ボウモア(ゲール語彙:大きな岩礁)はアイラ島にありながら、というべきか、全アイラ蒸留所の中でいえば、最も「華やか」なスタイルを持っているといえます。
まさにアイラの女王。
ボウモアを飲もうとするドリンカーから「求められる要素」といえば、やはり豊富な果実感でしょう。
アイラ特有のピートの概念を「ヨード(イソジンのよう)」「煙」「燻製感」の3つに分けて考えたとすると、ボウモアには、そのそれぞれが行き過ぎないように存在していて、果実感との共存が図られていることが、蒸留時期を問わず、一貫した特徴だと思います。
1990年代蒸留以降は、より果実味が「甘さから酸味」へと昇華して「レモン」「グレープフルーツ」「紅茶」の印象、ピート感としては「煙」が顕著となったボトルが多い印象があり、近年蒸溜所側の解説では「海の香り」という単語がテイスティングノートに挙げられることが多いです。
しかしながら黄金期ともいえる196
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