ニコニコチャンネルメニュー

ブロマガ - ニコニコチャンネル

vidaes Report's

圏央道で東名と東北道が直結!!

2015/10/13 23:41 投稿

  • タグ:
  • 車載動画
  • 高速道路
  • 圏央道
  • ドライブ
  • 生活
皆様こんにちは。
今回は車載動画系というより、道路の話題です。

既出となりますが、2015年10月31日(土)に圏央道(首都圏中央連絡道)の桶川北本IC~白岡菖蒲IC間(約10.8km)が開通します。

この開通が日本の高速道路網に対して大きな影響を与える出来事となっているのは意外と知られていません。
この開通によって、東北自動車道(以下、東北道)と東名高速道路(以下、東名)との間で首都高速道路(以下、首都高)を介さずに圏央道で直接連絡ルートが完成するため、これまで以上に東北地方各地対中部・東海地方間の道路交通において首都高(都心)を使うことが少なくなります。
東北道は磐越道と交差するだけでなく山形道・秋田道・釜石道・八戸道・三陸方面とそれぞれ枝分かれする道路網を引いているため、東北地方の道路交通の大動脈を担う性質上、東名・中央道と都心を介さず直接繋がる意義は関越道と繋がった時以上に大きいのです。

都心に用のない交通の流れ…と聞くと、鉄道に詳しい方なら「武蔵野線」の存在を知っているかも知れません。鉄道では武蔵野線を軸とした環状交通が多用されていますが、道路の方は地価や収用対策等の遅れが祟り、環状の高速道路網が整備が遅れている状況が続いています。
国土交通省が「3環状」と定義している首都高速道路中央環状線・東京外環自動車道(外環道)・圏央道のうち、首都高中央環状線がようやく2015年3月に全線開通を果たしましたが、外環道は大泉ICより西側の計画が途上段階で千葉側の工事がようやく進んでいるという状況です。
そうした中、圏央道はここ数年で着々と建設を続けて来ましたが、それでも今回開通する区間は土地収用が難航しただけでなく、工事に入った途端軟弱地盤に悪戦苦闘し開通時期が遅延するとの見通しが再三に渡って出た中で今回の開通にこぎつけました(これでも遅延した予定より前倒ししたようです)

















上図はNEXCO東日本が作成したPDF資料より抜粋した今回開通個所の詳細図ですが、右下の全体図を見ても判る通り、圏央道も今回の開通で未開通区間が神奈川・茨城・千葉の各県の一部にまで絞られ、開通率は8割に迫る所まで至ります。次に開通する所は境古河IC~つくば中央ICになると予想されます。
Googleの航空写真を見ても、東北道と接する久喜白岡JCTより西側は「完全4車線道路(片側2車線)」として整備されている状況です。これはこの区間の重要性が高いことを意味します(最近の自動車専用道路は建設予算等の関係から対面通行での暫定供用で開始するケースが多く、フル整備にて供用を開始するケースは重要性が高くない限り行っていません)

・・・と、ここまで圏央道開通の話を書きましたが、使うからにはこれまで使ってきた首都高経由と比べて費用対効果が出なくては元の木阿弥にも見えます。圏央道はその性質上、高速自動車国道の一般区間・大都市近郊区間と比べても1km辺りの料金が割高(高速自動車国道の一般区間が24.6円/km、大都市近郊区間が29.2円/kmに対し、圏央道は40円/km。いずれも普通車で税抜価格。ただし圏央道通行区間が40kmを上回る場合は高速自動車国道一般区間の料金で計算)であり、距離別料金制に移行した首都高の場合現行で普通車の上限は930円(税込)なので、この料金不均衡が解消されないと圏央道の費用対効果が意味を有しなくなります。

典型的な例として「東北道の久喜ICから東名の厚木ICまで」普通車で走ったとします。
圏央道経由で行くか、首都高経由で行くかを検索するとこのように算出・計算されます。
※いずれも消費税込み・普通車通常料金として計算。
1.圏央道経由:2,440円(これについては仮定です)
(通し距離で98.9km。圏央道区間96.4kmから海老名JCTから海老名ICの1.9kmを除いた94.5kmの分については圏央道単独で40kmを超過するので24.6円/km+消費税で計算して2,510円、東北道・東名・圏央道の海老名JCTから海老名ICの1.9kmはいずれも大都市近郊区間なので合算4.1km+消費税で140円、これに高速自動車国道法で定められたターミナルチャージより1路線ずつ使うため150円×2回に圏央道経由割引減算額510円と仮定して算出)

