フュニャニャラ、相変わらずの暑さで頭の中身がピーマン状態。頭の温度が万願寺とうがらし状態なヤッシーですw。
本日8月21日放送分のタイムシフトは⇒
http://live.nicovideo.jp/watch/lv148834922
「人の振り見て我が振り直せ!」
http://tanakayasuo.net/media/16923998
に続いて、「田中康夫.net」 http://tanakayasuo.net/ でお届けした
「泡沫経済時から原発爆発を予言していた黒澤明監督の洞察力」も
http://tanakayasuo.net/media/16924545
大王わさび農場の景観保全話とも相俟って、多くの皆様に評価頂きました。
感謝深謝。未登録の方は、この機会に是非!
はてさて、先週分8月14日放送分は⇒
http://www.nicovideo.jp/watch/1377038195
先々週8月7日放送分は⇒
http://www.nicovideo.jp/watch/1376462973
それ以前は http://ch.nicovideo.jp/yassy 最下段を御覧下さい。
で、本日は敢えてマイクロソフト社の話題から。
【Windows XP 残り1年を切る】Windows XPのサポート終了が迫る
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20130806/360746/?ST=xp2014&P=1
続いて、禁治産者に指定しないと、大変だぁ!(涙)
福島汚染水漏れ:「レベル3」規制委、IAEA照会後結論
http://mainichi.jp/select/news/20130821k0000e040251000c.html
福島第1原発:汚染水流出 点検、外周目視のみ 老朽化対策もなく
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130821ddm041040053000c.html
福島第1 タンク汚染水漏れ 継続的な流出見逃しかhttp://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130821t63015.htm
福島第1原発:タンク漏出1カ月前から 保管計画破綻寸前
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130821k0000m040100000c.html?google_editors_picks=true
ニャのに(涙)。
安倍政権:原発外交を再加速 岸田外相、東欧歴訪へ
http://mainichi.jp/select/news/20130817ddm002010074000c.html
ヨウ素剤:自治体、配布方法で困惑…原発事故対応
http://mainichi.jp/select/news/20130817k0000m040099000c.html
甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013082102000122.html
避難者の実情に触れる 子ども大使32人、全国から集合
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130818-00010007-minyu-l07
こんなtweetも
意味がわからん!何故子どもたちを呼び寄せる?東電本店の人間や経団連のボスキャラや、経産省、文科省、国交省の役人どもをよびよせるならまだしも...http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130818-00010007-minyu-l07 …
「FACTA」9月号には、「原発政策『優柔不断』に米国警告」「実力者、エネルギー省副長官が憤然。日米委員会を『逃げた』齋木外務次官の罪は大きい。」との見開き記事が。
「DAYS Japan」9月号には、「祖国の荒廃と難民の嘆き」と題した元双葉町長の井戸川克隆氏の寄稿が掲載されています。
「3・11」当時の人口は7122人。
2年4ヶ月後の今年7月1日時点で、福島県内に3785人。福島県外に3125人。内107人は埼玉県加須市の旧騎西高校の避難所。
小生も知己の井戸川氏の秀逸な論考は生放送で朗読しますね。
電力7社、需要9割超…九電「厳しい」97%
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130819-OYT1T01029.htm
公明支持層「反自民」くっきり 消費税増税、TPP…改憲以外も
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130819/stt13081922360004-n1.htm
2013/08/20 【IWJブログ:「『聖域』を守るという自民党の公約や決議は、各国の交渉官にほとんど知られていない」ジェーン・ケルシー教授、ロリ・ワラック氏が、日本のTPP交渉に渾身の提言!】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/97260
そのアメリカの話題を幾つか。
エリア51はある、UFOは知らん=米CIA
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579021321925623070.html?mod=trending_now_4
CIA Says Area 51 Exists, But Forget About UFOs
米畜牛の身体的異常、成長促進剤が原因か
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579022131484967504.html?google_editors_picks=true
富士重工、米国で好調―在庫不足が悩み
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579023691823400418.html?google_editors_picks=true
1日4杯超コーヒー飲む人は早死にする? 米研究
http://www.cnn.co.jp/fringe/35036106.html?google_editors_picks=true
2年も続くデモ―地方で鬱積する米国人の不満
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579023394147502028.html?google_editors_picks=true
スノーデン氏提供情報、英当局が破壊させる 英紙明かす
http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY201308200770.html
ヒロシマ・ナガサキの話題。
二つの被爆地、資料館が参加=グーグル「歴史アーカイブ」-日本の施設で初
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013081900571
広島平和記念資料館、外国人に人気
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130819-OYO1T00859.htm?from=main1
オリバー・ストーン監督 「原爆投下、大統領の説明は全部嘘だった」
http://tanakaryusaku.jp/2013/08/0007743
https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Ftanakaryusaku.jp%2F2013%2F08%2F0007743
ストーン氏会見 「日本が米国の属国のようで残念」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-211115-storytopic-1.html
以下の記事を、洞察すると?
