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話題のお坊さんが直伝する精進料理

2014/12/04 22:00 投稿

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●山口県岩国市地域編集長 西村 マサユキの記事をご紹介します!

 

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精進料理の本場、永平寺で修行を積んだ僧侶・吉村昇洋さんが主宰する

「広島精進料理塾」は、料理はもちろん、いただく時の作法も重視されています。

 

1129日、吉村さんが副住職を務める曹洞宗普門寺(広島県広島市中区)で開かれた塾では、

マツタケごはん、赤だしの味噌汁、秋野菜の炒め蒸し、シラスもどきの4品が並びました。

前回の記事では塾の前半部分を紹介しました。

今回は、いよいよ、お楽しみの試食タイムなのですが…!

 

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…無表情の吉村さんに、参加者の皆さんも楽しくなさそう?

いえいえ、実は、作法の実践中。

精進料理は、僧侶が修行に耐えうる身体づくりをするために必要な食事で、

食べることも修行なのです。

 

食事中は言葉を発しない、複数の料理を一度に口にしないなど、厳しい作法があります。

慣れない参加者は作法に戸惑いますが、「それこそ修行です」と吉村さん。

この作法で料理を口にすると、一つ一つの食材の味が鮮明になります。


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「生産者はもちろん、食材の流通にかかわった多くの人の手を経ているから、
ここに並んだ食材は奇跡の巡りあわせです」と、箸を進める参加者に吉村さんは説いていきます。


参加者からは「苦手な食材も食べられた」

「ひとつ、ひとつの味がよくわかった」などの感想があがりました。

前回の記事で紹介したこんにゃくは、「シラスもどき」になりました。

ショウガやミョウガのみじん切りが利いた小鉢でした。

 

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私が驚いたのは「秋野菜の炒め煮」に使われていた金時人参。

人参臭さがなくて、甘いんです!

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食べ終えた後も、作法があります。

薄切りのたくあん12枚とお茶で、それぞれの器をぬぐい、いただいて「ごちそうさま」です。

 

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「厳しいだけでは興味がわかないので、楽しめるように心掛けています」と吉村さん。

毎月、塾は開催されていますので、ホームページをチェックしてぜひ体験してみてください。

 

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※寺の門にある「不許葷酒入山門」の石碑。

肉やニンニク、ニラ、ネギ類などを食べた人間の立ち入り禁止、という意味だそう。

 

【広島精進料理塾】

・開催日:原則、毎月最終土、日

・開催場所:曹洞宗普門寺(広島市中区)

・詳細情報:広島精進料理塾HP

【吉村 昇洋さん】

1977年、広島市生まれ。

曹洞宗普門寺副住、臨床心理士、県立広島大学人間文化学部健康科学科の非常勤講師などを務める。

大本山永平寺で22か月間修行生活を送り、

精進料理に関する著書執筆や、各メディア出演などをこなす。

自他ともに認めるタモさん好きで、「タモリ倶楽部」出演経験もある。

著書:「心が疲れたらお粥を食べなさい」(幻冬舎)

   「気にしなければ、ラクになる。」(幻冬舎エデュケーション)

   「週末禅僧ごはん」(主婦と生活社) 

 

※山口県岩国市地域編集長 西村 マサユキの記事はこちらから読めます。

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