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ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科【SS版】 part7(未公開部分含む)

2013/09/23 11:24 投稿

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※このSSは権利問題により削除したゆっくり解説動画
ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科」シリーズの、
茶番(ストーリー)部分のみを纏めてリメイクした内容になっています。
また、現在投稿中のゆっくり解説動画
ゆっくり妖夢がみんなから学ぶ ウルトラ怪獣絵巻」や、
ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ 昆虫大百科」の前日談という扱いにもなっております。
ウルトラシリーズ及び、東方Projectの二次創作なので苦手な方は注意!!
(設定等も原作を元に、一部オリジナルが入っています)


前回のお話はこちらからどうぞ。

http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar324869

part7「琉夫の決意」

春日部市にある、普段は閑静なはずの住宅街。
しかし今は何時もの静けさとは打って変わり、
銃声と人々の叫び声が響き渡る狂乱の渦の中心地と化していた。
空に現れた無数の青い波動の中からは次々と触手がその禍々しい姿を見せ、
一人、また一人と、人間を捕らえては波動の中に連れ去って行く。
建物の中に居ても異空間に繋がる波動が出現するので逃げ場は無く、
人々はただ全力で走り、触手の追跡から逃れる程度の抵抗しか出来ないで居た。


警官B「クソッ!弾切れだ!」

警官A「ゼェ・・・ゼェ・・・走りながら撃っても当たるもんじゃぁ無い!」

依夫 「しかし今までの失踪事件にあの化け物が絡んでいたとして、何故このタイミングで突然暴れ始めたんだ!?」

霊子 「ハァ・・・ハァ・・・突然円盤が落っこちてきたから怒ったんじゃないんですか?この辺りを餌場にしていたみたいだし・・・」

琉夫 「・・・」

警官B「おい琉夫!お前あの怪物を知っているんだろ?何でもいいから奴への対象法か何かは無いのか!?」

琉夫 「そんなものある訳無いお・・・あいつに狙われたら最後、ただ食われるのを待つしか・・・」

警官A「今は妹の事は忘れろ!何かあの当時に気付いた事は無いのか?」

霊子 「妹・・・?」

琉夫 「何か・・・気付いた事・・・」


琉夫の脳裏に、再び妹が消えたあの日の出来事が蘇る。
夏休みの時期を利用して、とある山奥のキャンプ場にやって来た琉夫の一家。
両親が夕飯の支度をしている間に琉夫は夏休みの自由研究に使う「昆虫探し」に出掛け、
妹の琉美もそれに半ば無理やり着いて行く形で、
二人は綺麗な水が流れる川辺に来ていたのだった。
川に掛かる木の板の様な簡素な橋を恐る恐る渡り、杉林へと足を踏み入れた琉央と琉美。
薄暗く気味の悪い森の様子を見て何か嫌なものを感じ取りながらも奥へと進む2人だったが、
天候の変化により辺りには薄い霧が立ち込めて視界があまり効かなくなってしまった。
すぐ後ろに着いて来ていたはずの琉美ともはぐれてしまい、
琉夫は恐怖と心配のあまり目を潤ませながら、
霧の中で妹の名前を大声で叫び続けるのだった。
時間が経つにつれて霧は徐々に晴れ始め、
杉林には夕日が差し込んで水滴がオレンジ色に輝き、
木々の黒い影と合わさって辺りは幻想的な光景へと姿を変えていた。
薄暗い森の中で琉夫は涙を拭いながら、父親から借りていたライターを使い、
木刀代わりに背中のリュックに1本だけ入れていたキャンプファイヤー用の薪に火を付けて、
そのおぼろげな灯で辺りを照らしながら妹を探していた。
しかし妹の手掛かりを何一つ掴めないまま日が落ち始めたので、
既に妹の捜索が自分の手に負えない所にまで行ってしまった事を察した琉夫は、
助けを呼ぶ為に杉林を出ようと橋代わりの木の板がある所に向かって全速力で走り始める。
木の枝が体に当たって擦り傷が出来ようとも、お構いなしに森を走り抜ける琉夫。
すると森の出口と共に琉夫の目に飛び込んで来たものは、
青い波動の中から垂れ下がった大きな触手と、
それに巻き付けられて恐怖の涙を流す琉美の姿だった。
一体自分の目の前で何が起こっているのか。
初めはその光景を見てただ呆然としていたが、
数秒後にはその絶望的な状況に気付き、
琉夫は大声を上げながらその場に尻を付いて座り込んでしまう。
触手は琉夫に一瞬反応するも徐々にその距離を離し、
琉美と共に青い波動の中へと姿を消してしまった・・・
その後、気絶した琉夫は両親が呼んだ捜索隊によって保護されたが、
妹は失踪したまま「行方不明者」として処理され、琉夫も本当の失踪理由を言い出せず、
そのまま数十年の年月が過ぎ去って行った。


琉夫 「(・・・今まであの事を思い出すのが嫌でずっと考えない様にしていたけど、改めてあの状況を思い出してみると、何で俺だけ助かったんだお?あの化け物は俺を標的にしてもおかしくなかったはず・・・単に琉美の最後を見せ付けて俺の恐怖心を煽りたかったから?いや、それなら尚の事俺が襲われていたはず・・・)」

警官A「琉夫、危ないッ!!」


琉夫はハッと我に帰り後ろを振り返ると、巨大な触手が寸前の所まで迫ってきていたので、
とっさに真横に転がる事で触手の攻撃を回避したが、
琉夫の元居た場所にあったアスファルトは触手の重みで陥没。
それを見た一同は更に逃げ足を早めて、
通勤ラッシュで普段は混み合うはずの、がらんとした道路の真ん中を走り抜ける。


