医療者うじーの、サクッと医療で行こう!

【第23講:抜けてた所は実は……】予想外?エボラとデングの「熱」の広がり

2014/09/04 20:00 投稿

コメント:2

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はい!最近物騒な話題が多くなってきましたね、
医療者っぽい、うじーですよー!(大丈夫国家資格はあるよ!)

さて、私の予想を遙かに越えてしまった
本来は23講目にしていたものが、プラスアルファで出てきています。

今回の話題は、ズバリ、エボラ出血熱です。

取り上げている所も多い事でしょう、私の番組でも取り上げました、
え、私の番組って何?どこかで喋っているらしいですよ

これに関しては、取り上げられていない部分が少ないかな、と思いましたが、
さり気ない所を挙げていきたいと思います。

<感染が拡大しても、先進国だと起こりにくいような……>

まず大事な事、それは「感染経路」です、なんかですね、
変異が起こって、大変な事になっているんじゃないかーとか、

医療者じゃない人が、ザワめいちゃってます
勉強しろ。

ウィルスは変異もありえますが、まずもって、ですね、
体液(ツバ)を含むクシャミとか「飛沫感染」は考えておいていいです、
ってーか、これは「スタンダードプリコーション(標準感染予防策)」として、
押さえておきます、体液はアウトって考え方で。

……で、変異だなんだって言ってますが、
あんな感染成立する為のウィルスの個数がアホみたいに少ないものが、
蚊で媒介だーなどとなった日には

陰謀論どころではないです、目に見えて分かります
対策も変わってきます。

あと、これ系のトンデモを言っている人、
絶対、飛沫感染と空気感染の違い、分かってないだろと思ってます。
勉強しろ。

今回のエボラ、実は過去にも流行しているんですね。
今回は前に比べて、ほんの少し穏やかな経過が続いてからの発症、
そういうタイプで、被害が拡大しているという現実があります。


「日本だと起こりにくいよなあ」

と、医療系(まともな)が、首を傾げて言うのは、
きちんと予防策をとって、物資もあって、意識もあれば、
取り扱えるものだからです、本当はそういうものなのです。

ウィルスの性質、感染経路、予防策、きちんとしておかないと、
医療は出来ません、実は「世界で行う医療」の難しさには

文化の壁というのが立ちはだかっています。

<国境なき、でも、文化の壁で泣くぞしまいにゃ>

はい、医療を行う為に大切な点があります。

それは、そこの国、地域の人の「文化」がどうなっているかです、
物資然り、歴史、宗教、死生観、識字率など、そういう所も関わってきます。

「医療技術とクスリとオペする人がいればいいんだろう」

こういう脳筋な方は速やかに自身のアタマを三万発殴ればイイと思ってます。

「日本だったらなぁ」と、言う医療関係者、めっさ多いです、
そういう所へ行くくらいの人達でも、まぁ、嘆きます。

また、国境なき医師団は、医療スタッフのみではなく、
円滑に運営できるスタッフの募集もしていたりします
こういう所がしっかり出来ないといけないという、
医療って支えられてナンボなんですというのがよく分かるかと思います。

文化の壁は予想以上に大きいです、
文化絶対主義の時代でもなく、現代は文化相対主義の時代ではありますが……

何処の国がアレで、とか、言いにくいっちゃあ、言いにくいです。

ただ、一つ言える事は、外国での保健医療活動をしてきた先生などと、
お話をしたりなんだりすると、アタマがクラクラするって事です。

わ、私にはできない、と、軽く悲鳴を上げているのは公然です(言ってんのか)


<今度は現れたデング熱騒動>

代々木公園の蚊が原因というやつですね、
正直に言いますとエマージングウィルスってーのは、
その媒介とともに、普通にフラッと現れるものなんです。

この近隣諸国、そう、日本にだって「~熱(っぽい)」なものは、
発生していたりするんです日本だと梅田で発生した「梅田熱」が有名ですね。

この時はネズミが媒介しているのではないかと言われておりました。

そんな感じで、東京も、もう大概暖かいんですよ、
まぁ、そういう蚊が出てもおかしくはない、と、
感染症をかじっている人だったら、診断学のアタマの片隅に入れてます。

検査ツール云々で分かるわけないだろ、って言っていた医師は速やかに(以下略)