首相と米上院外交委員長が会談 「靖国見送り」は触れず
http://www.asahi.com/politics/update/0815/TKY201308150055.html
安倍晋三首相は15日午前、来日中のメネンデス米上院外交委員長(民主党)と首相官邸で会談した。日米同盟の重要性を強調した首相に対し、メネンデス氏は終戦の日を念頭に「今日は両国にとって歴史的な日だ。世界1位と3位の経済大国同士の関係は非常に重要だ」と応じた。
メネンデス氏は14日の記者会見で首相の靖国神社参拝見送りを評価したが、この日の会談では「(靖国の話は)しなかった」と記者団に明らかにした。
安倍首相、対中非難決議に謝意=米外交委員長と会談
http://jp.wsj.com/article/JJ10976966778067493589119301602810299876646.html
安倍晋三首相は15日午前、首相官邸でメネンデス米上院外交委員長と会談した。首相は、沖縄県・尖閣諸島周辺での中国の挑発行為を非難した上院外交委の6月の決議を念頭に「日米同盟深化のために尽力いただいていることに感謝する」と表明。メネンデス氏は「日米安全保障条約はこの地域へのわれわれの関与の基軸だ。私はアジア歴訪の最初の訪問国として意図的に日本を選んだ」と、日本重視の姿勢を示した。
以下は何れも「形式知の時代」の悩みですね。
あなたのフライトから宅配便情報まで教えてくれるグーグル
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324593704579013613673110836.html?google_editors_picks=true
橋下氏を批判 出版中止 中島氏評論「権力への過剰忖度」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013081802000119.html
被害者が「間違いない」…痴漢事件で誤認逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130815-OYT1T00220.htm
市教委事務局独断で閲覧制限
市教委事務局独断で閲覧制限 陳情者の批判、実は別の観点
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201308200054.html
「はだしのゲン」を閲覧制限
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201308170015.html
はだしのゲン:閲覧制限 前教育長、教育委員に諮らず決定
http://mainichi.jp/select/news/20130820k0000m040125000c.html
一連の魚拓として。
はだしのゲン 藤浪勝子 69 主婦 大阪府岸和田市
http://www.sankei-kansai.com/2013/08/13/20130813-066318.php
戦中の軍部、戦後の進駐軍、そして「三国人」の横暴までしっかり描写している良著だと思うけどねえ。子供にはあのくらいの毒は必要。隠されたことで以前より貸出増えるかもね。はだしのゲンを閉架に 松江市教委が要請 - SANSPO.COM
島根県教育委員会のコンプライアンス違反の件で溝口善兵衛島根県肘に監査開始要請書を提出
http://iyakichi.exblog.jp/15829103/
この論考の「浅さ」もリテラシーしますね。
毛沢東主義に傾斜する習中国国家主席─改革派は落胆
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579021804040463412.html?google_editors_picks=true
更に悩みは深まるのぉ。
避暑地滞在しない「清貧」法王、観光業に大打撃