琉夫 「(やっぱり奴は俺も標的にしているお・・・あの時助かったのは偶然じゃない・・・あの時の俺にあって、今の俺に無いもの・・・まさか!?)」

霊子 「ゼェ・・・ゼェ・・・も、もう限界・・・」

警官B「おい、諦めるな!諦めたらそこで試合終了だぞ!!」

警官A「試合どころか人生が終わるわ!!」

琉夫 「・・・探偵さん、あんた今ライターを持っているかお?」

依夫 「この非常時に何だ!勿論、上着のポケットの中に何時も入れているぞ!!」

琉夫 「少し借りるお!」

依夫 「な、何をする!?」


琉夫は依夫の上着のポケットからオイルライターを取り出し、
火を付けながら勢い良く触手に向かって投げ付けた。
勢い良く投げ付けられたオイルライターは触手にぶつかって壊れ、
中のオイルに火が燃え移って触手は勢い良く燃え上がる。
すると触手が出ている波動の奥底からは金切り声にも似た叫び声が辺り一面に響き渡り、
各地の触手は一斉に波動の中に引っ込んでその姿を消してしまった。


琉夫 「あの時、俺は手に松明を持っていた・・・そして今度はライターで・・・やっぱり、あいつは【火に近付かない】んだお!触手の見た目からして海の生き物っぽい感じだったし、きっと高熱に弱いんだお!」

依夫 「あぁっ!私の大切なライターが・・・だがそうか、それならばいくらでも対策が出来るぞ!」

警官A「おい、無線を拾ってる奴!誰でもいいからよく聞け!あの化け物は火に弱い!」

霊子 「琉夫さん、さっすがーっ!♪」



やる夫「どんなもんだお!」

やらな「ヒントがあったとはいえ、まさか俺のライターを粉砕して相手を燃やすとはな・・・」

霊夢 「敵は一旦逃げたみたいだけど、この後はどうするの?」

やる夫「勿論、今まで散々追いかけてくれた事に対する【お礼】をしなければいけないお・・・フヒヒ・・・」

メフィ「お、お礼・・・?」

やる夫「霊夢、やらない夫、少し相談があるお・・・魔理沙、ちょっとタイム!」

魔理沙「いいぜ、少し休憩を入れるか」


~休憩&やる夫説明中・・・~


霊夢 「・・・えっ?正気なの!?」

やらな「確かにクトゥーラに大ダメージを与える事は出来るが・・・」

やる夫「男やる夫、一度決めた事は覆しませんお!(キリッ)」

魔理沙「おっ、方針が決まったみたいだな。ただし二人への説得はゲーム中のロールプレイでもしっかり行ってくれよ?」

やる夫「勿論ですお!」



触手の攻撃が一旦収まり、5人は川の近くにあるコンビニで休息を取りながら、
触手への対策方法について話し合っていた。
残っている警察官にも連絡が行き届いた事で、各地でも着々と迎撃準備が整いつつある。
琉夫は敵の弱点を知った事により何時もの落ち着きを取り戻し、
4人に対して自分なりの迎撃作戦を提案するのだった。


警官B「・・・ハァ!?」

警官A「そんな無茶を容認出来るとでも思っているのか!?」

琉夫 「小さな攻撃をちまちま当て続けるなんて、俺の柄じゃないお」

依夫 「それにしたって、少々無茶というか無謀すぎやしませんかね・・・」

霊子 「私は賛成よ、火攻めにするなら1回で仕留めないと。敵も馬鹿じゃなさそうだしね」

依夫 「確かに、あの触手の化け物はある程度の意思を持って行動している様には見えましたな。下手に攻撃を仕掛けるとこちらの手の内が読まれる可能性は十分にある。だが、その作戦はやっぱり無茶だ・・・危険が大きすぎる」

琉夫 「・・・詳しくは言えないけど、俺は絶対にこの手で奴を仕留めないといけない【因縁】があるんだお。今までは昔の嫌な思い出を出来るだけ考えない様にして逃げ続けて、逃げ続けて・・・何も考えない様にしようと無心で体を鍛え続けて、社会や世間からも目を背けていたお。でも逃げても逃げても逃げきれず、結局はこんな有様だお。もう逃げるのは諦めた。
ここいらで奴との決着を付けて、全て終わらせたいんだお」

警官A「お前、死ぬ気か!?」

琉夫 「誰も命を投げ出すとは言っていないお。勝つのは俺だお!」

警官B「おい、待てっ!!」


琉夫は勢い良くコンビニを飛び出し、外で大きな声を上げて触手の怪物を挑発する。
すると再び空に青い波動が出現し、そこから2本の触手が出現して琉夫を襲った。
琉夫は1本目の触手の攻撃を身軽にかわし、
続く2本目の触手の攻撃をその両腕で締め付ける様にして捕らえた。
下半身に全ての力を込めて全力で触手を引っ張ると、
その先端部分がブチブチという音と共に切断され、
波動の奥底からは再び怪物の悲鳴の様な声が響き渡るのだった。
4人も半ばヤケクソの面持ちで琉夫に加勢し、5人は再び全力で走り始める。
痛みを感じた事で怪物の動きもより活発になり、
空からは大型の触手と小型の触手が粘液を垂らしつつ5人を追う。
琉夫は一人先頭をひた走りながら、
朝焼けと薄い霧に包まれた川を見てその目を潤ませていた。
この戦いで自分が勝っても負けても、遂にこの因縁が終わる時がやって来たのだと。





part8(TRPG編最終回)に続く
http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar382116


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