あと、驚いた事に「被曝の症状とよく似ている」と仰った人が居て、
まーよくもまぁ、テキトーな事を仰ると思いました
勉強しろ

あんな症状、長期大量被曝(実例はあったりする)とかしてたら、
代々木公園で見つかった人の比じゃあないですよ

あの近辺全部がコッペリアになります、冗談抜きで。
流石に隠しきれんわ、首都圏とかもう

むしろ、そんなん気にするくらいなら、蚊避けに全力を注いで下さい
そういう人に限って、蚊にさされているはず。
まぁ受け入れるけどな、そういう人に限って治療しっかり受けるしな

いつもだったら、流しておく話題ではあるのですが
感染症が絡んでくるとなると、話が別なんです、本当。

……アジテーション、やめましょう、本当、プロバガンダも、
もっと賢くやってください、私が見ても分からないように。


そういう訳で基本的に「どこに現れるか分からない」と考えているので、
北海道から九州、沖縄まで、日本だから安全って事はないです。

そういうために、保健所などに変な病気が出たら届け出がされるんですね、
また、受け入れ施設はなんだかんだでしっかりございます。

研究施設の話はまた別です、実況動画内でもしましたが、
うん、あった方がいんですけどね、都市部と言わずに、
うちの母校の近くの原野に作ったらどうすかね(提案)


ウィルスの変異がギャースカ言っている人は、
もっと怖い「菌」がバクテリオファージによって組み替えられて、
なんか知らないけれどエライ強くなる現象とかあったりするとかも、
覚えておくと、下手な怪談より怖いんじゃないでしょうか。

<そういう訳で、そして……>

はい、死亡率がどうのとか、そうのは、国立感染症研究所へとお任せしました
初期症状が風邪っぽいとか、そういうのがあるのですが

こういう時こそ、マスクとか、しっかりして歩きましょう本当。
人混みをなるべく避けるとか、SARSとかの時と一緒です、
人の体液に素手で触れないとかは、基本で覚えておきましょう、
他でも役に立ちますので。


……私の誕生日に、エボラと最前線で戦っていた医師が、お亡くなりになりました。
今も、医療従事者が命を落としています、患者さんのために命を落とす、
WHOも「エボラ対策の医療従事者が足りない」と声明を出しました。

されど、私はまだ、最前線で戦う身体は持ちあわせておりません。
今の私が出来る事は「正しい知識と指示で混乱を防ぐ」なのです
医療者達は……恐れています、いつ現れるかを、大抵の恐怖よりも、
すぐ傍にあります、倒れる時は、まず、私達からなのですから。

幽霊なんて可愛いモンだというのが、お分かり頂けますでしょうか。

<あと、ちょっとだけ余談です。>

よく恐怖モノとか、ホラー物って、あるじゃあないですか、
こんな事を常日頃からつきつけられているのです。

ましてや、災害はいつ起こってもおかしくないですし、
その現場でどうなるか、私は動けるか、どう指示を受けて、出していくか……

怖いという感覚を持つ暇が無いんです、
うじーの場合だと

不条理に怖い幽霊モノ→存在しないからいいや、実体がある?(いたら潰す)

怪物が襲いかかってくるモノ→自分の傍にいたら困るな、どうせいないし(いたら潰す)

お化け屋敷→お疲れ様です、え、本物が混じっていた?分かるようにしなさいよ(いたら潰す)

サイコなモノ→こういう事例あったっけ、人間ってそんなんだものね(いたら潰す)

カドゥケウスで実際にありそうな手術→ギャー!!いやだー!この状態だと助かるかわかんないー!(ガチ発狂)

はい、私を怖がらせる時は医療に限りますね、他の医療者さん達も、まぁ怖がらない。

「病院からの電話が一番怖い」

……お粗末サマでした(これは全員共通だった)

コメント

Pirika
No.1 (2014/11/27 17:47)
初めまして。大変参考になりました。特に文化の違いの文章に共感です。やっぱり西アフリカの文化って180度の違いがあると改めて思いました。
うじー (著者)
No.2 (2014/11/29 06:53)
>Pirikaさん
初めまして、コメントありがとうございます!
文化の壁で医療の考え方自体を変えねばならない事があったり、
疾病予防などの考え方が違う、バックボーンとなっている、
知識背景が違うなどがあると本当に大変ですね。

その文化の壁をどう「やんわり」とみていけるか、
介入できるかも医療にかかってくるので、
医療知識だけでは無理な事も多いですよね。

こればかりは難しいと本気で思います。
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