イージス・アショアみたいな高額なものを買おうとすると、当然多額の予算が必要となるわけで、防衛省が財務省に予算要求したところで、財務省がその予算を１００%OKするなんてことはまずあり得ないわけです。たとえあんぽんたん総理がトランプと約束したとしても。
ではどうなるかというと、財務省も鬼ではないので、おそらくイージス・アショアの配備に必要な予算の８割くらいは許してくれるんじゃないかと思います。で、足りない２割は防衛省に既に配分が決まっている予算から捻り出すことになるんだろうと思われます。
で、その２割の捻出元は、既存の装備品の維持整備に使われる予定だった予算となるわけで、つまりはイージス・アショアを導入することによって、既存の装備品の維持整備に支障が出ることとなり、ひいてはその運用にも支障が出ることとなるわけで。
さらにさらには、既存の装備品の維持整備を請け負っている民間企業にとっても、予算が減ることにより、本来入ってくるはずだった仕事が入ってこなくなるわけで。
そうなると、民間企業としても防衛省向けの仕事では食って行けないねという判断になり、他業種に鞍替えしたりするわけです。
こうして、国内の防衛産業はどんどん先細りしていき、結果、防衛装備品の対米依存がより高まり、日本はアメリカに今以上に媚びへつらうようになっていくようになっていくわけで。
こういう状況を情けないと思わない連中が政治をやっていることに憤りを感じますね。