●北海道苫小牧/東胆振地域編集長 くまぞうの記事をご紹介します!
11月2日(日)
北海道安平町にて開催された、古代の製鉄法「たたら吹き」実演。
その模様をレポートします。
たたら吹きとは、古代から伝わる製鉄技術で、砂鉄と木炭を用い純度の高い「鋼」を取り出すそうです。
この技術があって初めて日本刀など、高度な鋼製品を作ることができたんですね。
まずは前日に製作した炉に、火入れ。
そして炭入れ。
炉の上まで炭を入れ,ブロウで炎を煽ります。
次は砂鉄入れです。
そしてまた、ゴウゴウと炎を上げて炉内の温度を上げていきます。
たたら製鉄実演中!
いよいよ最初のノロ出し。
ノロとは製鉄の過程でできた鉄の廃棄物。
先生曰く鉄のウンチだそうです。
でもこれが出ないと,良い鋼は生まれないので,とっても大事なのだそう。
そして数時間後に2度目のノロ出し。
今度は参加者もかかわってのノロ出しです!
そしてこの日3度目の炭入れ。
さらに砂鉄入れ。
いよいよ最後のノロ出し!
冷えたノロはこんな感じです!
さて,ついに煙突を外してケラ出しの準備です。
ケラとは,たたらで精製された純度の高い鉄のかたまりのこと。
次に稲ワラを炉に乗せて火を落とす前の最後の儀式へ。
子どもが無事に産まれてくるように,との気持ちで祈りを捧げます。
いよいよ炉を外していきます。
炉の内部を崩します!
現れたケラ。
これを取り出して,ついにケラが産まれ出ます!!
ついにケラが産まれました!
そしてすぐに産湯へ。
ハンマーで叩いて,ノロの部分を落としていきます。
次に体重測定!
みんなで予測大会です。
5.7kg!
一番予想が近かったのはお母さん!さすがです。
これが出来上がったケラです。
ここから鋼を取り出して,お守りとして参加者に分けます。
もらったよ~♪
ノロは磁石にくっつきませんが,
ケラはくっつくのですぐにわかるんです。
「すごくいい体験をした」と参加者の方々。
みなさん興奮気味でした。
ケラは漢字で書くと金編に母。
まさに母体から産まれ出た赤ちゃんのようです。
苦労して産まれたケラ。
古来より,とても大切にされてきた貴重な鉄です。
魂が宿るというのも、この過程を見ていると納得です!
室蘭登別たたらの会のみなさん,ありがとうございました!
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