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ゲーム実況と著作権(3)

2013/04/05 02:00 投稿

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前回からちょっと時間が空いてしまった。申し訳ない。
今回は告知した通り「新作ゲーム実況・配信について」というテーマだが
せっかくなので敢えて屁理屈な事を覚悟の上で提言をしてみる。

「果たして、言われているほど『新作ゲーム実況(者)・配信(者)』は悪いのか?」

もちろん褒められる事ではないとしても、
旧作/新作の(部分的には割れも含めて)実況や配信に関しては
ネットでよく言われている程の違いは無いようにも思うのだ。

「新作ゲームの実況・配信がダメな理由」でよく挙がるものは(前項とも被るが)
1・ゲーム内容のネタバレ
2・売上に悪影響がある
3・せっかく見逃して貰ってるのに権利者を刺激するな

辺りか。また「新作ゲームの実況・配信バッシング」でよくある意見として

4・大して面白くもない過疎実況者が客寄せの為に新作ゲームに手を出す
5・上記の理由から新作ゲーム実況・配信者は利己的で常識やモラルに欠けている人ばかりだ

これらが挙げられる事が多い。
これに1つずつツッコミを入れていこうと思う。まずは
>1・ゲーム内容のネタバレ
要するにこれは「ネタバレによる購入意欲の低下とそれによる売上への悪影響」だが
ネタバレそのものは新作旧作は直接関係無い
旧作でもEDまで見てしまえば「もういいや」となる事は多い。
詳しくは「2・売上に悪影響がある」で論じるとして、中には
「購入していない人間に内容が漏れる事でネガティブキャンペーン等に悪用される」
という極端な意見もあるが(マジでこういう人が居る)、これは言い方を変えると
「新作ゲーム実況する奴のせいで俺が持ってるハードやゲーム会社に対して
ネガティブキャンペーン仕掛けられて迷惑だから新作ゲーム実況止めろ」
って話になる。本気で言ってるとしたら「バカかお前」で終わる話。
>2・売上に悪影響がある
これは以前書いた通り
「影響を立証するのが難しいので論じること自体が難しい」のだが
この手の話になると割と見落とされがちな事があるので
頭の片隅にでも置いておいて頂けると嬉しい。

まずは以下のケースを想定して欲しい
  • 「新作ゲームを買って実況(配信)をした」
  • 「旧作ゲームを中古で買って実況(配信)した」
  • 「割れで手に入れたゲームを実況(配信)した」
そして視聴者側は
  • 「新作の実況(配信)を見て新作ゲームを買った」
  • 「旧作の実況(配信)を見て中古でゲームを買った」
  • 「割ったゲームの実況(配信)を見て中古でゲームを買った」

この場合、ユーザーから支持されやすいのはが付いたところだが、
(そもそも実況や配信自体が…という点はさておき)
実際にゲーム会社の利益に繋がっているのはが付いたところだけだ。
中古でゲームを買っても違法DLで割っても、販売元にビタ一文転がり込まない点では同じ
(昨今はDLCやベスト版などで旧作ゲームからも収益を得る仕組みを考えてはいるし、
一部のレトロゲームにはアーカイブス系のDL販売もあるので宣伝に繋がる事はある)
ただ全てのタイトルにアーカイブやベスト版があるわけでもないし、
中古市場次第だとは言え、DLC同梱無しで全く同じ内容のベスト版と中古で
1500円ぐらい価格差があれば中古を選択する人が多いのではないだろうか。
また、中古で売れたゲームのシリーズ続編が発売された場合などは
間接的に利益に繋がっているのかもしれないがスパンが長すぎるし影響も考慮し辛い。

ちなみに「実況動画やプレイ動画が実際に宣伝になった」ケースには以下のものがある。
PCゲームの有名洋ゲーSLGの「Civilization IV(civ4)」は、
ニコニコ動画で人気シリーズ動画が幾つか誕生し、その影響で
ニコニコ市場経由でかなりの本数が売れた事により、
日本国内の販売代理店がニコニコ動画に感謝のメッセージを寄せた事がある。
ただしこのケースはかなりレアで、
英語版のciv4本体が2バイト文字に対応しておらず、
日本語の全角かなや漢字などを表示できなかったため
英語版と日本語版では別のプログラムになっており、
PCゲームでよく行われる「英語(海外)版を格安で購入して日本語化」という手法が
civ4の場合には使えなかったのだ。
(更新パッチ等も日英版別々にリリースされ、
マルチプレイも日本語版と英語版の間ではマッチング不可だった)
そのため割高なパッケージ販売の日本語版が大量に売れた。

ただネタバレに関してはちょっと思うところがある。
それは「動画」と「配信」の違いだ。「ゲームのネタバレ」を考えた場合、
内容をいつでも好きな時に確認できる動画
基本リアルタイムに張り付いていないと内容を知り得ない配信では
実質的な「ネタバレの影響範囲」は大きく異ると思う。
仮にクリアまで30時間のゲームは、動画の場合だと
編集で再生時間を圧縮してもっと短い時間でゲーム内容を知ることができるが
配信の場合はそれらが不可能だ。
今後「動画と配信」の間で権利者側の扱いが差別化されていく可能性は
結構あるのではないかと個人的には思っている。

誤解を避けるために繰り返しておくが、
「新作ゲーム実況は宣伝になるから良い」という話ではない。

「旧作ゲームは売上への影響が少ないわけでも、特に宣伝になっているわけでもない」
「販売元の利益になっていないという意味では中古も割れも同じ」
「中古ゲームが何万本売れようとも制作会社には利益ゼロ」
「動画と配信ではネタバレの影響範囲が異なる」
という視点もある、というぐらいに思っておいてほしい。

ネットではことさら「新作実況・配信だけがずば抜けて悪い」ように言われているが
この手の話ではこの視点は見落とされてるように思うのだがどうだろう。

>3・せっかく見逃して貰ってるのに権利者を刺激するな
この意見は昔から何度となく見かけるのだが、個人的には非常にこの主張はイケスカナイ。
つまるところ「蜘蛛の糸」ってやつじゃないのかなそれは。
自分が(自分が好きな実況者が)見逃して貰いたいが為に
同じ糸にぶら下がる奴を蹴落とすのかって話だ。

無論、新作ゲームの方が旧作よりも権利者削除を喰らいやすいのは事実なのだが
それを逆手に取った蜘蛛の糸的な言動はいかがなものかとも思うのだ。
この辺りは前に書いた某歌い手の炎上騒動の時とやや似ている。

長くなってしまったので一旦切ろうと思う。次項は
>4・大して面白くもない過疎実況者が客寄せの為に新作ゲームに手を出す
から書いていこうと思う。
例のごとく議論する気は全く無いのでそこんとこよろしく。
いつの間にか加筆修正されていることもあると思うが生暖かく見守って欲しい

前回更新からかなり時間が空いてしまったことを今一度お詫びしたい
ではまた。


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