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うしのタマ知りませんか

アニメ「ウマ娘」をより楽しめるかもしれない競馬の基礎知識

2018/04/18 16:26 投稿

コメント:17

  • タグ:
  • ウマ娘
  • 競馬

更新履歴
  • 2018/04/18 公開
はじめに
この記事は
知っておくと、アニメ「ウマ娘 プリティダービー」を
より楽しめるかもしれない競馬の基礎知識あれこれ」を
ざっくりとなるべく簡単に書いています。
 ・アニメがきっかけで競馬に興味を持ったけど競馬を全く知らない
 ・出てくる専門用語が分からない
なるべく上記のような方を想定しています。



ご注意
・なるべく配慮しますがどうしても若干のネタバレはあるかもしれません
・競馬を知らない方向けの内容ですので、
 ある程度以上競馬知識のある方には物足りないor片手落ちな所があります。
・簡潔に書こうとはしていますが、それでも難しいかもしれません
・筆者の知識も古かったり所々ガバガバだったりします
上記の点につきましてご理解をお願いします。
もし間違いがありましたら指摘して頂けると助かります。

■──────────────────■

競走馬について

競走馬の年齢と競争生活
最初はアニメとは直接関係ないですが、基礎知識として。
まずは簡潔なまとめから

競走馬の年齢と競争生活
・競走馬は生まれた時点では0歳、以後毎年1月1日を迎えた時点で+1歳
2歳夏以降に随時デビュー。3歳6月頃の「日本ダービー」が最大目標。
 それまでは同世代の馬同士で走る
・3歳になると「三冠レース」がある。一生に一度しか出られない
・4歳以上の馬は「古馬」と呼び、それ以降はレースの年齢区分が無くなる
・馬によって成長の早さは違う。引退時期は早い馬は3~4歳で、
 遅くても7歳頃までには大体引退する
牡馬(ぼば)と牝馬(ひんば)、セン馬(去勢された牡馬)があり、
 基本的には牡馬(セン馬)の方が強い
・日本国外で生まれた馬は「外国産馬」と呼ばれ、
 昔は厳しい出走資格制限があった。今も一部レースで制限がある
・レースの出走頻度は概ね「1ヶ月に1レース
 一流馬は「G1レースを中心に3~4戦して休養」のサイクルが多い
・馬ごとの得意な戦法を「脚質」と呼び、前に行く馬から順に
 「逃げ→先行→差し→追い込み」がある。複数の脚質を使う馬もいる
抑えておきたいポイントはこんな感じ。
以下、それぞれの少し詳しい解説や補足。長いので読み飛ばしても可

馬の年齢の数え方
競走馬は生まれた時点で0歳、以後毎年1月1日を迎えた時点で+1歳
2000年までは「生まれた時点で1歳」の数え年計算だったので
古い資料や書籍を見る場合には注意が必要
(「2歳のグラスワンダーが朝日杯3歳ステークスを勝った」的な事が起こり得る)


競走馬のデビューと三冠レース
競走馬は2歳夏以降にレースデビューします
デビュー時期は個体差があり、3歳になってからデビューする馬も。
3歳時には「クラシックレース(三冠レース)」があり、
基本的には3歳夏頃まで「同じ年齢の馬同士」で走ります。
「三冠レースは一生に一度しか出られません」

(空欄には「菊花賞」が入ります。重要なので覚えておきましょう)

アニメの中でも、三冠レースを目指すC組の面々は実質「3歳世代」扱いで、
スペシャルウィークセイウンスカイエルコンドルパサー
グラスワンダーキングヘイローetc...は現実でも同世代で鎬を削りました。


古馬
4歳以上の馬の事を「古馬」と呼び、それ以降は年齢区分は無くなります。
古馬にならないと出られないレースもあります。
アニメでもサイレンススズカ等は「シニアクラス=古馬」扱いとなっています。



