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【ネタバレ注意】劇場版響けユーフォニアム~届けたいメロディ~ 感想

2017/11/19 17:00 投稿

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<!Caution!>



この先の文章には「劇場版 響けユーフォニアム ~届けたいメロディ~(以下、『劇場版ユーフォ2』」の内容ネタバレがガッツリ含まれます。
これから観るつもりの方は、この先の閲覧をなさらないようお願いします。






ついに秋田に劇場版ユーフォ2がやって来る!
という情報を聞きつけたわんこ、夕方から車を走らせ観に行ってまいりました。
正直、秋田の映画館で上映するわけないよな……と高を括っていたので、最初からBDを買うつもりでいたのですが、映画館で見れたことはこの上もない僥倖でした。
到着時にはすでに上映中(あるいは終わる直前)でしたので、適当にブラブラしながら時間をつぶしてレイトショーの割引タイムに観たのですが、いやあ正直、割引なしのフルプライスで見ても十分に満足できそうだと予感出来るぐらいに見ごたえのある作品でした。







パッと見わかりづらいですが、この写真は「フォトセッション」といいまして、
上映中のスクリーン撮影が正式に許可されている時に撮影したものです(時間制限あり)。
なんとなく噂を聞きつけていたので、サクっと写真撮影できました……とは行かず、
直前までフォトセッションの事をすっかり忘れてまして、一度切った電源を慌てて入れなおしたり結構バタバタしてしまいました。

フォトセッションの内容も毎週変わるそうですので、余裕のある方は他のフォトセッションを狙いに映画館まで足を運んでみるのも良いかと思います。
TwitterなどのSNSで拡散することを奨励されているあたり、現代のSNS時代には良くマッチしたサービスだと思いますし、宣伝効果もありますからね。
こうした要素が今後もどんどん広まっていったらいいなと思いつつ、この場にてご紹介させていただきます。







◯久美子とあすかの物語


「劇場版ユーフォ2」は「劇場版1」と同様、BD/DVD版を含むアニメ本編(以下、TV版)2期の内容をギュッと凝縮して110分あまりの物語に仕立てた作品です。
と言いたいところですが、実際は似て非なる作品に仕上がっております
映画館で販売しているパンフレットなどにも書かれている事ですが、この作品はアニメ2期と異なり「久美子とあすかの物語」に焦点を置いている為、それ以外の要素……具体的には、みぞれと希美の物語、そして滝関連の話(奥さんのことや、その事実を知った麗奈の心の揺らぎ)などについては清々しいほどバッサリとカットされています。
また、この変更により、以後の会話や展開にも(TV版とシーン自体は同じであっても)幾つか変更が加えられています。
例えば夏合宿中にあったアレやコレやの出来事がほぼ全てカットされているばかりか、合宿の時期までも変えてしまうという改変ぶり。
ちなみに希美は夏のうちにひっそりと部に戻った設定になっているようで、夏休み明けの文化祭ではさらっと一緒に演奏していることになっていました。
合宿はその後「残暑の厳しい中」で行われたことになっていた為、思わず「どっかに希美が追加されてるんじゃないか!?」とスクリーン中をくまなく探し回ったりもしました。


この変更については賛否両論あるかも知れませんが、個人的には良かったと思っています。
映画の尺的にも説明の時間が潤沢にあるわけでは無い以上、みぞれと希美の話を端折る形ででも入れてしまうと却って中途半端になってしまった可能性はあったでしょう。
その後を上手にまとめている点を含めて、英断であったと評価したいと思います。
(葉月や緑だけではなく麗奈もただの友人ポジぐらいの存在感になってしまっている為、麗奈推しの皆さんにとっては物足りないところもあるかも知れませんが……)



また劇中では至る所にあすかのシーンが追加されており、「田中あすか」がどのような人物であるのかが丁寧に描写されています。
これがあったお陰で、原作や本編ではやや不足しがちだった「特別でも何でもない田中あすか」の姿がより鮮明になったのかなという気がしますね。
詳しいことはもう、「劇場版ユーフォ2」を実際に観てもらいたいところなのですが、改変の点も含めてTV版を何度も見た人でも新しい発見が得られるように様々な仕掛けが施されています。
劇場版を見終わった後で逆にもう一度TV版も見たくなるという、とても不思議な気持ちにさせられる作品でした。



