Chariot のコメント

昨日(26日)の『ミヤネ屋』の報道に悪質なものを感じたので報告させていただきます。
「コロナ禍で追い詰められている子供たち」という特集そのものは良かったと思うのですが、その流れで当の子供たちに「五輪開催の是非」についてインタビューしていたのが大問題。
放送された回答の大半は「自分たちが我慢しているのに、大人や選手たちが楽しむのはおかしい」という理由で「開催反対」とするものでした(他は「外国人からの感染が怖いから反対」という回答など。賛成とする回答はありませんでした)。
スポーツがどういうものか、オリンピック・パラリンピックにはどういう意義があるのか、社会や経済に与える影響は、という認識もまだ薄い子供たちに、こんなインタビューをすることに意味があるでしょうか?
明らかに「我慢を強いられて苦しんでいる子供たちがこう言っている。子供たちのためにも、五輪開催なんて不謹慎な考えは捨て去ろう」と言いたげ。
子供は弱者だけど、子供の意見を何でもかでも祭り上げて聖域化するのは卑劣だと思う。
それ以前に、小林先生の「子供たちを五輪に無料招待せよ」という提言を子供たちに教えてから意見を聞いてみたらどうなんだ?
そうすれば「大人たちだけズルい」という意見は180度変わるでしょう。
そもそもこのインタビュー、小林先生の提言に対する当てつけなんじゃあないか?
こうした弱者にスポットを当てた上で「彼らの日常を取り戻すためにも、自粛継続・五輪中止・ワクチン接種を」と呼びかける報道は、弱者の存在を恣意的に利用しているようで虫唾が走ります。

五輪に関しては、IOCのコーツ氏に加えてバッハ会長も開催可能との見解を示し、アメリカのサキ報道官も「厳しい感染対策」に言及した上で開催支持を表明。
これを受けて、日本のマスコミ、意固地さに拍車がかかった様子です。
それまで散々、五輪に対するネガキャンを展開してきたものだから、外から「開催OK」と言われたら立つ瀬がなくなるんでしょう。
私が見たとあるワイドショーでは「日本の現状をきちんと把握して判断すべき」とのコメントが聞かれましたが、把握してるからそういう判断になったに決まっとるじゃん!
利権絡みの事情も踏まえた上で、彼らが自国と日本の感染状況を比較した上で、現時点では一般の渡航はNGだけど五輪はOKという判断に到ったというのは充分に理解できます。
海外との感染者数や死者数の比較対照をほとんど示さないままに「日本の現状を把握せよ」って、客観性の欠如ここに極まれり、だと思います。
加えて言うならば、海外のデータは「自分たちにとって都合の良いもの」しか引用しない、極めて歪なかたちの「海外出羽守」へと堕落していますよね。
ポリシーもへってくれもない、まさに「栄誉なき蕩尽」真っ只中。
孫や三木谷も五輪開催反対論者とのことですが、そうした大口スポンサーとべったりしておきたいという思惑もあるのかなと感じました。

No.85 42ヶ月前

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