成長型
一般的に3歳馬は人間にたとえると「高校生ぐらい」と言われていて、
個体差はあるものの、概ね3~5歳時にピークを迎える馬が多いです。
2歳時から活躍するが3歳秋頃には衰えてしまうような馬を「早熟型」、
古馬になってから強くなる馬を「晩成型」と呼ぶ事が多いです。
早い時期から高齢でも衰えず息の長い活躍をする持続タイプの馬もいますし、
極端な早熟型だと2歳で燃え尽きてしまったり、
稀に6歳以降に強くなる超晩成型の馬もいます。

アニメに出て来る馬の多くは普通タイプと言って良いですが
メジロマックイーンは3歳秋以降に一気に本格化して強くなりました。

またサイレンススズカは早い時期に頭角を現したものの、
本領を発揮したのは古馬になってからです。

引退時期
成長型によって大きく変わるし、故障で引退が早まる馬もいますが、
早ければ3歳、長くても6歳から7歳で引退する馬が多いです。
三冠レースなど早い時期から活躍した馬は引退時期が早まる傾向にあります。
これは優秀な成績を残した馬は引退後も「優秀な子孫を残す」という
重要な仕事があるので、レースに出続けて怪我するリスクを避けたり、
多くの子孫を残せるように早く引退する事が多いためです。

作中に出てくる馬では、スペシャルウィークエルコンドルパサーは4歳、
グラスワンダーが5歳、セイウンスカイは6歳で引退しました。

馬の性別
牡馬(ぼば)と牝馬(ひんば)では、基本的には牡馬の方が強いです。
短い距離では差が出辛いが、距離が伸びる程、
スタミナやパワーが要求されやすいので牡馬が有利と言われます。
稀に気性が悪い等の理由で去勢された牡馬もおり「セン馬」と呼ばれます。

作中ではダイワスカーレットウオッカエアグルーヴ等が牝馬ですが、
彼女達は史実で牡馬相手に中長距離のG1レースを勝った女傑揃いです。

外国産馬
海外で生まれた馬は「外国産馬」と呼ばれ、
以前は出られるレースに厳しい制限がありました。
競馬新聞等では外国産馬に画像のようなマークが付くので、
そこから「マル外」と呼ばれる事が多いです。


作中ではグラスワンダーエルコンドルパサーなどが外国産馬で、
当時はダービーや天皇賞の出走資格がありませんでした。
現在ではかなり緩和されているものの、一部に制限は残っています。



レースの出走頻度
レースは馬への負荷が大きいので、大体は「1ヶ月に1レース」程度。
3週間後のレースに出た時は「中2週
4週間後のレースに出た時は「中3週」…という呼び方をします。
2週間続けてレースに出る事を「連闘」と言いますが、
馬への負担が大きいので滅多に使われません。
一流馬は春秋のG1レースを中心に3~4戦して休養に入るサイクルが多いです。

馬の脚質
馬ごとに得意な戦法があり、その事を「脚質」と呼びます。
道中前に行く馬から順に
「逃げ→先行→差し→追い込み」

があるます。馬によっては複数の脚質を使う馬もいます。
その他、後方に待機して3コーナーから一気に前に行く「捲り」や
後続を大きく引き離して逃げる「大逃げ」、
非常に幅広い脚質を使える「自在型」もあります。
キャリアの途中で脚質を変える馬もいます。

アニメに出て来る馬では、
スペシャルウィーク「差し→先行→差し~追込」
セイウンスカイ「逃げ~先行→逃げ寄りの自在型」
エルコンドルパサー「逃げ~先行」
グラスワンダー「差し」
ウオッカ「先行~差し」
ダイワスカーレット「逃げ~先行」
ゴールドシップ「捲り」
サイレンススズカ「大逃げ」
のような感じですが絶対ではありません。
(脚質は人によって微妙に解釈が異なるので良く揉めます)



