マル激!メールマガジン 2019年9月4日号
(発行者:ビデオニュース・ドットコム https://www.videonews.com/ )
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マル激トーク・オン・ディマンド 第960回(2019年8月31日)
5金スペシャル ラグビーW杯を100倍楽しむために
ゲスト:藤島大氏(スポーツライター)
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5回金曜日がある月の5回目の金曜日に無料で特別企画をお送りするマル激5金スペシャル。今回は9月20日に日本で開幕するラグビー・ワールドカップの開催を受けて、都立秋川高校、早稲田大学ラグビー部OBでスポーツライターの藤島大氏と桐蔭学園、ICU、コロンビア大学ラグビー部OBでジャーナリストの神保哲生の二人が、「ラグビーをまったく知らない」宮台真司氏にラグビーのディープな面白さを丁寧に解きほぐしていく。
鍛え上げた屈強な選手たちが全力で身体をぶつけ合うラグビーは、一度嵌まると生涯ファンはやめられないと言われるほど奥の深いスポーツだが、如何せんルールがやや難しいところがあり、入り口のところにちょっとしたハードルがあるのも事実だろう。
実際はごくごく単純な決めごとがある以外は、とにかく激しく身体をぶつけ合うことが基本のラグビーのルールは決して難しいものではないのだが、試合を見ているとすぐに選手が折り重なって団子状態になったり、かと思うとすぐにペナルティの笛が吹かれたりと、何が起きているのかがわらない場面が多いと感じる人も少なからずいるのではないか。
そこで今回の5金マル激ではごちゃごちゃしているラグビーという競技の中でも素人にとって一番分かり難い「ブレークダウン(密集)」に焦点を当て、あの密集の中で何が起きているのかなどを徹底的に掘り下げてみた。
ブレークダウンとはボールキャリアーがタックルなどで止められた時、ボールを中心に両チームの選手同士が折り重なって団子状態になっている、アレのことだ。ラグビーでは一試合の中で選手がボールを持ってパスを回しながら華麗に走る「ボールキャリー」の時間よりも、この「ブレークダウン」の時間の方が長いので、ここで何が起きているかがわかると、ラグビーが100倍楽しくなる。
今回のマル激では「ブレークダウンこそがラグビーの醍醐味」との大胆な仮説の上に立ち、ブレークダウンの中で行われている激しい攻防を解説してみたい。また、ブレークダウンを理解したからこそ意味がわかる「ジャッカル」や「ノット・リリース・ザ・ボール」などの専門用語にも踏み込んでみたい。
果たして藤島、神保両氏の解説を聞いた宮台真司氏がラグビーに興味を持てるのか。「宮台氏に面白いと思ってもらえれば、日本中が面白いと思ってくれるはず」という信念の上に立ち、950回を超えるマル激の歴史の中で初のラグビー特集をお送りしたい。
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今週の論点
・ラグビーが面白くなる「ブレークダウン」の攻防
・身体能力が優れているだけでは活躍できない
・W杯の注目プレイヤーとは?
・フーリガニズムのない、紳士的なスポーツ
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■ラグビーが面白くなる「ブレークダウン」の攻防
神保: 5回目の金曜日がある月は、自由なテーマを設定しています。960回番組を作ってきて初めてなのですが、今回は日本開催となるW杯の開幕が9月20日に迫る、ラグビーを取り上げさせてもらいたいと思います。東洋で初開催で、さまざまな意味で画期的なイベントなのですが、僕から見ても、ラグビーは非常にパブリシティが下手なんです。
宮台: 子供たちは野球ごっこ、サッカーごっこはしますが、普通に成長するとラグビーをきちんと知る機会がありません。突然、テレビで見るとボールが変な形で、なんでこんなことをやっているんだ、という感じで、僕もすべてがよくわかりませんでした。
神保: そうなんです。しかし、ラグビーがわからないままこのW杯を見逃してしまうのはあまりにももったいない、というのが僕の問題意識で、ここはラグビーを知らない宮台さんに、W杯を100倍楽しんでもらえるように、ディープな世界にお連れしたいと思います。
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