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130818-OYT1T00424.htm
独首相「悲しく、恥ずかしい」…収容所跡訪問
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130821-OYT1T00396.htm?from=ylist
「男性器かみ切る」は冗談、南米原産の魚パクー デンマークの教授
http://www.cnn.co.jp/fringe/35036068.html
ヌード水泳は要注意、男性器をかみ切る魚「パクー」出現
http://www.cnn.co.jp/fringe/35035825.html?tag=mcol;relStories
比叡山に特攻基地、御所は飛行場 京都と戦争の秘話
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK12010_S3A810C1000000/
http://matome.naver.jp/odai/2131332556551988801
TPP、消費税、エジプトは次週で扱うとして、最後に幾つか。
(時間が足りますかねぇ(汗))
マット・デイモン氏、オバマ氏批判に転身 無人機攻撃、経済の格差
http://digital.asahi.com/articles/TKY201308200656.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201308200656
米人気俳優マット・デイモン氏(42)がオバマ大統領批判の発言に踏み込み、話題となっている。ハリウッドにおけるオバマ氏支持の中心的存在であり、大統領選での票集めにも貢献したスター俳優の「転身」。オバマ政権に裏切られた思いがあるというが、その胸の内を聞いた。
■無人機攻撃「憂慮すべき」、経済の格差「危険な状況」
「無人機攻撃で、米国人が殺される問題も起きている。憂慮すべきは、かつて憲法を教えていたオバマ氏の政権からこうした事態が出ていることだ」
米ロサンゼルスで朝日新聞の単独インタビューに応じたデイモン氏は、オバマ氏への不満を訴えた。
オバマ政権は2011年9月、イエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」指導者のアンワル・アウラキ容疑者と息子ら3人を、イエメンでの無人機攻撃で殺害した。3人は米国籍を持っていたが、米国の裁判も受けられずに「処刑」されたのは違憲だとして、市民団体などが批判している。
エドワード・スノーデン氏が内部告発した、米国家安全保障局(NSA)によるネット上の個人情報収集についても、「前政権のような政策をオバマ氏が継承していることに人々は驚き、世界的に(米国の)評判が落ちただろう。ただ、米民主党員からの反応はぬるいものだった」。
日本では9月20日に公開予定の主演作「エリジウム」は2154年のロサンゼルスが舞台。病気も戦争もない天空の理想郷に富裕層が住む一方、荒廃した地上には犯罪や貧困、病が広がる格差社会が描かれる。
「あの理想郷は米国に数多くあるゲーテッド・コミュニティー(要塞〈ようさい〉都市)の究極版。今の米国も富裕層がますます富む一方、多くの人は賃金が頭打ちか減っている。危険な状況だ」
オバマ氏は2010年に金融規制強化法を成立させ、昨年末に続く富裕層への追加増税も目指している。だが六つの巨大総合金融はなお強大な影響力を行使し、逆に規模を拡大した金融機関もある。
デイモン氏は「富裕層に増税するべきだ、と常々思っている」としたうえで、「ウォール街の人々は犯罪とも言えるやり方で金もうけをしている、と人々は感じている。オバマ氏は金融業界の倫理的な問題にうまく対処してこなかった」。ウォール街にもっとメスを入れるべきだと主張した。
一方、オバマ氏が訴える「核なき世界」への動きが進まないことも不満だ。「あまりに多くの核兵器が世界には存在する。すべて廃絶すべきだ。オバマ政権には核軍縮を加速度的に進めてほしい」(ロサンゼルス=藤えりか、写真は鈴木香織氏撮影)
