とっきーさんがブログで取り上げた村上春樹の発言について。
私も毎日新聞を購読しているので、この記事は読んだのですが、その時に感じたのは、村上春樹はどちらの立場のことについて言及したのだろうか？ ということでした。
ジャニーズ報道に関して言えば、フェイク情報で大衆が過熱し、政治家もその動きに乗っかり、現在において叩かれているのは少数派であるジャニーズ擁護派。
「勇気を出して声を上げる」という表現に関して、その主体は「自称被害者」の方ではなく、「ジャニーズ擁護派」なのではないか、と感じました。
法治主義を蔑ろにした「トンキン湾事件」、その過ちの記録について言及したウェイン・モース議員、後世の人間がモース議員の言論を尊重しているという事実を振りとしてジャニーズ報道に意見を述べたということであれば、「流れとしては」法治主義と物的証拠に基づくジャニーズ擁護派の主張を支持している、と考えるのが自然――のように私には思えました。
即ち、毎日新聞の記者の完全な曲解。
もっとも、私は当のラジオ放送を聞いていないので、この発言の前後関係までは分かりませんし、そもそも記者がうまいこと抜き書きしているかもしれませんので、確かなことは言えません。
ただ、記事を読んだ限りにおいては、村上春樹が「自称被害者」の方を支持している、ということは必ずしも言えないかな、とは思います。
もし、私の理解力不足があったのだとすれば、大変恐縮ではあります。