基礎医学研究者 のコメント

>>35
だふね様

 基礎医学研究者でございます。Youtubeチャネルの告知ありがとうございました。
さて、番組でございますが、楽しく、そして興味深く見させていただきました。まず、同じ子供を持つ身としてだふね様がおっしゃられていた、マスクにテープを張るという話は戦慄しました(常識感覚というものは、失いたくないものだと思った次第です)。しかしながら、そのようなことの元凶を作ったのは結局のところマスコミで、その罪はやはり大きいことだろうという事が、再認識されました。

次に、特に印象に残ったのが、シュウ様が「小林先生が社会的影響力のない漫画と言ってしまう。”え~すごいな~マジで???”、と思ってしまう」。そして、「少なくともそんな形容詞はとても貼れない!!」といわれた部分。ある言論に対して好き嫌いは置いておくとしても、これが客観的な見方なのだろう、と思った次第です。たぶん、あの方は社会的影響力≒テレビで目立ち続けること、という認識なのでしょうね。でも、世の中冷静に見ている人は結構いて、数年を経てどんな影響力があるのか見てみたいものです(きっと後世の評価は厳しいだろうと思います)。

ともあれ、自分も124章は読んでおりますが、Youtubeチャネルは良いremindとなり、また勉強になりました。


なお、大した話ではないのですが、僭越ながら、ちょっとだけ補足させていただきました。番組中に出てきましたコロナウイルの受容体は、我々の業界ではACE2(エース2)と読むようであります(別に間違っている訳ではありません。実はこの受容体のファミリーでもっとメジャーなACE1というものがあるのですが、これについてはエース受容体と読むもので(^_^;))

それから、インフルエンザウイルスとは侵入メカニズムが異なるという話が出てきましたが、これはその通りで、コロナのACE2とは受容体が異なります。すなわち、インフルエンザウイルスの場合には、ウイルス側のヘマグルチニンという(というコロナウイルスのスパイクタンパク質に相当する)突起のようなタンパクを介して、Host側(ヒト側)の細胞表面に多く存在するシアル酸という糖鎖(シアル酸とガラクトースという糖がつながっていもの)を認識し、細胞内に侵入するという感じでございます(ちなみに、インフルエンザウイルスが侵入する気道上皮細胞には、シアル酸(SA)α2,3Galというタイプの糖鎖が多いようであります)。

以上、ご参考までに

No.94 35ヶ月前

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