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山田玲司のヤングサンデー 第2号 2014/10/6
『受験後遺症の克服というテーマを持つ「進撃」と「黒子」』
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こんにちは山田玲司です。

治虫にゃんが憑いてる
その昔、芸術家は「語らずに作れ」と言われていたという話を聞いたことがある。
「言いたい事は作品で語れ」という事なんだろう。

僕はかつて「ソトコト」という雑誌で職人さんに取材して漫画にする連載をしていたんだけど、その時の職人さんにもどこかそういう所があった。特に年齢の上の方は「そういうもんなんだ」という「理屈抜き」「解説抜き」のオーラがあった。

実際、良くしゃべる職人さんも、やたらと自作を語り倒す芸術家もいるので一概には言えないけど、とにかく僕は「語らない作り手」に憧れていた。

なので「僕の言いたい事は漫画に描いてありますから」みたいにかっこつけてたバカ男だった時期もありました。そのくせ出たがりで話たがりなもんで結局イベントだのあとがきだのでさんざん語りまくっていたからもうワケがわからない。

とにかく自分は「面白い」と思ったことは伝えないと気が済まないのだ。

そんなわけで「もういいや言いたい事言おう!やりたい事できる場所作ろう!」と思い今回のニコ生チャンネルなわけです。

かつての「語らない芸術家」の人がこんな作り手が「ネットの生放送」で2時間もしゃべり続けたり「人様の作品」を延々と論じてたりするのを見たら呆れるだろうね。

でも。じゃあもし今手塚先生が生きてたらどうしてたか?と考えると、やっぱり最前線の人でいたい人だから「ニコ生」なんか普通にやっていたと思うし、僕はその放送がものすごく見てみたかった。

もし手塚先生がニコ生で「今週の特集は僕が見たAKIRAです」なんてやってくれたらもう最高だ。どうしよう。

前回の「ジバニャンブーム」的に言うなら、僕には「治虫にゃん」が取り憑いているので生きている現役漫画家でニコ動があるなら僕がやらないと、治虫にゃんは許してはくれないのだ。


そんなわけで毎回放送後は完全に動けなくなるほど「メンタルにダメージ」をうけるのだけど、思ったよりずっと皆さん暖かく迎えてくれてて、やっぱり始めて良かったと思ってます。


さて、1回目の進撃の巨人 2回目の黒子のバスケと近年の大ヒット作を初めてちゃんと読んで分析をしたわけですが、ここでこの2作品の面白い共通点を発見したので書いておきます。

黒子と進撃はなぜ売れたか?