山田太一はわしが長年注目し続けている作家だ。
昨夜「五年目のひとり」を見たが、俳優が全員上手くて、
素晴らしかった。
津波というものは、日常の中に突然、圧倒的な大量死を
もたらす。
妻も子供も親戚も友人もすべて失った男というのは、
確かにあり得るし、わしなら立ち直れるかどうか分からない。
だが、そんな男の立ち直りのきっかけを与えるのが、
娘と、うり二つの一人の少女というのが、メルヘンだな。
山田太一はリアリズムを描いているようで、実はメルヘンを
描いている。
クリント・イーストウッドもそうだが、歳をとると筋書きが
シンプルになっていくが、その分、重さが伝わる。
構成を複雑にしようとするのは若気の至りなのだろうか?
作り手の立場から色々考えてしまうドラマだった。
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小林よしのりライジング
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