◯映画館ならではのサウンド


劇場版ということで、観る前から正直サウンド面にはかなり期待していました。
んで実際に聴いてみると、生演奏のそれには到底及びませんし、映画ということもあって音響効果をかなり効かせた(穿った言い方をすれば音響を弄りまくった)音ではあったのですが、普段ヘッドフォンで聞くそれよりは明らかにパワーアップした音を存分に堪能することが出来ました。


とりわけ劇中でフル演奏された「プロヴァンスの風(関西大会ver.)」「宝島」はもう、『素晴らしい』の一言に尽きます。
音圧的なことも勿論ありますが、それより何より本編では一部orほぼ全編カットされてしまった曲がきちんと(映像付きで)全尺入っていることが何より嬉しい。
演奏中に入れ替わる視点ごとに音の方向が変わるのは実際にその場所にマイクを置いて録音してあるのか、はたまたミキシングの段階で調整をかけた結果なのかはわかりませんが、「実際ここまで極端ではないよなあ」と思いつつも楽しんで聴くことが出来ました。


それにしても、と、改めて映画館で聴くと、TV版の時点から相当に考えて「音」をつくってあることに改めて気づかされます。
それは楽器の音だけではなく、生活音、環境音、その他さまざま……
「映像」にこだわっていることで有名な京アニですが、実際「響けユーフォ」を観るようになってからは、「音」の部分にもかなり意識を割いて観るようになりました。
そういうところの一つひとつから感じられる臨場感が、この作品に「リアルさ」を与え大きな魅力を産んでいるようにも思います。



◯「再録」に留まらない表現変化


前回の「劇場版1」もそうだったのですが、声優さんの演技はTV版と全く同じ展開であったとしてもあえてもう一度録り直している、いわゆる「再録」が行われています。
これはカットなどの都合により話の筋が変わるから、ということもあるのでしょうが、物語をもう一度咀嚼しなおすことで演じる声優さん側の「解釈の変化」を捉えようという意図もあるのではないかと思われます。

特にそれが顕著だったのが、「中川夏紀」役の藤村鼓乃美さんの演技。
TV版に比べて明らかに柔らかく、声のトーンも高めになっています。
これはあくまでぼく個人の憶測なのですが、みぞれ関連のお話が全カットされた結果として夏紀の描写も大幅に減ることになったため、TV版での「一見冷めてるように見えるけど実は思いやりに溢れ気の良い先輩」という複雑味のあるキャラクターから「部の為に最善を選択できる優しい先輩」というキャラクターに、性格付けの方向性をチェンジしたのかな……などと考えたりもしました。


あとは田中邸や校舎裏での久美子とあすかの掛け合いも。
微細な感情の起伏も含めて、TV版とは結構な差が出ています。
久美子に関して言えば、TV版の時のすごい熱の入った演技も好きですし、原作での(比較的)淡々とした印象を受けるやり取りもどちらも好きなんですが、劇場版はその中間のあたりを行った感はあります。
返事一つにおいてもTV版とは違う演技があり、かと思えばTV版と比べてもほぼ変化のないやり取りもあったりで、そんな一つひとつを聴き比べながら鑑賞してきました。



◯まとめ


他にも語りたいことは山ほどあるものの、ひとまずはこの辺にしておきたいと思います。
機会があればもう一度映画館で見たいですし、BD/DVDも発売されたら購入して手元に置いておきたいですね。
TV版とは違う話の脈、演技、BGM、その他もろもろ……これはこれで一つの「響けユーフォ」として楽しめる作品になっていたと思います。
上記のような差異を踏まえたうえで、それでも尚「自分はTV版が好きだから……」「小説版が好きだから……」という人にこそ、1度でいいので是非映画館でこの物語を体験してみて欲しいです。








そして文を締める前にいま、何気なく公式サイトのシアター情報を見ていたら、
秋田でも上映するところが増えてる!!!!!
これはまた……フォトセッションの為にも……行かないとですねえ……。

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