森友学園の塚本幼稚園へ安倍昭恵首相夫人が出向き、安倍晋三小学校名誉校長として講演を行った際、昭恵夫人の補佐役である政府職員が随行していたという。
政府は、昭恵夫人に経産省から2人、外務省から3人を専属のスタッフとして配属させている。
政府職員(公務員)を随行して大阪まで出向いておいて、なにが「私の妻は私人」だろうか?
安倍首相は「公職として辞令などがでているわけではない」などと言い逃れをしていたが、
政府から公費として給料を支払っている公務員を5人も配属されて、
「安倍晋三内閣総理大臣夫人」という極めて公的要素の強い肩書きをもって活動しておいて、
「私人」というのはあまりにも無理がある。
「戦闘じゃない、衝突だ」のごまかしと同じだ。
国民を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい!
昭恵夫人は、政府職員を従えて塚本幼稚園を訪れ、園児らが教育勅語をそらんじ、軍歌を歌うのを眺めて喜び、「こちらの教育方針は、大変主人も素晴らしいと思っている」と語っているのだ。
「内閣総理大臣夫人」が、森友学園に対する内閣総理大臣の感想を公然と述べた、この重大性がわからずに、私人だ私的行為だなんだとごまかす時点で、一国の首相としてあまりにも無責任すぎる。
鴻池議員の会見によれば、鴻池議員はコンニャクの受け取りを拒否したというが、結果を見れば、籠池理事長夫妻の言い分がそのまま通ってしまっているのだ。
ほかにコンニャクを受け取った政治家がいるということでは?
鴻池議員ではなければ、誰の力がはたらいたのか?
やはり、より大きな力を持つ政治家の口利きがあったのではないか?
国会では、共産党の小池議員が「国民の税金が使われているんですよ」と声を荒げて追及する姿勢を見せたとき、与党席で、それを馬鹿にするような顔で、麻生太郎財務相が笑っていた。
あの態度は非常に不愉快だ。
今回の森友学園問題は、まず財務省による不可解な土地取得優遇措置からはじまったんじゃないか!
政府は野党の参考人招致の要求に答えて、事実を公表する義務がある。
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