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兎月竜之介のブロマガ

【二次創作SS】結月ゆかりは官能小説家のようです【ゆかマキ】

2015/08/02 03:12 投稿

コメント:1

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  • 弦巻マキ
  • ゆかマキ
  • 百合
・官能小説家の結月ゆかり幼なじみの弦巻マキが送る日常劇。
 さっくりと読める二次創作集です。

 ――――――――

・ゆかりさんの頼み事

 ある夏の昼下がり。
 私、結月ゆかりはノートパソコンの画面とにらめっこしてた。

 先週から自室のエアコンが壊れ気味である。
 そのため、手狭なワンルームの室温が三十度を下回らない状態が続いていた。
 シャツが汗で肌に貼り付き、地味でいやらしい不快感を生み出している。

「そこら辺のファミレスで仕事をした方がマシですかね……」

 私は座椅子に背を預けて考える。
 だけど、今は財布の中身が空っぽに近い。
 どうにかして、新刊の印税が入るまで耐えなければ……。

 ピンポーン

 呼び鈴の音が聞こえて、それから来客が返事も待たずに玄関を上がってくる。
 やってきたのは金髪巨乳の幼なじみ、弦巻マキだ。
 彼女はタンクトップにホットパンツという刺激的な服装である。

 こんな格好で街中を歩いてくるとは……さては痴女だな?
 まあ、痴女とはいえ幼なじみだから、麦茶くらいは出してあげることにしよう。
 ゆかりさんは寛大なのである。
 それに今日は彼女に頼み事があったわけで――

「……ゆかりちゃん、また変なこと考えてるね」
「なんのことやら」
「それで私に頼みたいことってなんなの?」

 マキさんが氷たっぷりの麦茶をズズッと飲む。
 テーブルに両肘をつき、私はシリアス顔で言い放った。

「マキさん、とりあえず裸になってください」

 ――――――――

・確信

「はっ、はぁああああっ!? ゆかりちゃん、真面目な顔してなに言っちゃってんの!? 裸になれとかさ、友達でも許容できる範囲ってのがさ!! もしかして、これが百合なの!? キマシタワー的なアレなの!?」
「マキさん、落ち着いてください」

 私はゲンドウポーズを崩さずに続ける。

「マキさんは私の仕事を知っていますよね?」
「……官能小説家、だよね」

 マキさんの顔が真っ赤になっている。
 ふふふ、そんな今更になって清純派ぶらなくてもいいんですよ?
 私の官能小説を何冊か電子書籍で買ってくれていることは知ってるんですから
 追及してもいいですが……まあ、今のところは黙っておきましょうか。

「はい。次回作は巨乳女子大生陵辱ものなのですが、どうも納得のいく描写が書けずに苦戦していまして……本来なら行きつけのお店で実物を拝むところなのですが、生憎持ち合わせがなくて困っていたわけです」
「実物が拝める行きつけのお店とは一体……」

 あぁ、ゆかりちゃんが遠のいていくよ……。
 マキさんが嘆きながら、へなへなとフローリングに座り込んだ。
 彼女の中身が田舎から出てきたときのままで、幼なじみの私としては一安心である。
 痴女みたいな格好でロックバンドのボーカルなんかやってるけど……。

「でもさぁ、ゆかりちゃんは『そっち方向』の人脈があるわけでしょ? わざわざ私に頼まなくても、おっぱ……体を見せてくれる人くらい、それなりにいるんじゃないの?」
「……それなりにいますね」
「だったらさぁ――」
「ですが、マキさんのおっぱいに勝るものはありません」
「ふぇっ!?」

 私は断言する。
 お泊まり会のたびにお風呂で触りまくっていた私が言うのだから間違いない!!

 ――――――――

・プラン

 膝を抱えてモジモジしているマキさん。
 どうやら、彼女を堕とすにはまだ一手足らないようである。

「分かりました。マキさんも一人で脱ぐのは恥ずかしいでしょうからね」

 私は肌に貼り付いた汗濡れシャツをおもむろに脱いだ。
 壊れたエアコンから吹き付ける生ぬるい風も今なら涼しく感じられる。
 あとは蒸れたスパッツを脱ぎ捨てるだけでヌーディストビーチだ。

「ななな、なに突然脱いでるの!? それもノーブラじゃん!!」
「これが新時代のクールビズですよ」
「宅配便とか来たらどうするの!? コンビニに行くときとかは!?」
「逆に考えるんですよ、マキさん。見られちゃってもいいさ……」
「痴女じゃん!!」

