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山田玲司のヤングサンデー 第276号 2020/2/10

猫の弱音

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「愛される男」というやつは、余計な事を言わないという。


これは「ほぼ間違いない」と思う。


何度も書いてきたけど、どうやら「愛される男」ってやつは顔や筋肉だけでは決まらないらしい。


ファッションセンスや髪の量や「明晰な頭脳」でもない・・・


いやいや、もちろん見た目がいいのは武器になりますけどね。


出会いのチャンスは格段に増えるし、「見た目だけよければそれでいい」という女の人もいる。


ところがそれだけでは長くは続かないし、ましてや「自分を理解してもらう」のは難しい。


この辺が面白いし、悲劇でもある。


何が悲劇って、男が本当に求めているのは「本当の自分を受け入れてもらうこと」だからだ。(これは女もそうだよね)


見た目やら肩書で好かれても、本当の自分を受け入れてもらえないと虚しさは募る。



そんなわけで、実はほとんどの男は「本当の自分」を受け入れてもらえず泣きながら震えている。


そして延々と「理屈」をこねくり回して一人懊悩している。


理屈。理屈、理屈の日々だ。




「なんでそんなことを断言できるんだ?」って?


それはもう・・僕がそうだったからです。失笑。


経験が少ない時ほど「みんな何も考えてねぇ!」なんて思ってるもので・・・


僕が20代の時はそれはもう酷いもので・・


「自分は正しい」「みんなバカ」とか、公然と言っておりました。

おまけに、そんな面倒くさい僕と付き合ってくれてる彼女に「もっと考えろよ」なんて偉そうに言っておりました。


いやいや・・彼女も考えていたのです。本当は。ものすごく。



そもそも「正しさ」なんてものがあると信じている時点で困ったものなんだけど、どうにもそれが止められなかったのです。


なんで止められなかったか?


「自分を受け入れて欲しかった」からですよ!失笑。



なので僕は「理屈」だの「正論」だのを女の人にぶつけては、毎度ひとりぼっちになってる男が愛おしい。


悲しいけどそれが男。


「余計な事」さえ言わなければいいのに「わかって欲しい」から言ってしまう・・・


なんて辛い構造なんだろう。




【猫モテ】