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週刊少年ジャンプ2016年11号の感想 【火ノ丸相撲】

2016/02/17 18:32 投稿

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  • 川田

【順位】(今回の順位(昇順)・前回の順位、Cはカラーです)
鬼滅の刃(1・NEW) 暗殺教室(2・6) ONEPIECE(3・ 3) ゆらぎ荘の幽奈さん(4C・1) ハイキュー(5・2) ブラック・クロー バー(6・13) 左門くんはサモナー(7C・10) 火ノ丸相撲(8・12C) 僕のヒーローアカデミア(9・8) ニセコイ(10C・14) 背すじをピン!と(11・11) トリコ(12・15) ものの歩(13・9C) 斉木楠雄のΨ難(14・16) 食戟のソーマ(15・4C) こち亀(16・17) 銀魂(17・19) ワールドトリガー(18・5) BLEACH(19・18) 磯部磯兵衛物語(固定枠)

【ピックアップ】

・火ノ丸相撲
火ノ丸相撲、横綱修行編。『100円玉の修行』

『100円で食事を30分以内に作ること』が相撲の修行にどうつながるか

横綱修行も二週目なのでだいぶヒントもあった状態での考察ですが
伝えたいことは、おそらく三点投げを決められる態勢までいかにして持っていくことではないでしょうか。三点投げというのは、決まり手(点)の話であって、その点に持っていくまでの過程(線)をもっと大切にいろんなアプローチから考えさせることではないかと。今までの話でいうと潮が平蜘蛛やってみたりってところを延長した考え方ではないかと思います。

ここで重要なのは、潮の理想とする「横綱相撲とは何か?」という点ですね。
横綱相撲は、相手からの行動をすべて受け止めて格の違いを見せつけるようにして
相手に勝つような相撲の取り口であると自分では理解していますが、

課題を裏技的に解くようなことではたして潮の理想としている「横綱相撲」になるのか。潮の「横綱相撲」とはどういうものか。

そんなことを具体化するために描きたい修行編だと思います。

番付の最高位「横綱」であっても一人一人自分の体躯などの個性に向き合いながら練習して葛藤があってなるものだというのは作品を通じたテーマであると思うので、The横綱(大横綱大鵬のような)っていうイメージにとらわれず、多少ぶっ飛んだ手段であっても「その横綱がどのように生まれたか」の方を注目して描きたいのではないでしょうか。

大典田の兄が横綱になるイメージが折れてしまっているという描写や、元横綱が力士が目指す場所は横綱以外にないと言っているところから本当に「自分」が横綱になれるイメージを持てるか。イメージの受け手ではなく、与える側になれるかどうかということをこれから描くのかなぁと。

来号に期待。

【総評】
ピックアップでも触れた「イメージを与える側になれるか」(≒どうやってなるか)っていうの最近のジャンプの中での流行っぽい感じがします。『僕のヒーローアカデミア』なんかまさにそうですけど、絶対的なヒーロー像はもう崩れている。オールマイトはその通称と裏腹に実は元無個性だったり、後遺症を抱えていたりと弱さを持っている。表と裏のギャップは本人にしかわからないけど、みんなのヒーローでいることを期待されているからそのようにして振る舞っている。

主人公たちはそのイメージ、理想像をどうやって自分のものにしていくか。その過程が最近は漫画になっていることが多い、そう思います(食戟のソーマの城一郎とソーマの関係、必殺料理もその一つかなと)。成長する主人公像ですね。

昔のジャンプは特出した能力者がいて、その能力者ならこの問題はこう打破するというその時々の問題の対処の仕方や主人公が出会う対象に焦点のあてた漫画が多かったイメージです。何か大きな問題はあるけど、主人公は基本的に勝つ。特訓をすることもあるけれど、それは作中に1回くらい大きな見せ場の前に小休止的に。

今はもっと細かく日々主人公が何を考えてどういう練習をして作り上げられているのか、その過程部分にすごく力を入れている。だから作品の話数も多くなるのかもしれません。作品個々の質は今の方が格段に上がってると思いますが、一方で前号の総論で記したように冗長になってしまう部分もあるのではないかと。

そんなことを何の気なしに言ってしまえるのは、重圧を感じていない読者なのだからなのでしょうが。もっと面白い漫画を読みたいって思うのは期待の裏返しということでひとつご容赦願いたいです。

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