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山田玲司のヤングサンデー 第175号 2018/2/26

世界一エロい生き物とは?

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先週は盟友マクガイヤーと一緒に「エロい生物対決」というトークイベントだった。


マクガイヤーは僕の友人の中でも貴重な「生物オタク」だ。


その昔「生物オタクが主人公の漫画」を描いていた時は「実は私も・・」みたいに告白してくる「隠れキリシタン」みたいな生物オタク友達がけっこういた。


さかなクンと出会ってからは、そのレベルも跳ね上がって「もはや研究者」という人にも出会ったし、一緒に飲んだりもした。


その中には爬虫類博士のスター(故)千石先生や荒俣先生や京都水族館の館長もいる。

生き物好きの人はみんな優しくて面白い。


自分のランキングやら収入なんかより「このトカゲかっこいいよね」とか「このダンゴウオは貴重ですねえ・・」なんて嬉しそうに話してるのだ。


「ああ・・僕のいるべき場所はここかもしれない」なんて、彼らに会う度に思うけど、僕は「漫画の世界」に入ってしまうとすぐに連絡をおろそかにしてしまう。

そして気がつくと数年経ってしまっていたりするのだ。


そんなわけでニコ生繋がりで「ドクターマクガイヤー」という「最高の生物オタク」と定期的に会えるのはありがたい。


イベントの楽屋には彼の友人の昆虫博士が沢山の標本を持ってきてくれた。

「山田先生、ぜひこのリアルシカーダをお納め下さい」と言って、世界で一番大きい蝉と言われている「テイオウゼミ」と「世界で一番小さい蝉」の標本をくれた。

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リアルシカーダ・・超かっこいい・・


そんな多幸感の中イベントが始まった。




イベントは「どっちがエロい生き物を紹介できるか?」という、これまた最高の企画だ。


自分が知っている「エロい生き物」の他に「なんとなく見聞きした記憶のあるエロい生き物」の情報を確認していくうちに「こんなのいたの?」みたいな変な生き物の情報が次々と見つかる。


「性器そのまま」の生き物も多いけれど、それだけじゃ面白くない。

マクガイヤーだって、ベタな「アワビ」なんか絶対に入れてこないだろう。


なので僕は前半に「見た目が強烈にエロい生き物」を幾つか並べて、後半に行くに従って「生き様がエロい生き物」を揃えていくことにした。


そんなこんなで最後の生き物をどうするか悩んだ。

ここは正直に、自分が常日頃感じている「エロい生き物」を紹介することに決めた。


それは「ユリ」だ。

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そもそも「花」は「性の現場そのもの」なのだから、それを臆面もなく一番目立つように晒している時点で中々とんでもない「猥褻物」にも思える存在だ。


その昔は「植物」にはオスとメスがあるのが普通、という時代があった。

(シダ植物の「胞子からの前葉体へ」というそれはそれでエロいやつも昔からいる)

銀杏みたいに「どこかにいる彼女に向けて花粉を飛ばす」という植物ではなく「1つの花の中にオスもメスもいる」という「SEXの場」を植物は生み出したのだ。


これは生き物の中によく見られる「雌雄同体」の1つだと思う。