レースについて

競馬場とコース、レース距離などについて
こちらもまずは簡潔なまとめから。

競馬場とコース、レース距離などについて
・(中央競馬の)競馬場は全国で10箇所
 G1レースが行われるのは東京・中山・阪神・京都・中京の5つ
「芝コース」「ダートコース」「障害コース」がある
・天気によって馬場状態が変わる
・競馬には「地方競馬」と「中央競馬」がある
・G1レースは1200M~3200Mまで幅広い距離で開催
・馬ごとの得意な距離のことを「距離適性」と呼ぶ
・馬には獲得賞金額でクラス分けがあり、最上位はオープンクラス
・レースの格の高い順に「G1」「G2」「G3」「オープン特別(OP)」があり、
 G3以上のレースは「重賞」と呼ばれる
・スタートは必ずゲートに入ってから。ゲートが苦手な馬もいる
・基本はスローペースだと前に行く馬、ハイペースだと後ろに控える馬が有利
・レースのラスト600Mのタイムを「上がり3ハロン」と呼び結構重要視される

以下、それぞれの少し詳しい解説や補足。またしても長いので読み飛ばしても可

競馬場について
競馬場は全国で10箇所あり、
コースは大きく分けて「芝コース」「ダートコース」がありますが、
作中では殆ど出て来ないと思うのでダートについては割愛します。
G1レースが行われるのは東京・中山・阪神・京都・中京の5つ

(弥生賞は中山競馬場・芝2000Mで行われるG2レースです)

各競馬場の特徴は以下の通りです(太字は象徴的な特徴)
東京左回り直線とても長い、直線に坂がある 別名「府中」とも
中山…右回り、直線短い、直線に急坂がある
阪神…右回り、直線に坂がある 別名「仁川」とも
京都…右回り、直線に坂は無い(第3コーナーに坂) 別名「」とも
中京左回り、直線に坂がある

その他、札幌・函館・新潟・福島・小倉があり、
特徴など気になる方はJRAのホームページ等を参照ください。

馬によって得手不得手があって、たとえばアニメに出て来る馬では
ウオッカは東京競馬場に滅法強く、他の競馬場では成績が不安定
グラスワンダーは中山競馬場に強く、東京はやや苦手
メジロマックイーンは京都競馬場が得意
ゴールドシップは阪神競馬場と相性が良いなどが割と有名です



馬場状態について
天候によって馬場の状態が変わります。状態の良い方から
良>稍重(ややおも)>重>不良
となっており、当然馬場が悪化するほど走りづらくなります。
馬によって得手不得手があり、重馬場を全く苦にしない馬もいれば、
少しでも雨が降ると全く力を出せない馬もいます。

中央競馬と地方競馬
日本の競馬は「中央競馬」と「地方競馬」があり、
簡単に纏めると以下のような感じです。

中央競馬
・ウマ娘の舞台は基本的に中央競馬
・地上波で中継している。TVCMも殆どが中央
・全て「JRA」が一括で主催している
・基本は週末や祝日の日中にしか開催されない
・芝&ダート、障害コースがある

地方競馬
・地方公共団体が運営していて、各競馬場や地区ごとに運営母体は違う
・平日やナイター開催もある
・ダートコースが殆ど

その他特徴
・賞金額やレースレベルは中央の方が基本的に高い
・馬や騎手も中央所属と地方所属がある
・昔は中央の馬が地方のレースに出たりその逆は殆ど無かったが、
 現在は増えている。ただし地方所属の馬が中央のG1を勝つのは非常に難しく、
 99年フェブラリーSを勝ったメイセイオペラのみ

アニメの中では殆どが中央競馬所属ですが、ハルウララは地方競馬(高知)所属、
オグリキャップは地方競馬(笠松)出身で、後に中央競馬に移籍しています。


距離
レースが行われる距離は様々で、
JRAで行われるのは1000Mから3600Mまで(芝コースの場合)
それぞれの馬に得意な距離があり「距離適性」と言います。
主要な距離は1200、1600、2000、2400、3000(3200)で、
それぞれの路線にG1レースが存在します。
距離の区分は人によって微妙に違うのですが、
近年は下のような「SMILE区分」と言う分類が主流になりつつあります。



クラス分けとグレードレース
競走馬は図のように獲得賞金でクラス分けされています。
分け方には細かいルールがあるが長くなるので割愛します。
ダービーや有馬記念などは全てG1レースで、
G3以上は「重賞レース」と呼ばれます。