■民主支持層、広がる批判
デイモン氏は途上国の貧困や水問題に関心を持ち、2006年にはNGOも設立。08年にオバマ氏が大統領選に立候補すると熱烈な支持を表明し、民主党支持者の目立つハリウッドのオバマ旋風をもり立てた。
それが、ここへきて一転してオバマ氏批判に踏み込んだ。オバマ政権に対する批判の声が、民主党支持者の足元からも広がっていることの表れとも受け止められている。
ハリウッドでは、政治的信条を明らかにしたり、選挙で特定の候補者支持を表明したりする著名人らが少なくない。政治家側から見ると、彼らの知名度を生かして資金集めなどに活用できる利点がある。
オバマ氏を支援するジョージ・クルーニー氏(52)は同性愛支持などを訴え、レオナルド・ディカプリオ氏(38)は環境保護活動に熱心なことで知られる。共和党支持者の俳優・映画監督クリント・イーストウッド氏(83)は昨年の共和党大会で演説に立ち、オバマ氏を痛烈に批判。故チャールトン・ヘストン氏は全米ライフル協会(NRA)会長として、銃を持つ権利を強硬に唱えてきた。
◆キーワード
<マット・デイモン氏> 米ハーバード大在学中から映画などに出演、俳優を目指すため同大を中退。脚本・主演の映画「グッド・ウィル・ハンティング」で1998年に米アカデミー最優秀脚本賞を受賞、同主演男優賞候補にもなった。
「オーシャンズ」シリーズや「ボーン」シリーズなど娯楽作品に出る傍ら社会派作品への出演も重ね、シェールガス採掘を題材にした主演作「プロミスト・ランド」(原題)は米エネルギー業界の反発を招いた。
急成長アマゾンに背を向けた佐川男子の勝算
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2502Z_V20C13A7000000/
2013/8/19 7:00
日本経済新聞 電子版
米アマゾン・ドット・コムの通販サイトを利用する読者のなかで、どれぐらいの人がすでに気づいているだろうか。爽やかな笑顔を売り物とする、佐川急便の配達員「佐川男子」が最近、アマゾンの荷物を届けなくなったことを。互いに手を携えて成長してきた両社の間に一体何があったのか……。
■爽やか配達員はどこに
「いつもの佐川くんは、もう来なくなっちゃたのかなあ」
東京・世田谷に住むキャリアウーマンの伊藤綾(仮名・32)はアマゾンのヘビーユーザー。書籍だけでなく、ビールや食品などあらゆるモノを買っている。便利という理由だけではない。「恥ずかしいけど、佐川男子が運びに来てくれるのも、ひそかな喜び」だからだ。
佐川男子は佐川の配送ドライバーのこと。爽やかな青年の代名詞として女性たちの間で騒がれ、写真集まで発売されている。伊藤さんは重たいミネラル・ウオーターをわざわざ小分けにして注文するほどだった。
ところが、ここ最近は格安料金で成長中の新興宅配サービス会社、エコ配(東京・港)の配達ばかり。友達に聞いてみても、「アマゾンに注文して、配達に佐川男子が来ることはなくなった」という。
アマゾンが人気の理由は、大手小売りチェーンよりも割安な値段で販売することだけではない。無料配送や即日配送など宅配会社と二人三脚で磨き上げた配送サービスも売り物。配送の大半は、ヤマトホールディングスのヤマト運輸、SGホールディングス傘下の佐川が引き受けてきた。
宅配便首位のヤマトの配送ドライバーは6万7000人、2位の佐川が3万人。佐川はヤマトとともにアマゾンの配送網を支える有力パートナーだった。
「佐川男子が消えた」という話が本当なら、佐川が上客であるアマゾンを袖にしたのか。
「注文客から『タバコの匂い』のクレームが重なり、アマゾン側が佐川の配送員たちに禁煙を求めたことがきっかけらしい」「拒否されることを覚悟で、佐川がアマゾンに配送単価の値上げを要求した」……。業界内では諸説が飛び交う。
東京都心部の配送センターで働く27歳の佐川男子に聞いてみた。
