漫画家くずれの負け犬のブログ

【映画】フォックスキャッチャー ジョン・デュポンの考察

2020/08/02 18:00 投稿

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ジョン・デュポンの行動は全て母親へのトラウマに起因すると考えられる。
母親が馬をこよなく愛している事を知ったデュポンは馬を嫌悪し、鳥を愛したが
実際、本当に鳥を愛していたのかは定かでは無い気がする。そしてそれはレスリングも同様に。

母親からの愛情…少なくとも「馬よりは上の存在でありたい」という切望をどうにか実現するため
ジョン・デュポンは鳥を愛し、切手を収集し、そして愛国的であろうとしたが、全て無駄に終わった。
そして自らを強く見せるために、何故か唐突にレスリングに入れ込み始めたのではなかろうか。

母親のジョンに対する感情は劇中であまり語られていないが
恐らく「駄目な息子」というあたりが妥当なところだろう。それでも多少気にはかけられているが
少なくとも「愛する名馬達よりも立派」だとはどうしても思えないくらいの存在だったのではなかろうか。

ジョン・デュポンは追い詰められていく。というか追い詰められた結果レスリングに傾倒したのだと思うが
この「レスリングならどうだ?」という選択はむしろ逆効果で、母親はレスリングに嫌悪感すらも抱いている。
しかしジョンにはもう手持ちの武器は無い。他に何をすればいいのか分からない。
母親に認められるような気がするものはあらかた試した。あれもやったこれもやった。他にどうしろと?

そして「これでもかこれでもか」とレスリングで結果を出そうとしている最中、母親は死んでしまった。
ジョンの生きる意味は永遠に失われてしまった。
そして劇中、母親と対になっているデイブ・シュルツを突如殺害し、物語の幕は降りる。

ジョン・デュポンの劇中最後のセリフはこうだ。

「いったい何が不満なんだ?」

それは誰に向けられた言葉だったのだろう。
もしかしたら、ジョンはずっと母親を殺したかったのかもしれない。

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