出典:https://www.hicchu.net/beginner/kind_of_race/

アニメの中ではスペシャルウィークのデビュー戦は「新馬戦」、
その後出走した「弥生賞」はG2、「皐月賞」はG1になります。
なお新馬戦の事を別名「メイクデビュー」とも呼びます。
確かOPの歌詞にあったような…

ゲート入り
レースのスタートは必ず全馬が「スターティングゲート」に入ってから行います。
ゲート入りを嫌がる馬もいて、セイウンスカイゴールドシップは常習犯でした。

あまりにもゲート入りを嫌がったり、ゲートの中で暴れたりすると、
再試験を受けないとレースに出られない等のペナルティがあります。
サイレンススズカも史実では3歳時に
「騎手を振り落としてゲートを下からくぐってしまう」
という事をやらかして出走停止と再審査の処分を受けました。

レースのペースと上がりタイム
基本的には
スローペースだと逃げ・先行馬が有利
ハイペースだと差し・追込馬が有利
と言われています。
逃げ馬が何頭もいて競り合うレースではハイペースになりやすく
牽制し合って団子状態で進むようだとスローペースになりやすいです。
基本的に「先行した馬がバテて止まらないと後ろの馬は届かない」ので、
スローでは逃げ馬が止まり辛い&団子状態で抜け出す進路が探し辛いため
逃げ・先行馬が有利になりやすいです。ハイペースの場合はその逆ですね。


1話の選抜模擬レースの所でトレーナーがストップウォッチを押していますが、
上が「上がり3ハロン」、下がトータルの走破タイム。
1ハロン=200Mで(正確には約201.17M)、
レースのラスト600Mの事を「上がり3ハロン」と呼びます。
ちなみに本編中では言及されていませんが、
走破タイムからして選抜模擬レースは「芝1800M」の可能性が高いです。

実際の競馬場やアニメ内でも、画像のような棒が立っていますが
これは「ハロン棒」と呼び、ゴールまでの残り距離を示しています。
(数字が「6」だとゴールまで残り600M)

レース展開や馬場状態にもよるので一概には言えませんが
1600Mのレースでは前半の800Mが47秒前後
2000M以上のレースだと前半1000Mが59秒~60秒辺り
「平均ペース」と呼ばれる事が多いです。
同じ60秒でも雨が降る重馬場ではハイペースになることも。

サイレンススズカは中距離戦で前半1000Mを58秒前後やそれ以下という
超ハイペースで飛ばし、そのまま逃げ切る大逃げを得意としていました。

上がり3ハロンのタイムは逃げ馬なら35秒、
差し・追込馬なら34秒を切ると早い方だと思いますが、
これはペースや展開や馬場状態で全然違うので何とも言えません。




あとがき
ざっくりとしたまとめのつもりが意外と長くなってしまいました。
他にも沢山あるのですが、膨大になってしまうのでカットしたものも多々あります。
基本的には色枠の辺りを頭に入れておくと、よりアニメが楽しめるのではないかと。
これをきっかけにリアルの方の競馬にも興味を持って頂けると嬉しいです。

もし「こういう事を知りたい」等がありましたらコメント欄などにお願いします。
ただ当記事や当記事の主旨と関係ないコメントにつきましては削除させて頂きます。
それでは。

コメント

take
No.16 (2018/04/23 23:16)
>>5
まあ確かに命を扱う娯楽なわけだから競馬を知る上でこういう部分を見て見ぬふりをするのも違うと思うので、一つの情報として参考になりました。ありがとう
そういった犠牲があることも踏まえて馬券買います
heiken
No.17 (2018/05/09 16:13)
競馬の知識ゼロでウマ娘を見始めたので、この記事の内容は非常に勉強になりました。ありがとうございました。
いかそうめん
No.18 (2018/06/23 20:30)
非常な現実に対し私には関係ないっていう無関心を何かの言い訳で逃げるアニメ脳に笑うw
俺は馬券を買ってサラブレットっていうウマを存続させてんだ。そこんとこよろしく。
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