「個人向けの宅配が多い郊外の営業店では、アマゾンの配送作業が増えて、仕事に追われていたようです。大口顧客のアマゾンは荷動きの状況もチェックしているので、絶えず緊張を強いられていたかもしれない。ただし、それも僕らの大事なお客さんのためです」
一生懸命に話してくれたが、取引を辞めたかどうかは、彼の話では判然としない。2社の本社に尋ねると、佐川は「個別の取引なので、話せません」と言葉を濁す。アマゾン日本法人のアマゾンジャパン(東京・目黒)は「一切コメントできません」という。しかし、いずれも取引中止は否定しない。
■みんなが豊作貧乏
それならば、と、物流他社の幹部に聞くと、こう解説してくれた。
佐川急便の配送ドライバーを指す「佐川男子」という言葉は流行語になった(東京都内で)
「この業界で今春からアマゾンと佐川の取引がなくなった、ということはみんな知っている。公然の秘密だよ。佐川さんは結局、激増する配達件数とアマゾンからの単価引き下げのプレッシャーに耐えきれなくなったのではないだろうか」
佐川は非上場会社で、アマゾンも取引条件を公開していない。両社の取引は把握しづらいが、ネット通販にまつわる宅配便ビジネスの数字は、宅配会社の窮状を物語る。
ヤマト運輸の場合、2013年1~3月期の宅配便の取扱量は実質7~8%伸びたが、アマゾンを中心とする大口顧客の単価は2%近く下落した。佐川も、平均単価は5年前に530円近くあったが、今は460円。ヤマトにしろ、佐川にしろ、宅配便ビジネスは「豊作貧乏」の構図にどっぷりつかっているのだ。
3月末、東京・大手町。公の場にめったに出てこないSGホールディングス会長兼社長の栗和田栄一は久々にマスコミの前に姿を現した。そこで説明した中期経営計画は威勢の良い話ばかりではなかった。
「国内の宅配便事業には、もう頼れない。我々は変わらなくてはならない」
中計の目玉は2600億円にのぼる設備投資計画だったが、その大半は海外企業のM&A(合併・買収)に振り向ける。国内では、利益が上がらない宅配便のシェアを追うことはやめ、企業の物流に経営資源を集中するという。
業界最大手のヤマトに「追いつけ、追い越せ」で迫るモーレツぶりはすっかり影を潜めていた。
アマゾンの利用者が享受する便利さと値ごろ感。その代償が徹底した合理化要求となって、佐川を追い詰めたのかもしれない。そして、佐川も利幅の薄いアマゾンとの関係に見切りを受け、海外を含めた企業物流にシフトすると決めたのではないか。そう考えると、栗和田の言葉は理解しやすい。
■アマゾン経済圏の猛威
「電子書籍端末の『キンドル』やコンテンツ配信が高い評価を得ている」。4~6月期の決算発表で米マイクロソフトや米アップルなど先輩企業が元気をなくすなか、アマゾンの最高経営責任者(CEO)、ジェフ・ベゾスは意気揚々だった。
アマゾンの米国本社が7月25日に発表した4~6月期決算は最終損益が赤字だったものの、前年同期比22%の増収を確保。そもそも、「薄利多売」が持ち味で、情報システムや物流センターなどへの投資を惜しまないアマゾンが時折、赤字に陥ることはウォール街では常識だ。1994年の創業からもうすぐ20年というのに、今も2ケタ増収という異常な成長ペースを保っている。
日本でも、この10年あまりで取扱高が楽天の年1兆3000億円をゆうに超えるとされるまでに成長。ネット通販ビジネスで国内トップの座にたったという見方もあり、国内の流通業界での存在感は高まった。アマゾンに背を向けた佐川とは違って、「アマゾン経済圏」の拡大に乗っかろう、という物流企業もある。
「アマゾンとの取引は薄利だけども、ついていかないと我々も成長できない。コスト削減の要求がシビアなアマゾンは、徹底したカイゼンを続けるトヨタ自動車にどこか似ているところもある。だから、我々は期待しているんだ」。この会社の幹部は、複雑な思いを吐露する。
ネット上の最安価格にポイント上乗せや値引きなどで対応する(東京都豊島区のヤマダ電機LABI1日本総本店池袋)
今は大変でも、いつかは一緒に成長できる――。そんな夢をアマゾンは取引先などに抱かせる。実際、それだけの成長力を見せ続けてもいるが、むしろ、日本国内で目立ってきたのは、アマゾンの猛威にさらされるケースだ。
