サンダンス映画祭史上初、 日本のミュージシャンに焦点を当てた映画が ワールドシネマドキュメンタリー部門にノミネート決定
監督 Stephen Kijak (スティーブン・キジャック) プロデューサー John Battsek (ジョン・バトセック)が 映画を通して日本を代表するロックバンド X JAPAN、激動の歴史を振り返る
X JAPAN のドキュメンタリー映画“We Are X”が、来年 31 回目を迎える、世界で最も栄誉ある映画 祭の一つ、米国サンダンス映画祭のワールドシネマドキュメンタリー部門受賞候補作品の一つとして 上映されることが決定した。この事によりドキュメンタリー映画“We Are X”はサンダンス映画祭で世界初公開となる事が決まった。
“We are X”は日本に旋風を巻き起こしたバンドX JAPAN と、その30年間にわたる彼らが遂げた前 代未聞とも言うべき進化を取り上げたドキュメンタリー映画である。日本のミュージシャンに焦点を 当てた映画がワールドシネマドキュメンタリー部門で受賞を競うのはサンダンス史上初めてとなる。プレミアは 2016 年1月 23 日午後2時 30 分(現地時間)に行われる。
この映画の監督はスティーブン・キジャック(主な作品にロックバンド、ローリングストーンズの Stones In Exile [邦題:ストーンズ・イン・エクザイル〜「メインストリートのならず者」の真実]、 スコット・ウォーカー -30 Century Man-、Backstreet Boys: Show ʻEm What Youʼre Made Of などがある)、 プロデューサー・ジョン・パトセック率いる英国のドキュメンタリー映画製作会社 Passion Pictures (パッション・ピクチャーズ)が製作を担当。Passion Pictures は 2000 年に One Day in September (邦題:ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実)、2012 年に Searching For Sugar Man (邦題: シュガーマン 奇跡に愛された男)でアカデミー賞を受賞した 。同社が過去に製 作した前出の Searching For Sugar Man (邦題: シュガーマン 奇跡に愛された男)含む The Tillman Story、Listen To Me Marlon なども サンダンス映画祭でのデビューを果たしている。
ジョン・バトセックは、「YOSHIKI は卓越した才能を持った実に多才なアーティストです。彼自身 の、そして彼が率いるバンド X JAPAN のストーリーは信じがたいほどに劇的で、その物語を世の中 に伝える役目を任されたことは素晴らしい経験でした。また、このたび栄誉あるサンダンス映画祭がこの作品を選んで世界初公開の場を提供して下さったことに心から感謝しています。」とコメントしている。
原文: “Yoshiki is a remarkably talented and versatile artist, the story of his life and that of his band X japan seems almost too dramatic to be true,” says Battsek. “It has been a real thrill to be entrusted to tell that story and is extremely gratifying that the prestigious Sundance Film Festival has chosen to select our film for its world premiere.”
キジャックが監督したこの映画では主役である X JAPAN が、メタル要素を加えたアンセムの様に強いサビが印象的な楽曲に当時前代未聞であった「グラム・ファッション」を融合することにより、如何に日本のロック文化が持っていた文化の壁を破って行ったかという軌跡を追う。社会現象とまで呼ばれたこのスタイルは「ビジュアル系」と呼ばれ、日本のロックシーンに多大なる影響を与えただけ でなく、新しいジャンルをも築き上げた 。キジャック監督は 33 年のキャリアを持つこのバンドを1 年以上に渡る月日をかけ追跡。X JAPAN は歴代バンドメンバー2人が死亡、ヴォーカルが洗脳され たことが解散へとつながり、約 10 年間空白の時を過ごしたという苦悩に満ちた過去も生き抜いてき た。さらにこの作品は X JAPAN の原動力であり、ドラマー、ソングライターとして、バンドの核心である YOSHIKI という人物を内面に至るまで深く掘り下げている。
キジャック監督は「X JAPANというバンドの存在はYOSHIKIに初めて会う機会を得、このプロジェ クトについて話し合う機会を持つまで全く知りませんでした。彼は、私の知らないところで並行的に 存在していた音楽の別世界の扉を開いてくれただけでなく 、 安易には語れない想像を絶する連続ドラマのようなストーリーを見せてくれました。このバンドについて今まで知らなかった自分が信じら れないという気持ちでした。私に今任されたミッションは、バンドを崇拝する世界中のX JAPANフ ァンもまだ知らない真実を交えながら、如何に初めて自分がこのバンドに出会った時と同じ感動を、 ビジュアルショックと共にまだ知らない人たちに伝えるかということです。このストーリーと、彼ら が築いたレガシーを世に残す役目をいただけたことを、とても光栄に思います。」とコメント。
原文: “I had never heard of X Japan so itʼs been a real honor to be entrusted with this story and this extraordinary legacy,” says Stephen Kijak. “Yoshiki opened a door to a parallel musical universe and to an unimaginable narrative arc that you simply could not have invented. I wanted to transmit that sense of discovery with a jolt of visual shock to the uninitiated, while revealing something new to the legion of devoted X Japan fans worldwide.”
X JAPAN は アルバム・シングルセールス総計 3000 万枚を誇るグローバルなトレンド・セッターと しての地位を確立。現在 20 年ぶりの日本ツアーを含む世界ツアーをスタートさせたばかり。2016 年 3 月には 20 年ぶりのスタジオアルバムをリリースする。
PASSION PICTURESとは
Passion Pictures (パッション・ピクチャーズ)は、国際的なドキュメンタリー市場において最も成功 しているインディペンデント映画製作会社の一つであり、数多くの作品を世の中に送り出している。 アカデミー賞を受賞した 1999 年公開の One Day in September (邦題:ブラック・セプテンバー/ 五輪テロの真実)にはじまり、アカデミー賞ノミネート作 Restrepo (邦題: レストレポ - アフガニス タンで戦う兵士たちの記録)、アカデミー賞ノミネート最終選考作 The Tillman Story (2012 年エミ ー賞歴史ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞)、プライムタイム・エミー賞受賞作 Manhunt、 BAFTA(英国アカデミー賞)英国デビュー賞受賞作 The Imposter、アカデミー賞・英国アカデミー賞 受賞作 Searching For Sugar Man (邦題: シュガーマン 奇跡に愛された男)、ゴッタム賞・IDA(国際 ドキュメンタリー協会)賞ノミネート作 Listen To Me Marlon などを含む 30 以上の⻑編ドキュメン タリーの製作を手がけている。
THE SUNDANCE FILM FESTIVAL®とは
サンダンス映画祭は過去 30 年、最も画期的と言える映画を世界中のオーデイエンスに紹介してきた 世界有数の映画祭である。それらの作品には Whiplash (邦題: セッション)、Boyhood (邦題: 6 才のボクが、大人になるまで。)、Rich Hill、Beasts of the Southern Wild (邦題: ハッシュパピー〜 バスタブ島の少女〜)、Fruitvale Station (邦題: フルートベール駅で)、Little Miss Sunshine (邦題: リトル・ミス・サンシャイン)、sex, lies, and videotape (邦題: sex と嘘とビデオテープ)、 Reservoir Dogs (レザボア・ドッグス)、Hedwig and the Angry Inch、An Inconvenient Truth (邦題: 不都合な真実)、Precious (邦題: プレシャス)、Napoleon Dynamite (邦題: バス男)などがあ る。またニューフロンティア部門を通して、映画という枠にとどまらず、ニュー・メディアで革新的 作品を創造している Chris Milk、Doug Aitken、Palmer Luckey、Klip Collective、Nonny de la Peña と言ったアーティストやクリエイティブ・テクノロジストとその作品群を紹介している。
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