レイアウト のコメント

遅ればせながら「コロナ論3」を読了しました。
前2作で論じ尽くしたと思われたウイルス論、経済論、人間観、社会論に加えて度重なる自粛の異常さ、更にはポリコレや漫画家のヒューマニズムにまで及ぶ重厚な内容ですがオリンピック以降も続くのではと思われるコロナ渦の中、更にコロナ論が出されそうな状況に小林さんもさぞイラついているでしょう。
単行本の付加価値である巻末書き下ろしはやはり圧巻。
残酷な生贄儀式とその罪深さを誤魔化すような丁重な扱いを生贄当人含めて自然と受け入れている様は藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」を彷彿とさせます。
年間1万人もの人身御供の祝祭に興じ、その肉を食べるカリバニズムや蕩尽を美徳とする価値観はキリスト教や現代人からしていれば野蛮で受け入れ難いかもしれませんが
私からしてみたら敬意も罪悪感もなく徹底的に生贄をいたぶり抜き、度重なる増税で庶民に奉納を要求し続けて富を蓄え続ける現代人は
作中での2000年前の聖書のエピソード同様、独自の価値観や倫理や理屈を持っていた古代アステカの人々より遥かに野蛮に思えます。

No.115 35ヶ月前

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