「ヤマダは他社のインターネット価格にも対応で安い! 他店より高い商品がございましたら、ご遠慮なく販売員にお申し付けください」
家電量販店最大手のヤマダ電機は今年1月から、チラシや店頭掲示物でこんなアピールを繰り返している。来店客がネット通販価格を提示し、ヤマダの店頭価格の方が高ければ、ポイント付与などで実質的に対抗値引きするわけだ。
比較の対象は、メーカーと正規に取引しているヨドバシカメラなどライバル各社のネット通販。なかでも、創業社長の山田昇が意識した相手は、アマゾンだった。
「毎年、アマゾンが伸びている中で、明らかに需要が食われているからね。お客様が店頭に来て、ネットの価格を言うわけですから。全部拒否したら、ぜんぶ持って行かれてしまう。そうすると対応せざるを得ない」
アマゾンの日本進出は2000年。アマゾン経済圏が揺るがせたビジネスは、家電量販だけではない。書籍販売の世界はすでに一変した。ネットの台頭や出版不況があったにせよ、書店数は減少の一途。日本印刷技術協会が発行する「印刷白書2012」によると、2012年の全国の書店数は、01年に比べて3割少ない1万4000店に減った。書店の開店数と閉店数はこの10年あまり、閉店数が上回り続けている。
一方、アマゾン内部にも急成長ゆえのひずみが垣間見える。
■ついてくべきか、決別か
東京ドーム1.3個分という巨大物流センターは品物の棚、棚、棚……(千葉県市川市の「アマゾン市川フルフィルメントセンター」で)
東京ディズニーランドに近い東京ベイエリアの一角。千葉県市川市の港湾地域に、灰色の巨艦のような「アマゾン市川フルフィルメントセンター」がそびえたつ。広さが東京ドーム1.3個分という巨大な物流施設だ。
内部に入ってみると、その大きさに圧倒される。吹き抜けのように天井が高く、学校の校庭のような広い空間に並ぶ棚、棚、棚――。書籍はもちろん、古いレコードからジュース、おもちゃなどアマゾンが扱うあらゆる商品が置いてある。品数は、数え切れない。
作業員たちは棚の間を縫うように搬送用カートを引き、静かに行き来する。彼らは20代の若者から50代の中年女性まで年齢層は様々。ここで働いていた中年女性の1人は、「広大な空間で長時間走り回るのはとても苦痛だった」と振り返る。
システムで注文票を確認した後、携帯端末で商品のバーコードを読み取り、ピッキングを黙々と続ける日々。フロアで笑い声が聞こえれば、管理者が「何事か」と飛んでくる。作業中は一息つく間もなく、「アマゾンに対して愛着を感じる人はいなかったし、辞める人も多かった」という。
1人当たりの仕事量を情報システムで測り、作業員の生産性を高めようとするアマゾン。企業なら追い求めて当然の「徹底的な合理性」と「冷たさ」は紙一重だ。一方で、働く人たちに「あまりに窮屈」と受け止められれば、長続きするものではない。
ピカピカの成長物語に陰りが見えてきたアップル。生産委託先の中国工場でのあまりに厳しい労働実態が伝えられ、叩かれたこともケチのつき始めだった。それ以降、中国では、何かにつけてアップルが批判される。アマゾンも、「レピュテーション(風評)リスク」を抱えている。
■中抜きの恐怖
アマゾンCEOのベゾス氏とキンドル。事業領域はどんどん広がっている
アマゾンは創業来、徹底した合理化や規模の拡大を追ってきたが、今は従来路線の追求だけでは限界にぶち当たることは自覚しているのだろう。初めての自社ハードである電子書籍端末のキンドルを2007年に発売。今やキンドルはタブレット(多機能携帯端末)となった。「電子書店の先駆け」「ネット小売り最大手」といったアマゾンを指す枕ことばを自ら過去のものに変えてきた。
「ドミノ・プロジェクト」――。アマゾンは2年前から、こんな呼び名の出版サービスをスタートさせた。最終ゴールは、アマゾン自身が出版社の顔を持つことだ。
このプロジェクトでは、紙の本はもちろん、キンドル向けの電子書籍や音声読み上げのオーディオ形式の書籍なども同時に刊行する。書籍の内容は独自に企画し、既存の出版社を通さない。今までに9冊以上の書籍を刊行した。
