今朝のNHKの「日曜討論」を見たが、天皇退位問題で、
民進党、共産党、社民党が「典範改正によるべき」で
一致していた。
社民党も「一代限りの特例法」では、憲法違反になることを
言っていて、立派である。
共産党の小池晃書記局長も、「結論ありきの有識者会議」と
批判していて、さらに「議事録を残すべき」と主張していた。
まったくの正論!
密室会議で決めるなんて、民主主義のカケラもない。
民進党の野田幹事長が驚くべき凄さなのは、天皇陛下の
御言葉から「忖度」して、国民の「総意」を尊重して、
決めねばならないと言っていたことだ。
「忖度」と「総意」、この天皇と国民の両面を配慮する
基本的な考え方は、まさに真正の保守政治家である。
安倍自民党の考え方は、「天皇のご真意を忖度してはならない、
むしろ天皇のご真意に逆らわなければならない」となっている。
完全に異常である。
共産党より左巻きの叛逆政権なのだ。
政府が天皇のご意向通りにしたら「政治的権能に従ったこと
になるから、憲法違反だ。だから天皇には逆らわなければ
ならない」というのが、安倍政権であり、八木秀次や竹田恒泰ら
イカレたエセ保守である。
この憲法解釈は左翼憲法学者とまったく一致している。
エセ保守は、GHQが作った戦後憲法の条文を極左レベルで
厳しく解釈したがっているのだ。
普段は「憲法改正」と主張していながら、天皇に関してだけ
「憲法原理主義」に嵌っているのだから、欺瞞がすさまじい。
野田幹事長は、さらに「特別法に天皇の個人的問題を書き込む
イメージが全然沸かない」と言っていた。
これも、全くその通りである。
近代法の普遍性の原理を破って、「一代限り」の法律など
作るからそうなるのだ。
さらに野田幹事長は「皇族の減少も考慮せねばならない」と
付け加えた。
短い発言枠で、ほぼすべての論点を入れ込んで発言できる
野田幹事長には感心した。
見事だった。
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