山田玲司のヤングサンデー

【第261号】擬似家族と呼ぶには安く、他人と言うにはさみしい

2019/10/28 07:00 投稿

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  • 奥野晴信
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山田玲司のヤングサンデー 第261号 2019/10/28

擬似家族と呼ぶには安く、他人と言うにはさみしい

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先日、ヤンサン5周年の企画である方にインタビューを受けた。


この企画はヤンサンレギュラーメンバー4人それぞれに、普段4人でいるからこそ1人ずつ、それぞれに合ったロケーションで個人的にこの5年を振り返ってもらおうというもの。


俺の場合はもちろん、湘南の海。


台風と台風の間の晴れの日で、穏やかな波が絶えず打ち寄せた清々しい対談になった。


インタビュアーはヤンサンにも関わってくれていて、この番組のノリのようなものをわかってくてれていて、かつ見てる人もなんとなく「あぁ、あの人か」というラインの人選でオファーした。


誰が誰にインタビューしてるかはオンエアをお楽しみに。


さて、そこでこんな話になった。


「もしもうひとり、ヤンサンレギュラーを増やすとしたら、誰がいいですか?」


俺はこの問いにウケを狙ったというか、いささかカッコつけて?答えてしまったのだけれど、よく考えたらもう5人目のメンバーはすでにいる。


…先日、壱岐島カミテンのヤンサンイベントは台風で中止になったけど台風一過、カミテン自体はまだやっていたので、俺と久世は最終日の始発で乗り込んだ。


この模様は既にオンエアされたはずだから重ねては綴らないが、そのあと俺は久世と福岡で分かれて、博多でオフ会を呼びかけた。


当日いきなり呼びかけたにもかかわらず、しかも平日の夜だというのに、なんと11人も集まってくれた。

福岡だけじゃなく、小倉、佐賀、熊本から、ある人は車で、ある人はまさかの新幹線(!)で駆けつけてくれた。


嬉しいというよりは恐縮してしまう気持ちの方が強かったけれど、九州のヤンサンファミリーはみんな明るくて人懐っこくて、すぐに仲良くなれた。


実はこういう集まりを旅先で最近よくやっていて、9月に京都で用事があった時も大阪のヤンサンファミリーと飲んだし、その帰りに名古屋で東海メンバーとも遊んだ。


もう、日本中に“薄い”知り合いができていて、出会えば自然と様々な話がごきげんに飛び交う“ヤンサン”になっている。


そう、5人目のメンバー、いや6人目7人目、その時集まったメンバーすべてが、放送には乗らないけれどヤンサンレギュラーなのだ。


それは損得や利害関係を孕んでいない、ゆるやかなつながり。


それぞれ年齢や性別も違えば出身も仕事も違う。

お互い本名だって知らないかもしれない、同じコミュニティに属しているかすら言えないような、へんちくりんなつながりだ。


玲司さんと俺がこの何にも例えられない変な番組を始めて5年、手に入れたのはそういう絆なんだなと想う。


ヤンサンが2年目に入った時、ヤンサンをみんなの遊び場として、空き地として広げようという方向に舵を切った。


そのきっかけは明らかに主題歌決定戦で、この話もインタビューでしたのでくどくは言わないが、とにかくヤンサンはそれ以来、番組を見てつながった様々な無名の「変なヤツら」が、その好奇心や遊び心、そして真心を交換する場になってきた。


この現象は何だろうかと考えた時に、これは「ムラ社会の再構築」なのだろうなという考えに至った。

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