文学研究誌 "willow"

~デレステプロデュース日誌~ 〇月〇日「想定外の提案」

2020/11/01 14:14 投稿

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例の件は平行線をたどっている。結局、施設紹介なのか一日体験なのか、どっちなのか、両方なのか、などで揉めている。収録は一日しかないので、どちらか一方に絞るしかないとは思う。徐々に派閥が分かれてきてしまっており、危機的状況と言える。陣頭指揮を執る人間が必要だ。え、私?うーん……


と、今朝から難しい顔でデスクに収まっていた私の元に、つかつかとやってきたのは千秋であった。できれば今の私の姿を見ないで欲しい、そう思ってギリギリまで気付かないフリをしてしまった。

「私をドライブに連れて行ってくれない?」

耳を疑った。想定外の提案だった。思わず顔を上げ、彼女の目を見た。普段と変わらず透き通った美しい眼をしていた。

「美世さんが勧めてくるのよ。お互いを知るにはもってこいだ、って。どう?」

私の動揺も、周りの視線も気にせずに、彼女はそう告げた。どう……なんだろう。この大変な時期に、呑気にドライブをしていて良いのだろうか。そも、助手席に千秋がいる状況が想像できない。長らく車に乗っていないということもあるが、何より私が彼女のドライバーに見合う男だろうか、という思いが込み上げていたのだ。

彼女は私の答えを待っていた。なんだか私の心中を見透かされているような気がした。未だに互いの距離感を掴めないでいる私に気を使ってくれているんじゃないだろうか。全く惨めな私だ。

「……分かった。レンタカーだから、車の期待はしないでくれよ?」


二週間後のオフをおさえた。明確な実感こそまだ湧いていないが、既にちょっとワクワクしている自分がいる。どこを走ろうか、どこで食事をとろうか、などなど、まるで思春期の頃に戻ったような気分だ。この感覚も悪くない。こういう日がずっと続けばいいのに、なんてことも思った。

<<契約内容>> 派遣先:(株)346プロダクション
業務内容:臨時プロデューサーとして、所属アイドルの現場補助
契約期間:3か月毎に更新、最長年数未定
休日:週2日、変動制、派遣先に依存
各種手当:派遣先に依存

<<以下、作品の注釈>>
*この日誌は、2020年6月21日より始めたデレステにおいて、私がゲーム内で感じたことなどを多分に脚色した「創作的プロデュース日誌」です。時系列等、事実と異なる場合がありますのでご了承ください。
*なお(神谷奈緒ではない)、「私」はデレマスをやっておりません。その点も併せてご理解いただければ幸いです。
*プロローグはこちら
*ピクシブでも公開中です。
https://www.pixiv.net/novel/series/1341160


更新は一週間以内を予定しております。名刺ID:dd312f77b6

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