実に嘆かわしいニュースについてなのだが、胸糞が悪くなった。

ネットの記事削除してやる 現金要求に注意

佐賀県内の店に「不祥事のニュースをインターネット上から削除してやる」とかたり、現金を要求する電話がかかっていました。佐賀新聞社に6日、店から相談があり分かりましたが、ネットに載った記事を有料で削除することはありませんので注意してください。 (後略)[佐賀新聞社編集局メディア戦略部]
ソーシャルリスク・モニタリングという我々も行っているサービスを逆手にとった悪質な事例である。
そもそもインターネット上の記事を"見えなくする"ことはできても、完全に削除することはかなり難しい。
ソーシャルリスクモニタリングは根絶させることではなく、法的抑止力を背景にその情報の拡散を止め、沈静化させることが本分である。

言っ てしまえばこんなものは自分で荒らして顧客に「炎上してますよー」と通報し、自分のコメントを削除してお金をもらおうとするテンプレ通りのマッチポンプで ある。そして業務性質上適切な監査が行いにくい点もある。だからこそ我々はサービス告知時から法的専門家と直接連携していることを表に出し、顧客との契約 成立時には自社担当者と客先担当者、そして担当連携弁護士の3者顔合わせを行う。

これをもって信頼度の構築をなし、裏を返せば提携してい る以上は互いの行動に責任が生じるのだ。このあたりをロクに説明せず、結果このような悪質な業者がのさばることでいわば警察が犯罪者という誰も信じられな い局面がやってきてしまう。業種そのものの信頼感ならず、ネットリテラシーや表現行為にも波紋を呼んでいくのではないか。

システムの構築なんて考えるアタマと吐き出せるプログラマがいれば大抵何だってできる。
いかに顧客との信頼関係を構築できるかが多くのビジネスモデルにとって根幹であるといえるのに、このようなニュースを聞くと大変気分が悪くなる。実に嘆かわしい。