2.首都高経由:3,180円
(最短99.5km。東北道970円+首都高930円+東名1,280円)

【2015.11.04 加筆修正】
開通を待ってNEXCO東日本の高速道路情報サイト「どらプラ」で料金検索を掛けたのですが、なんと上記予想を上回る料金と出たのでお知らせします。
・普通車通常料金:3,770円(距離は98.9km)
 ※ETC利用の場合平日割引で3,260円、深夜利用割引で2,640円。

計算をしてみましたが、圏央道区間の料金を1km40円で計算しないとこの額に近づかないようです。仮定した料金から大きく水をあけられており、割引額を算出するため東北道 佐野藤岡IC~厚木ICとしても料金検索をしましたが、こちらは4,600円。やはり圏央道区間の料金を1km40円で計算しないと割りが合いません。

両者の結果、以下の計算根拠が成り立ちます。
A.久喜IC~厚木ICの場合(走行距離98.9km)
1.圏央道区間(海老名IC~海老名JCT除く):94.5km×40円/km×1.08(消費税)
4082.4円から10円以下を切り上げて4090円。
2.それ以外の区間(大都市近郊区間):4.4km×29.2円/km×1.08
138.7584円から10円以下を切り上げて140円。
3.高速自動車国道法に基づくターミナルチャージ:東名・東北道2路線で150円×2=300円
→4090+140+300(以上が本来料金)-3770(実際料金) = 760円

東名~圏央道経由での東北道接続割引は「760円」と出ましたが、一般区間を含んでもこの割引額は同じでしょうか。先程上げた佐野藤岡ICから厚木ICまでの料金を紐解いてみましょう。

B.佐野藤岡IC~厚木ICの場合(走行距離128.4km)
1.東北道一般区間(佐野藤岡IC~加須IC):21.6km×24.6円/km×1.08
573.8688円から10円以下を切り上げて580円。
2.圏央道区間(海老名IC~海老名JCT除く):94.5km×40円/km×1.08
4082.4円から10円以下を切り上げて4090円。
3.それ以外の区間(大都市近郊区間):12.3km×29.2円/km×1.08
387.8928円から10円以下を切り上げて390円。
4.高速自動車国道法に基づくターミナルチャージ:東名・東北道2路線で150円×2=300円
→580+4090+390+300(以上が本来料金)-4600(実際料金) = 760円

やはり差額760円と出るので、この額が東名~圏央道経由での東北道接続割引金額になるようですが、圏央道の料金を40円/kmで算出しているため割高感が生じている結果となりました。
(加筆修正、ここまで)

こうしたことから現在、国交省が中心となって首都圏・近畿圏での高速道路の料金体系の見直しを審議しており、その過程で現在の首都高の距離別料金を値上げし、圏央道との料金不均衡を是正する方向が今月になってメディアなどから報じられるようになりました。まだ決定稿ではないにしても、インフラが整備されても費用対効果が反映されないと意味がないのは道路も同じであり、首都圏3環状で次に整備が進む圏央道の新規開通に合わせて料金体系の見直しは必要不可欠になっているようです。

余談になりますが、東海地方でも建設が難航していた新東名高速道路の浜松いなさJCT~豊田東JCTの開通が2015年度となっていますが予想は2016年の早い段階と見ています。この体育の日には建設中の新城IC付近で開通前ウォーキングが開催されており、現在最終工事が進んでいます。ここが完成すると御殿場JCTから東名本線を介さずに伊勢湾岸道と直結し、また東海環状とも繋がることにより愛知県・三重県・岐阜県美濃南部方面のアクセスが大幅に改善される見通しです。

利便性の向上と費用対効果。話題の路線が開通する度に走るだけでなく、その料金設定を吟味してみるのもまた一興でしょう。

それでは、今回はこの辺で失礼します。

●参考文献
・NEXCO東日本 圏央道開通記事(東日本高速道路(株)関東支社 プレスリリース)
http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/kanto/h27/0929/
・国土交通省 高速道路料金体系の在り方について(PDF資料)
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/hw_arikata/chu_matome2/05.pdf

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事