私は、安倍晋三こそが、堕落論でも触れられた怜悧なる弱者の完成形だと思っています。戦後日本人の卑怯と怠惰を凝縮しているのが彼です。対米追従を深く内面化し、その裏返しの権力意識に執着し、自分の世間に連なるものだけに恩恵を与える。これぞ、「ザ・戦後日本人」です。文字通り、彼と現自民党が戦後日本人の究極の代表なのでしょう。これに代わるものがないという絶望を潜在的に嗅ぎ取っているから、大衆は「それでも」支持し続けているのではないか。 彼らの目からは、所詮、野党は対米追従に代わる戦略を持たないように見える。怜悧なる弱者は損得しか価値基準がありませんから、最大効用を常に求める。となると、選択肢はあってないようなものです。そしてこの効用は、無見識な人々にとって、せいぜい近視眼的なものでしかないから、当面の危機が回避できる選択をした(トランプの子分である)安倍晋三は「やはり自分たちを代表するだけの怜悧さを持っている」と判断する。だから、支持する。こういうわけではないでしょうか。自主防衛という正論は、効用を低減させるから好まれないとも言えます。この場合の効用というのは、「難しいことは偉い人たちにお任せをして、専らパンとサーカスだけを求めて生活できる権利」でしょうかね。毎日がワールドカップで、オリンピックなら、政治家が身内びいきしても公務員が文書を書き換えても、どうでもいいや、そういうことでしょう? さて、これをどうにかするのはどうしたらいいか。考えどころですね。
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小林よしのりチャンネル
(ID:19522841)
私は、安倍晋三こそが、堕落論でも触れられた怜悧なる弱者の完成形だと思っています。戦後日本人の卑怯と怠惰を凝縮しているのが彼です。対米追従を深く内面化し、その裏返しの権力意識に執着し、自分の世間に連なるものだけに恩恵を与える。これぞ、「ザ・戦後日本人」です。文字通り、彼と現自民党が戦後日本人の究極の代表なのでしょう。これに代わるものがないという絶望を潜在的に嗅ぎ取っているから、大衆は「それでも」支持し続けているのではないか。
彼らの目からは、所詮、野党は対米追従に代わる戦略を持たないように見える。怜悧なる弱者は損得しか価値基準がありませんから、最大効用を常に求める。となると、選択肢はあってないようなものです。そしてこの効用は、無見識な人々にとって、せいぜい近視眼的なものでしかないから、当面の危機が回避できる選択をした(トランプの子分である)安倍晋三は「やはり自分たちを代表するだけの怜悧さを持っている」と判断する。だから、支持する。こういうわけではないでしょうか。自主防衛という正論は、効用を低減させるから好まれないとも言えます。この場合の効用というのは、「難しいことは偉い人たちにお任せをして、専らパンとサーカスだけを求めて生活できる権利」でしょうかね。毎日がワールドカップで、オリンピックなら、政治家が身内びいきしても公務員が文書を書き換えても、どうでもいいや、そういうことでしょう?
さて、これをどうにかするのはどうしたらいいか。考えどころですね。