山田玲司のヤングサンデー

山田玲司のヤングサンデー【第207号】少年漫画は「バカ」が読むものか?

2018/10/08 07:00 投稿

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山田玲司のヤングサンデー 第207号 2018/10/8

少年漫画は「バカ」が読むものか?

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そんなわけで、先週の放送は東村アキコ先生を招いての漫画プレゼン対決でした。


普段から「少女漫画は少年漫画より頭がいい」と言っているアッコに、少年漫画で育った我らがヤンサン男子(おっさん)チームが「少年漫画の方がいい!」と、戦う企画です。



僕はどちらでもないので今回は司会で、最後にまとめを言って終わる予定でした。



なので、ここしばらくは「少年漫画と少女漫画の本質」について考えてた。

ここでそれを少し並べてみます。


少年漫画の基本構造(テンプレ)はこんな感じ。



・弱いものが強くなる話(はじめの一歩)(僕のヒーローアカデミア)


・強いものがずっと強い話(刃牙)(ドラゴンボール)


・何かを捜している話(ワンピース)(どろろ)


・ずっと喧嘩してる話(ジョジョ)(スポ根全般)


・戦う 勝つ 仲間になる(Jテンプレ)(RPG系)



これ系の物語の解決方法のほとんどが暴力による解決(のバリエーション)で、つまり・・

「やっつける」のが少年漫画と言えるだろう。


もう1つは「子供の楽園」としての少年漫画がある。


・終わらない夏休みの話(マカロニほうれん荘)(ポケモン)


などで、これには広義で「こち亀」なんかもそれに入ると思う。




そして、少女漫画マナー基本構造がこちら。


・冴えない毎日が満たされる話(基本中の基本)


・(ハイスペ)男に(自分自身を)見つけてもらう話(シンデレラ系)


・男(社会)に自分を認めさせる話(悪女)(働きマン)(花より男子)


乱暴な言い方をしてしまうと、「男に救われる」と「男を負かす」の2つが主流で・・


そんな単純化された漫画業界に意義を唱えた「インテリ文学少女たち」と「現場で生々しいリアルな恋愛を体験してきた女性たち」による革命が少女漫画を豊かな表現の場にしていったわけです。


そうは言っても。あくまで主流の思想は「待ってれば大丈夫」なので、ここが色々と問題を生んでいるのも事実でしょう。

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それにしてもです。


 

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コメント

漫画は終わらない。これからもっとすごいことになります。世界中の少年少女が漫画を描くようになる。それはさておき、ワンピースは実は先生が挙げたマナーの箇条書きで言うと少女マンガの方に近かったりします。少女マンガマナーに近い少年漫画が日本で一番売れている。少年漫画のマナーもすべて抑えたうえで。以前ワンピースがあらゆる時代の文脈を背負っているというお話が先生の方からありましたが、いろいろ乗っかっているんだなあと。だからスゴイという話ではなく、構造の話でしかないです。マスを動員することがスゴイとは全く思わない。最も大事なこと(マスの食指が動かないこと。マスが無視したいこと、していること)で、マスを動員するという、奇跡を起こしたい。いつかヤンサン出たい!

No.1 74ヶ月前
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