【買収の裏側を読む】
グレングラッサ蒸留所の買収が報道されたのは2013年3月23日。
その2日後である3月25日には、もうシュチュワート・ニッカーソン氏は、蒸留所責任者から退任してしまいます。
率直に疑問なのは、蒸留所改修におそらく大々的な費用負担をし(スポンサーのオランダ企業が負担したわけですが)、スコットランド首相が登場し、大々的に22年間もの眠りから揺り起こしたのにも関わらず、2008年からたった5年間の営業で手放してしまうものなのかという点。
設備投資の回収が済んだとは考えられず、さほど大きな利益を回収する前に(今度は南アフリカの投資家が後ろ盾である)ベンリアック蒸留所へと売却されるからには、その金額には改修費用はもちろん、5年間の操業期間内に生産し、商品化できていないものの製造原価、得られるはずであったろう利益を含めて転嫁するべきなのが筋なはずです。
ただビリー・ウォーカー
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