 付き合ってらんないよ、とマキさんが腰を上げる。
 どうやら、私の方から脱ぐ作戦は失敗だったようだ。
 ゆかりさんのわがままボディを堪能することなくスルーするとは……。
 自分だけ裸なのも馬鹿馬鹿しいので、濡れシャツを我慢して着直すことにする。
 さてと、ならば攻め方を変えてみましょうかね。

「でしたら、国産黒部和牛の熟成肉、五千円コースで手を打ちましょう」
「黒部和牛の熟成肉!?」

 帰ろうとしていたマキさんがくるりと振り返る。
 瞳キラキラ。頬は赤く染まり、艶やかな唇の端からよだれが……。
 これ完全にメスの顔……じゃなくてメシの顔ですわ。

「一回しか食べたことないけど、あれってめちゃくちゃ美味しいんだよね……じゅるり」
「ふむ、それでは裸になってもらえますね?」
「ぐぬぬ……でも、参考にするって言ったけど、絶対に見るだけじゃないよね」
「できれば味も見ておきたいですね」
「はい、アウト!!」

 ――――――――

・プロですから

「マキさんは熟成肉を味わい、私はマキさんのおっぱいを味わう……何の問題が?」
「問題大ありだよ」
「分かりました。それなら、マキさんも私の青い果実を好きなだけ蹂躙してもいいですよ」
「なにその官能小説的な表現!? なに言っちゃってんだか、ゆかりちゃんは……」

 むむむ?
 巨乳女子大生陵辱、官能小説的な表現、熟成肉――
 ここでゆかりさんに電流走る……!!

「私はおもむろにマキさんの熟成肉にむしゃぶりついた――この表現は使える」
「他人様の胸を熟成肉に例えないでよ!?」
「熟成されたそれからは芳醇な香りが立ち、舌を這わせれば微かな塩気と官能的な甘みが感じられた。おもむろに両手で揉みしだけば、脂がとろけだし、肉汁が溢れ出さんばかりである。私はマキさんに魅了されて、文字通り肉欲に溺れていったのだった……」
「しかも上手いこと言ってるし!?」

 私は座椅子に腰掛けると、一気に集中モードに突入した。
 今の勢いを失わないうちにエロシーンを一気に書き上げる!!
 はぁあああああああっ!!
 これがプロの官能小説家、ゆかりさんの本気だぁあああっ!!

 ――時間経過――

 しばらくして、私は区切りのいいところで一息ついた。
 どうにか、苦戦していたエロシーンは書ききることができた。
 今の流れを大事にすれば、残りは自ずと書き終えられるだろう。
 ふと窓に目をやると、外はいつの間にか真っ暗になっていた。

「ゆかりちゃん、書き終わったの? ちょうど良かったあ」

 エプロン姿のマキさんが持ってきたのは、二人分の大盛りチャーハンだった。
 それは彼女の得意料理であり、私の大好物なのである。

「マキさん、今日は色々とごちそうさまです」

 ――――――――

・ゆかマキ銭湯

 大盛りのチャーハンを完食したあとのことである。
 満腹になってお腹をぽっこりとさせたマキさんが言った。

「夜になって少し涼しくなったし、近くの銭湯にでも行く?」
「あっ、あーっ!!」
「ど、どうしたの、ゆかりちゃん。変な声出して?」
「最初から銭湯に行けば、無理してマキさんを脱がせなくてもよかったんですよ」
「別に問題は解決したんだからいいじゃん……」
「なまちちを拝めるに越したことはありませんよ さあ、銭湯に行きましょう」

 ――ゆかマキ移動中――

 かぽん

「――という擬音を生み出した人は天才だと思いませんか、マキさん?」
「そ、そうだね……あとガン見はやめて……」

 私とマキさんは現在、近所にあるスーパー銭湯で入浴中である。
 学校の教室くらいはありそうな湯船で、はわわぁ極楽ですよ極楽
 おまけにマキさんの国産熟成肉、左右合わせて二キログラムも鑑賞し放題だ。

「だから、その例え方はやめーや!!」
「へぶっ!?」

 マキさんのグレートエレキファイヤーが私の脳天に直撃
 うぐぐ……。
 今まで何発も喰らってるけど、相変わらずマキさんの攻撃の正体が分からない。

「……それはそれとして、お風呂上がりはやっぱり牛乳ですかね」
「牛乳もアリだけどさ。せっかくだから、どこかで一杯飲んでかない?」
「ふむ、それはいいですね 原稿書き上げの前祝いです」

 私は肩まで湯船に浸かりながら、お風呂上がりの一杯に思いを馳せる。
 その楽しみもマキさんが隣にいればこそ、ですね。

 おしまい

コメント

グラ
No.1 (2016/09/29 00:11)
いいゾ〜これ
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