしてたまるか!」というのは弱肉強食の世界に生きる人間としてのものすごい覚悟だと感じますが、「国に頼るな」「個人の能力で競争に勝ち抜け」というのでは、そのまんま新自由主義の主張になってしまいます。
現在のデフレ不況は、デフレ時期にさらにデフレを加速する政策(構造改革など)を政府が取り続けたことによって悪化したのだと思います。(もちろん安倍氏もその一員)
そのような過去を反省し、国が真っ当なデフレ対策をやろうとしているのであれば、それに期待を寄せるのは悪いことではないと思います。国債を発行して公共事業を増やすことで需要と雇用を創出しデフレから脱却するというのは、他のデフレで苦しむ国が当たり前にやっている政策です。日本だけそれを否定してさらなるデフレに突き進むべきではないと思います。
公共事業はデフレから脱却する単なるきっかけにすぎず、結局は我々国民全体が働いて収入を得て消費して経済を好転させていかなければなりません。我々一般人にできることは、まずしっかりと自分の仕事を全うすること。そして国のデフレ対策が有効に機能するかどうか監視することだと思います。公共事業を受注する会社が人件費を削って内部留保を溜め込んでしまったり、公共事業を海外資本に受注されてしまったりしたらデフレ脱却効果が半減してしまいます。まずはTPPを断固阻止することが重要だと思っています。

No.26 145ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

小林よしのりチャンネル

小林よしのりチャンネル

月額
¥550  (税込)
このチャンネルの詳細