科学者のニュースの読み方

理解する姿勢がある人と話すのは楽しい『科学者のニュースの読み方』vol.42

2013/08/29 07:00 投稿

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『科学者のニュースの読み方』vol.42
■理解する姿勢がある人と話すのは楽しい

 かなりたくさんのことが聞けた「おしアタ2」(初めてこう略した)は、午後11時に開始して翌朝4時台までと5時間以上続きました。いうて終盤1時間ほどはもはやただの飲み会の雑談になっていたのですけども。話に加わってくださった方々、ありがとうございました。

 いろいろ話題を振りましたが、アタさんが一番強調なさったのは、消費税の増税タイミングのことでしょう。インフレ目的にしても税収増目的にしても、インフレが確かになってからでなければ逆効果になるので、きわめて慎重にならないといけないと。少なくとも今は判断するには早すぎると。筆者には判断基準がわからないのですが、アタさんほどの慎重論ももっともだなとおおむね同意できました。
 加えて話していたのが、第三の矢と言われる成長戦略も、中身が何でまだないほうがよいということ。産業を競争化・活性化することはすなわち物価が下がる方向に向かうのでインフレを最優先に考えるならばこれは矛盾だという話でした。こちらのほうは筆者は若干疑問視が残っておりまして、このような成長に伴う物価低下まで我慢を強いるのは意味が違うように思えております。インフレ・デフレのわかりやすい指標は確かに物価だけども、それは経済循環速度を反映したものでなければ指標として不適切ですし。

 経済循環のアクセルはどこにあるかの話題もなかなか熱くなりました。アタさんは「収入が増えれば使う」人。対して筆者は「収入が増えてもぜんぜん使わない」人。2人はわりと両極端だけど、ほどほどにという人もいるでしょう。そのときコメントで知った指数の名前は忘れてしまいましたが、増えた収入量に対してどれだけ消費にまわすかという割合を表す値が0.7-0.8くらいだとか。この値が適用できるなら未知数が1つ解決して経済循環をコントロールする解を得るのにとても便利なわけですが、きっとそう簡単ではないから解けないわけで。情勢や分布が影響することを考慮しただけで、解が手の届かぬところにあるのは察しがつきます。視聴者に尋ねてコメント返信してもらうと、やはり「使うかな」という人と「貯蓄しちゃうな」という人がいる。使いたい人には収入が増えることがアクセルになるように思えるし、使わない人には需要が増えることがアクセルになるように思える。前者の存在が想像以上に大きいことがわかったことは筆者にとって収穫でしたし、逆もまた然りではないでしょうか。

 全体としての感想は、やはり理解する姿勢がある人と話すのは楽しいし有益だということ。特に価値観が違う人と話すほど収穫は多い。
 例えば筆者はアタさんとはTPPへの賛否、国家財政のバランスシートのあり方、経済循環の重要視する点、トマトの好き嫌いなどかなり考えの相違点がありますが、互いに理解しあおうとするスタンスだからこそ話せば互いに賢くなれる。よく「理解」することを「同意」することと自動翻訳して解釈する人がいますが、そういう人にはきっとあらゆる論述を「理解」すらできない。相手の論述の何が仮定なのかを把握するだけで「理解」は容易なはずなんですけどね。「理解」できてやっと「同意」「反対」が示せる。新しい「理解」を得れば、当然「同意」「反対」は変わることがある。相手も「理解」してくれたなら、その結果「反対」を示されたところで、それ以上話すことはそれまでの人生経験の語り合いになってしまいます。たまにTwitterのmention第一声で「馬鹿」呼ばわりでつっかかってくる人がいますが、もうこの時点で理解する気など微塵も期待できないので会話などしたくありません。こういう人たちの発生メカニズムがむしろ気になったり。

 おっと、ネガティブな話で終わってはせっかくのイベント感想文が台無しなので、ひとつ筆者のしょうもない主張をひとつ。

生トマトは嫌いです。

Y. Izutsu / みもそ
Twitter: mimoso4

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