今号の感想です。 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第171回「夜の街ガイドラインの馬鹿馬鹿しさ」 一言。こういうのは、そのお店を経営する人が自己判断で決めればいいだけであって、国や都道府県がガイドラインとかいうお節介をするようなことではない、と思う。こういうお店にはいったことはないので、よくは分からないのですが(それでコメントするのは見当違いも甚だしいですが)、コンパや飲み会の接待の際にも相手との「距離」が大事であり、幹事になったら、自分が楽しむよりも、相手の気分を良くする義務があるのは分かります。 自分も昔、谷村有美やスティーヴィー・ワンダーのコンサートでエキサイティングしたことがあるけれども、声援とか活気のない、場の雰囲気が感じ取れない、観客との一体感を失ったライブほど、楽しくないものはないでしょう。ネットでライブ映像を見る場合でも、思わず歌をくちずさんだり、場合によってはからだが動いたりするものでしょう。アーティストのライブアルバムやライブビデオも、「観客」があって、初めて成り立ちます。 ひょっとして、これからの飲み会やライブはすべてオンラインで遠隔で楽しまないといけなくなるのかな?味気ないものになりそうです。先日もオンライン披露宴がニュースでとりあげられていましたが、その当座は良いかも知れないけれども、後になって、誰とも会話をしなかったな、つまらなかったな、という気分しか残らないのではないのでしょうか。 プロ野球も無観客で行うみたいですけれども、選手たちも張り合いがなくてつまらない、練習試合みたいな感じになるのではないでしょうか。しないよりはましなのかな。 ゴーマニズム宣言・第377回「ハレー彗星のパニック」 今号の話で、TV版のデビルマンにも、第38話に月が地球に接近して、この世の終わりで大騷ぎするエピソードがあったのを思い出しました。関東ではこの話で最終回で、真の最終話が再放送で初めて放映された、といういきさつもあるのですが、こういうのって、「王様は裸だ」という子供の気持ちにでもならない限り、気づかないものなのでしょうか。アンデルセンの童話も、王様(皇帝)は威信を保つために、無理して裸のまま行進するのだから、人間のプライドは一度間違った方向に発信されると、途中で停止・軌道修正できずに、暴走してしまうものかも知れない。高速増殖炉「もんじゅ」のような「無駄な」公共事業を見ているようです。 間違いは間違いだ、と素直に認められる世界であって欲しいです。善意を装った誤った矜恃よりも、正しい判断に基づく智慧や常識の方がはるかに大切です。 先日の道場、見直していますが、フランスでは国民の権利が上位概念で、法は権利との折り合いをつけて発動されるものだ、というところに、日本の「世間体」にはない、確固たるものを感じました(未だに発令されていない憲法の条文がある、というのが凄いです)。日本人も自身の手で、このような憲法を制定できるように成熟した国民に成長して欲しいです。 それでは今夜の生放送、期待しています。
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今号の感想です。
泉美木蘭のトンデモ見聞録・第171回「夜の街ガイドラインの馬鹿馬鹿しさ」
一言。こういうのは、そのお店を経営する人が自己判断で決めればいいだけであって、国や都道府県がガイドラインとかいうお節介をするようなことではない、と思う。こういうお店にはいったことはないので、よくは分からないのですが(それでコメントするのは見当違いも甚だしいですが)、コンパや飲み会の接待の際にも相手との「距離」が大事であり、幹事になったら、自分が楽しむよりも、相手の気分を良くする義務があるのは分かります。
自分も昔、谷村有美やスティーヴィー・ワンダーのコンサートでエキサイティングしたことがあるけれども、声援とか活気のない、場の雰囲気が感じ取れない、観客との一体感を失ったライブほど、楽しくないものはないでしょう。ネットでライブ映像を見る場合でも、思わず歌をくちずさんだり、場合によってはからだが動いたりするものでしょう。アーティストのライブアルバムやライブビデオも、「観客」があって、初めて成り立ちます。
ひょっとして、これからの飲み会やライブはすべてオンラインで遠隔で楽しまないといけなくなるのかな?味気ないものになりそうです。先日もオンライン披露宴がニュースでとりあげられていましたが、その当座は良いかも知れないけれども、後になって、誰とも会話をしなかったな、つまらなかったな、という気分しか残らないのではないのでしょうか。
プロ野球も無観客で行うみたいですけれども、選手たちも張り合いがなくてつまらない、練習試合みたいな感じになるのではないでしょうか。しないよりはましなのかな。
ゴーマニズム宣言・第377回「ハレー彗星のパニック」
今号の話で、TV版のデビルマンにも、第38話に月が地球に接近して、この世の終わりで大騷ぎするエピソードがあったのを思い出しました。関東ではこの話で最終回で、真の最終話が再放送で初めて放映された、といういきさつもあるのですが、こういうのって、「王様は裸だ」という子供の気持ちにでもならない限り、気づかないものなのでしょうか。アンデルセンの童話も、王様(皇帝)は威信を保つために、無理して裸のまま行進するのだから、人間のプライドは一度間違った方向に発信されると、途中で停止・軌道修正できずに、暴走してしまうものかも知れない。高速増殖炉「もんじゅ」のような「無駄な」公共事業を見ているようです。
間違いは間違いだ、と素直に認められる世界であって欲しいです。善意を装った誤った矜恃よりも、正しい判断に基づく智慧や常識の方がはるかに大切です。
先日の道場、見直していますが、フランスでは国民の権利が上位概念で、法は権利との折り合いをつけて発動されるものだ、というところに、日本の「世間体」にはない、確固たるものを感じました(未だに発令されていない憲法の条文がある、というのが凄いです)。日本人も自身の手で、このような憲法を制定できるように成熟した国民に成長して欲しいです。
それでは今夜の生放送、期待しています。