科学者のニュースの読み方

ついにあらわになった太陽光発電の限界『科学者のニュースの読み方』vol.34

2013/07/14 09:00 投稿

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『科学者のニュースの読み方』vol.34
■ついにあらわになった太陽光発電の限界

 昨年12月に筆者が他の臨時的に設けたブログサイトで「科学者がエネルギー政策をつくるとこうなる」という記事を投稿しました。用が済んだと思って年明けに消してしまい、今は筆者のストレージで眠っています。そこそこの賛否をいただけた、衆議院議員選挙での争点になりそうでならなくて筆者は結果的に安心した、エネルギーの議論を中心に書いた長文です。
 記事内で、ドイツに倣って太陽光で発電した電力の固定価格買取制度を日本でも採用した菅さんを非難しています。既に高い電気料金としてドイツ国民が嘆いていますが、ついに先日大手ソーラーパネルメーカーが破産申請するというより現実味のわかる形になって不合理が表面化しました。


 こちらでは原因のひとつに競争の激化が提案されていますが、本質は競争が激化した原因にあり、それは誰がどれだけ金と労力をかけて頑張ったところでソーラーパネルの限界などたかが知れたレベルに落ち着くことがわかりきっているからです。この理由は後述でヒントとともに読者への宿題にしておきます。
 ソーラーパネルそのものにしろ、伴う電気料金にしろ、自力では採算がとれないしとれる見込みがないので、税や上乗せ電気代でフォローしています。すなわちムラが出来上がっています。エネルギー効率で未完成なものは経済性でも当然未完成で、そんなものを無理やり普及させようとしたところで無理な話で、補助金じゃぶじゃぶも長く続くわけがないのです。原子力ムラが少しずつ淘汰されている一方で、ならば自然エネルギーだと国民を煽って新たなムラが作られています。

 科学技術はよくわかる人が少ないので、いい部分だけアピールされると簡単に賞賛されてしまう。こういう騙しは基本的にスケールを無視したり、当たり前の現象をさも新発見かのように工夫して説明をすれば簡単にできます。例を出してみましょう。

[1] 1ccあたり1万個!マイナスイオンを発生するドライヤー!

 筆者はそもそもマイナスイオンという単語が化学分野にはない表現だと知っているし、陰イオンのことだとしたら電荷補償はどうなっているんだと問い詰めたいし、それが人体にどう作用するのかさっぱりなわけですが、「これは騙し文句だな」と思えるのはやはり「1ccに1万個」です。大気1ccあたりには、

6.02x10^23/22.4/1000 = 2.69x10^19

すなわち26900000000000000000個の分子が存在していることを知っているので、「たかが10000個(笑)」なわけです。

[2] 人の肌は弱酸性、だから石鹸は弱酸性にしよう!

 いや、アルカリ性の石鹸とかどの時代だよと。どこのメーカーがこの宣伝文句を使い始めたのか知りませんが、石鹸はこの文句がうたわれる前から基本的に弱酸性でした。
 理科の実験で石鹸を作った人もいるでしょうが、あれはかなり強めのアルカリ性。しかしこのままでは肌を溶かしてしまいますし、目に入ったときに失明の恐れがあるほど危険なレベルにも関わらずあまり痛みがないので気づきにくい。これを処理してわざわざ弱酸性にしているのはむしろ当たり前に昔からされていた安全のための必須工程です。

[3] 自然エネルギーを使えば化石燃料を消費しない低炭素社会を実現できる!

 この[3]に対する答えは読者への宿題ということにしておきましょう。筆者の答案は、とりあえず1文目に「可能ですが筆者は参加したくないので、そう思う人だけで集まって頑張ってください。」ですね。自然エネルギーがどれだけ化石燃料に劣るか、具体的な数字で説明してみてください。

[7月23日追記]
筆者の答案、すっかり忘れていました。7月24日に投稿いたします。

■日本がいい国だと思う唯一の理由

 筆者は国境などなくなってしまえと思うくらい愛国心のない人ですが、モスクワの1週間出張と過去の同程度の出張経験を合わせて、日本が好きな唯一ではありますが決定的な理由を確信しました。食文化です。これだけ豊富な食材を扱って豊富な味を表現する地域は世界中で他にないと思います。ということで、というわけでもないですが、これから帰国後最初の食事になるインスタントラーメンを作ることにします。この醤油味がまた…(キッチンへ消える)

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