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もうかれこれ一日半何も口にしていない。
というのも、戒律によって無謀な断食を強いられていた訳では決してなく、ただただ部屋の中で眠りもせず深く沈潜していたが故に食べるのを忘れていたのだが、しかしこうして文字に起こしてみると、だらしのない生活パターンが透けて見える一方、思考という霞を食して生きているかのようにも見え、いよいよ自分も仙人めいてきたなとほくそ笑んでいたら、腹がぐうと鳴った。

さて、寝食を忘れ物思いに耽るまでにその心惹かれるものとは一体何か。読者諸氏におかれても気になるところであるとするがよろしいか。

昨日、用事ついでに隅田川沿いを通った時のこと。折しも雨が降り、傘の弾く雨粒の音を聞きながら寂しげな川沿いをぼんやり歩いた。
暫くして、男とすれ違った。傘の隙間から見えたその男の胸から下は、どうやらこの雨の中、傘もささずに歩いてきたようで、ずぶ濡れであった。振り返るも、彼がどんなドラマ