アマゾンは米国の老舗出版社も次々と買収。ベゾス自身は、米国を代表する有力紙ワシントン・ポストの買収を決めた。
「電子書籍の世界で必要なのは、著者と読者だけ。後は全て中間業者だ。付加価値を提供し続けなければ存在意義はない。すべては顧客が決めることだ」
アマゾンのベゾスは創業来ずっと、こんな哲学を繰り返し訴えてきた。ここにきて、ネット小売りにとどまらず、ハードやコンテンツなど新しい事業領域に猛スピードで手を広げているが、こんな不安を抱えているのではないだろうか。
いつ中抜きされてもおかしくない――。
追い詰められているのは、佐川男子やヤマダばかりではない。世界を席巻するアマゾンも、気の休まる暇はないのだ。
=敬称略
(高橋里奈、小林宏行、玉置亮太)
787型機で消火器取り付けミス 出発遅れなど影響
http://digital.asahi.com/articles/TKY201308140281.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201308140281
バッテリートラブルが相次いだボーイング787型機で、全日空が運航する3機にエンジン用消火器の取り付けミスがあったことがわかった。14日、全日空は部品交換のため1便の出発を遅らせ、日本航空も点検のため運航中の1便が引き返した。
全日空と、報告を受けた国土交通省によると、羽田空港を14日午前1時に出発予定のフランクフルト便を点検中、2系統ある消火器の一つにミスが見つかった。火災時に左右逆のエンジンに消火剤が噴射される状態になっていた。逆に噴射してもエンジンが止まることはなく、火災ももう1系統の消火器で消せるという。
全日空がほかの19機を点検し、2機に同じミスがあった。日航では、成田発ヘルシンキ行きの便が引き返し、全10機を点検した結果、異常はなかった。
国交省は米ボーイング社に原因究明を要請した。一連のバッテリートラブルとの関連はないという。
B787また不具合、ANA機で不適切な配線-日航機引き返す
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MRIKCC6TTDS501.html
8月15日(ブルームバーグ):ボーイング787でまた不具合があった。日本航空 は14日、エンジン用消火器を制御する配線が適切でなかった可能性があり、点検のため、ヘルシキンに向かっていた同型機を成田空港へ呼び戻した。
発端はANAホールディング 傘下の全日本空輸が14日、保有B787の全20機のうち3機でエンジン用消火器の配線接続部分の不具合を発見したこと。うち2機は既に部品を交換、もう1機は必要な部品待ちの状態。全日空・広報担当の手塚愛美氏が同日の電話取材に答えた。
手塚氏によると、見つかった不具合はすべて同じで、不適切な配線のままならエンジン火災発生時に、消火剤が別のエンジンに噴出されるような仕様となっていた。同日早朝発のフランクフルト行き便の事前点検時に見つかったという。また、今回の不具合はボーイングの製造段階で生じた可能性があるとの認識を示した。
日航・広報担当の宝本聖司氏は14日、国土交通省からの連絡を受けて保有するB787全10機を点検、問題がないことを確認したと語った。ヘルシンキに向かう途中で引き返したB787は既に成田に到着。
ボーイング広報担当のロブ・ヘンダーソン氏は電話取材に対し、「全日空機の問題については把握しており、現在調査中だ。安全を最優先する形で、今後必要な措置を講じる予定だ」と語った。
B787については、1月にバッテリーの不具合が発生、一時は全世界で運航停止となった。約4カ月半ぶりに運航を再開したが、7月には航空機用救命無線機(ELT)が出火、トラブルが相次いでいた。
ではでは、来週もね。
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